琉球王朝の風水思想と陰陽五行を軸に
東西折衷の風水インテリアを楽しむ

理想のライフスタイルを明確にして
「仕事・私生活・使命」 が統合する生き方に
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【陰陽調和Vol.415】2024/5/10
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1.【コラム】
沖縄の年中行事から精神文化にアクセスして表現
ハーリーをイメージしたテーブルセッティング
2.【最新情報】
フェイスブック・インスタほぼ毎日更新中!
2024年4月ロンジェ月次レポート更新
3.【編集後記】
沖縄文化を沖縄の方へ伝えていくというお役目
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琉球風水師の東道里璃です。
GWが終わり、そして、1週間がは終わりました。
いかが過ごされましたでしょうか。
私はGWの思い出は、
お隣のおじぃの家の門中が集まる
BBQの仲間に入れていただき、
楽しい夜を過ごしたことです。
夕方、おじぃがお孫さんと一緒に
我が家にふらりとやってきて
「うちでBBQパーティーやってるから、
家族みんなでいらっしゃい」と言って
連れて行かれました(笑)。
行ってみると、お庭に30人近くが
御親戚が集まっており、
沖縄文化、お墓、戦争のことなどお話して
貴重な交流の時間を過ごしました。
続きは編集後記で。
毎週金曜発行
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【コラム】
沖縄の年中行事から精神文化にアクセスして表現
ハーリーをイメージしたテーブルセッティング
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ロンジェ琉球風水アカデミーの琉英折衷
テーブルコーディネート講座では、
沖縄の年中行事を起源から理解し、
テーブルのコンセプトに設定して
コーディネートをしています。
このため、中国、日本、沖縄、三つの国の
年中行事のレクチャーを行っています。
日本の端午の節句に相当する沖縄の年中行事は、
龍を描いた手漕ぎ舟の速さで勝ち負けを争う
ハーリー競漕。
沖縄では新暦で年中行事を
行うケースもありますが、
基本的に沖縄伝統の年中行事は旧暦で行います。
ハーリーは旧暦5月4日に行われます。
2024年は新暦では6月9日になります。
3つの国の年中行事を調べていく中で、
中国発祥の端午の節句が、
日本では「菖蒲の節句」「こどもの日」となり
沖縄では「ハーリー競漕」となったことが
わかりました。
同じ中国から伝わった端午の節句の文化ですが、
地域により、根付くもの、根付かないもの、
変化するもの、変化しないものがあります。
それは、地域の気候、自然環境により、
受け入れられる形、発展する形が決まる
ということがよくわかる機会となりました。
現在の中国の端午節は旧暦の5月5日が祝日となり、
中国の重要な節句。
菖蒲やヨモギを吊るして菖蒲酒を飲んだり、
ちまきを食べたり、竜舟(ドラゴンボート)の
競争をしたりすることは、
この日に欠かすことのできない
慣習となっています。
現在の日本では、
新暦の5月5日をこどもの日として祝日に制定。
鎧兜をまとった五月人形を飾り、鯉のぼりを上げ、
ちまきや柏餅を食べる。
主に男の子の節句。
現在の沖縄では、沖縄の伝統行事として
漁村におけるハーリー競漕は
旧暦5月4日に行われる。
那覇ハーリーは新暦の5月3日〜5日に開催。
旧暦5月4日は祝日ではないため、平日の場合、
イベントを週末に変更する集落もある。
また、日本文化の流入として、
新暦5月5日にこどもの日を祝う家庭も増えている。
東京から沖縄に移住して、、
「ハーリー」という言葉を聞き、
どうやら競漕をしているらしいというところまでは
なんとなく知りました。
それが端午の節句と関わりがあるとは
知りませんでした。
琉球には、中国と交流のあった歴史があり、
中国から伝来した文化として、
こういった文化ができあがったのかと
思っていました。龍の舟ですからね。
端午の節句の起源は、2000年以上前の中国です。
旧暦6月は夏至を含む最も陽気の強い物忌月で、
邪気を払うため、菖蒲やよもぎなどの薬草を摘み、
無病息災を願いました。
これに、楚の時代の屈原(くつげん)という
忠臣の入水自殺を慰めるための
爬竜船とちまきの民話が結びついているのが、
中国の端午の節句です。
日本における端午節は最初、
支配階級であった貴族の楽しむ節句であり、
宮廷文化であった。
江戸時代に入ってからは、皇室から幕府、
武士、庶民、農民までが楽しむ節句となり、
ちまきを食べる習慣も広く行われるようになった。
戦後は、「子供の日」と定め、
子どもの成長を祈願する日とした。
沖縄では、ハーリー競漕が行われる。
5月4日(ユッカヌヒー)のハーリー、
行事食のチンビン、ポーポーは中国由来です。
5月5日「グングァッチグニチ」の菖蒲の節句は、
中国を起源に日本経由で
沖縄に入ってきているようです。
記録からみれば、ハーリーのほうが
少しだけ早く入ってきたようです。
