配信日時 2024/12/31 18:00

【琉球風水Vol.428】お正月とは、神人共食の思想から。豊作へ感謝し、五穀豊穣を祈念する農耕儀礼の1つ

琉球風水の家づくり
自然と調和する心地よい家



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【琉球風水Vol.428】2025/05/14
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1.【コラム】
お正月とは、神人共食の思想。
豊作へ感謝し、
五穀豊穣を祈念する農耕儀礼の1つ

2.【最新情報】
世界的建築家設計の名建築で学ぶ
「琉球風水の家づくり講座@KI-HOUSE」
早割 2025年1月5日まで受付中 

3.【編集後記】
沖縄の年中行事と精神文化にアクセスし
琉球民家が伝えようとしている何かを探し続ける

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琉球風水師の東道里璃です。

2024年も残りわずかとなりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私はいつもどおり、
南城市玉城の自宅で静かに過ごしております。

琉球料理と韓国料理の食材を買ってきまして
年越しのお正月料理の支度をしています。

住宅の風水を看る風水師が
年中行事に注目する理由は、
住宅の中にある精神文化を
心で感じとるためです。

続きは編集後記で。

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【コラム】
お正月とは、豊作へ感謝し、
五穀豊穣を祈念する農耕儀礼の1つ

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明日は、2025年を迎える元旦。
だれもが、生まれた時から
当たり前に過ごしてきているであろうお正月。

しかし、意外とその起源については知らないものです。

今日は、お正月の起源について
お話したいと思います。

お正月のもともとの意味は、
農耕が生活の中心であった時代
年の初めにあたり、恵方を司る歳神を迎え
旧年の豊作に感謝し
今年の五穀豊穣を祈念するための農耕儀礼でした。

お正月料理は、神に供える食べ物で、
神を迎えるために一切の労働を休むので
縁起が良くて、保存のきく、
栄養価の高いものが選ばれました。

正月は、元旦未明に男子が若水を汲むことに始まり
火の神、仏壇、床の間の花生けの水にしました。
沖縄では、元旦に若水で茶を立てて供え、
飲むと若返ると考えられてきました。

昔は、年を取るのは、誰でも同じ日で
1年1度、元旦に1歳年をとりましたので、
若返りの水を飲む日として
元旦は最も重要な日でもありました。

元旦の各家庭では、
皆が新調の晴れ着で身ずまいを正し、
祖霊へ香を焚いて
あらたまった気持ちで新年を迎えたといいます。

仏壇や床の間には花米(洗米)が飾られ
これには「米の神を招き入れる」という意味が
含まれていたそうです。

重箱にのった花米の上に
昆布を巻きつけた木炭や橙をのせ、
それらは、野の幸、海の幸、山の幸を表し、
子孫繁栄、長寿を願いました。

正月が、単に新年を祝う行事ではなく
古来は、豊作にむけての農耕祈願であったことが
正月飾りからも伺い知ることができます。

現在では、農耕儀礼の信仰的な要素は薄れ
本土も沖縄も、
年の初めを祝うための行事となっています。

火の神、仏壇、床の間に祈りを捧げるのは
実に沖縄的です。
琉球民家の構造は
この精神文化を実践するための間取りとも言えます。

それぞれ場所で、祀る神が違い、祈る人も違う。
それぞれがそれぞれの役割を担うが、
祈りは家族みんなを守るためのものであり、
優劣はなく、全体でひとつ。

祈りの場が精神的支柱となり
人の生活習慣と住宅の造りがリンクしていた時代がありました。

さて、現代住宅において、
私達は、何を精神的支柱して、生活しているのでしょうか。

明日の元旦を前に
お正月のもともとの意味について
お話させていただきました。

お正月料理も、他の年中行事を同じく
神人共食の考え方から生まれたものです。

お正月の起源がわかると
お正月料理をいただく気持ちにも
少し変化がおきるかもしれません。

皆様のご家庭でも、
幸福をもたらす神々と食を共にする時間を
お楽しみください。

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【最新情報】
琉球の精神文化を感じる空間デザインを
「琉球風水の家づくり講座@KI-HOUSE」
早割 2025年1月5日まで受付中 

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2025年のイベントのお知らせです。

■イベント・講座名

琉球の精神文化を感じる空間デザインを
「琉球風水の家づくり講座@KI-HOUSE」
(宮廷菓子・オードブル・琉装体験付き)

https://longe.jp/1day-seminar/

・開催日
2025年2月6日(木)

両日ともに13:00~16:00

・開催場所
世界的建築家 窪田勝文氏設計の名建築
KI-HOUSE(南城市)
【協力:門(じょう)一級建築士事務所】

体験の舞台は、世界的建築家 窪田勝文氏の
設計による KI-HOUSE(沖縄県南城市)。

名建築を舞台に、琉球風水の氣の流れと陰陽を
体感していただきながら、風水理論を解説します。

空間デザインに関心の高い方、
建築・インテリア・不動産業務に
携わられている方で、
東洋哲学、沖縄文化を人生で大切にしている方へ。

これまでに閉じていた感覚が開き
新しい世界の扉を開く体験をご用意しております。

メルマガ読者様へご案内できる機会が
12月に全くとれなかっため、
メルマガ読者様限定で早割を延長しました。

1月5日(日)17時まで、
早割価格でお申込いただけます。

■イベント・講座名

一陽来復 家庭の調和
『琉球風水テーブルコーディネート講座』
【定員5名】

・開催日
2025年4月〜12月(月1回/全8回)
10:30~16:00

・開催場所
ロンジェ琉球風水アカデミー
玉城本校(南城市)

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【編集後記】
沖縄の年中行事と精神文化にアクセスし
琉球民家が伝えようとしている何かを探し続ける

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今年の年末のお買い物は
琉球料理と韓国料理の食材で
冷蔵庫がいっぱいです。

豚正月といわれる沖縄。
豚肉のかたまりをたくさん買いまして
豚出汁をたくさんとっております。

先日、ロンジェの受講生のKさんと
「なぜ、料理教室に行っても
習った料理をつくらないのか」ということについて
話をしました。

私もKさんも、
料理教室になんどか行った経験があるものの、
習ったものをつくらないという経験がありました。

Kさんの考察がお見事でした。
「いつも使わない調味料や食材が
レシピに入ってるからですよ」

確かに、おっしゃるとおりです。

確かに、おっしゃるとおりです。
使い回しができないものを
1回だけのために買うのは
気持ちがのりません。

では、なぜ、私が習ってもいないのに
琉球料理を始めたかというと、
御神屋のお供え料理を手伝っているいるうちに
感覚が身についてきたからです。

メモなどは何もとっていませんが、
オーソドックスな琉球料理のレシピは
琉球料理伝承人の公開テキストや
松本嘉代子先生の本で確認できます。

御神屋のおばあが買い物してきた袋から
食材を取り出しすところから手伝っています。

豚出汁を取るところも
当たり前に午前中ずっと煮込んでます。

天ぷらの衣も、全て目分量ですが、
完全なる沖縄の天ぷらができあがります。

「料理ってこうやって学ぶのか」と思いながら、
家でも少しづつ実践してきました。

家庭料理のレベルなら、
少しづつできるようになってきています。

琉球料理のお料理教室のスタッフをしていた
知人がいるのですが、
「豚だしは時間がかかるから
レッスンの前につくっておく」と言います。

当然です。

しかし、実際のところ、
料理は食材を選ぶところと、
仕込みでほとんどきまっているのでは
ないでしょうか。

その基本ををスキップした体験だけでは
永遠に料理はできるようにならないというのが
真実なのかもしれません。

一番面倒で難しい部分こそ
一番価値の高いところなのでしょうね。

2025年の年越しやお正月料理は、
とりわけ上手いわけでも
豪華なわけではありませんが、
琉球料理の「あるものをいかに美味しく食べるか」
というスピリットを少しでも表現できるお料理が
つくれたらいいかなと思っています。

あとは、韓国宮廷料理の
クジョルパンのお料理もつくりたくて。
こちらも、どこにでも有る食材を
手間をかけておいしくいただく料理です。

今日のコラムに書いたような
沖縄のお正月の風景は
私にはまだつくれていません。

年中行事と家の構造が密接に関わり
精神文化が反映された住宅が
琉球民家でした。

沖縄の年中行事を日常に組み入れていくことで
琉球民家の表しているものが何なのか
もっと立体的に見えてくるような気がしています。

現代住宅におけるテーブルコーディネートから
沖縄の年中行事と精神文化にアクセスしながら
琉球民家が伝えようとしている何かを
探し続けていきたいと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

2024年も、東道里璃のメルマガを
ご購読いただきまして
誠にありがとうございました。

あなたにとって、
2025年がすばらしい1年でありますように。
良いお年をお迎えください。
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【東道里璃 著書のご案内】

「琉球風水で叶うナチュラルエレガント
風水空間デザインの教科書」

▼amazon販売サイト
https://www.amazon.co.jp/dp/4866540699

▼試し読みサイト
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【業務内容】

■ロンジェ琉球風水アカデミーの講座

1.「琉球風水テーブルコーディネート講座」(沖縄県南城市)
(少人数対面講座/2025年4月開講予定)

2.マンツーマンレッスン「琉球風水の家づくり講座」(オンライン)

3.動画講座「琉球風水の家づくり講座」(オンライン)

https://longe.jp/school/

■【新築】建築家とコラボの風水住宅設計

自然と調和する琉球風水住宅(約2年)
業務提携:門一級建築士事務所
※「琉球風水の家づくり講座」付き

https://longe.jp/new-construction-colabolation/

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発行責任者:東道里璃
琉球風水師/株式会社ロンジェ 代表取締役
沖縄国際大学 経済学部 地域環境政策学科 非常勤講師

”琉球風水思想を次世代へつなぐ”

株式会社ロンジェ
所在地:沖縄県南城市玉城玉城107番地
https://longe.jp

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