ハーリーに関する歴史的な記載は
『球陽』にあります(1394年頃)。
ハーリー競漕は、最初は日にちがまちまち
であったそうですが、
のちに、5月4日になって「ユッカヌヒー」と
呼ばれるようになりました。
一方、5月5日「グングァッチグニチ」の
イベントとは別の行事であると
認識されているようです。
このように年中行事の講義を行った後、
テーブルセッティングを
受講生に見てもらい、
何をコンセプトして
どう表現しているかをお聞きしました。
沖縄在住の生徒さんは、
「ハーリーと海ですね」というご意見でした。
そして、東京在住の生徒さんからは、
「クロスのダークブルーが海の深い部分。
真ん中の白いクロスは沖縄の砂浜。
やちむんのお皿は沖縄の海の浅い部分。
ハーリーをイメージした舟のお花は
南国の植物を使って沖縄らしい色使いで
カラフルにできている。
テーブルナプキンは、海と波をイメージ。
漆のプレートは、東洋の雰囲気があって
節句のフォーマルなイメージになっている。
上の丸いプレートはゴールドで太陽のイメージ。
ハーリーは昼間に行われるから
昼間の時間帯のキラキラした太陽が
海に光を照らしている」
というお答えでした。
私がこのテーブルに詰め込んだ思いを
すべて言語化してくださり、驚きました。
それと同時に、このテーブルは、
内地の人間が見た沖縄なのかもしれないと
感じました。
東京在住の受講生の方は飛行機通学で、
「まさに飛行機の窓から見た沖縄です」と
おっしゃいました。
東京の最寄りのビーチと言えば、
湘南や伊豆ですが、
ここには白い砂浜や哲さんのやちむんのような
沖縄ブルーの海の色は存在しません。
でも、沖縄の方にとっては、
白い砂浜も沖縄ブルーの海も当たり前ですから、
とりわけ沖縄を感じることもなく、
「海ってこういうもの」という感覚なのかと
思います。
ここには、菖蒲の節句は組み入れませんでした。
中国の端午節であれば、
ハーリーと菖蒲を一緒にしてもいいですが、
沖縄の場合、ハーリーと5月5日を
別々の日程にして行事をわけているので、
混ぜないほうが良いとの判断です。
沖縄でもこどもの日という意味づけが
ついていますが、近代日本から入ってきたもので、
その要素はいれてません。
爬竜船の起源をたどると、
龍は雨の神に対する稲作民俗の雨乞いです。
沖縄では海人が中心におこなったことから
大漁祈願になりました。
こどもっぽい要素は入れずに、
大人向けのコーディネートにしました。
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2024年4月ロンジェ月次レポート更新
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【編集後記】
沖縄文化を沖縄の方へ伝えていくというお役目
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お隣のおじぃの家にいくと、
庭にテーブルと椅子を並べ
30人近く親族が集まっており、
そこに我が家の家族分の席を空けておいて下さり、
迎えていれてくれました。
三枚肉のBBQ、牛中味汁など、
温かいおもてなしを受けました。
おじぃの弟さんにはお子さんが4人いて、
その内の1人は子供が7人いて、
その一番上の長女は既にご結婚されていて
子供が4人。
子供7人いると「小学校のPTAだけで24年」と
おっしゃってました。
沖縄は子供が5人、6人、7人といる家庭も
少なくなく、
「子孫繁栄とはこういうことを言うのか」
というのをリアルに感じることができます。
あまりに見事な子孫繁栄が実現されているので、
「今度はお墓見せてください」とお願いしました。
お墓の話になったので、
お墓の扉を開ける役目は決まっていますか、
骨壺を置く順番はどうなってますか、
いっぱいになったら捨てるって本当ですか、
などなど沖縄亀甲墓トークへ。
そんな話をしていると
「ずいぶん沖縄の文化に詳しいですね」と言われ、
実は大学で沖縄文化を教えていることを話し、
さらに、年中行事の話、戦争の話など、
文化的な深い話へと発展していきました。
今春より大学講師をしていますが、
来月は沖縄文化の講義にはいります。
県民の大学生がどこまで
沖縄の歴史文化について知っているのか
よくわからなかったので聞いてみました。
すると、「学校教育では習わない。
日本の歴史は習う。戦争のことについても、
平和教育といって平和祈念公園に
行ったりするけど、
深いところまではよくわからない。
沖縄のことが好きだし、
沖縄文化にも興味があるけど、
なんとなく過ごしているだけで、
歴史や起源についてはよくわからない。
だから、沖縄の文化について、
私たち沖縄県民も知ることができるよう、
是非、情報発信してほしい」と
お言葉をいただきました。
ほとんどの方が初対面だったのですが、
おじぃの庭という空間、
お隣さんという隣人関係、
一緒に食事をしながらの時間という条件が重なり、
楽しい時間をご一緒させていただきました。
私が研究している沖縄文化とは、
研究者が論文に書いたものであり、
代表例であって、
すべてを物語っているわけではありません。
最近は、ハーリーや端午の節句を調べ、
沖縄文化のフォーマルな見解がある程度
理解できたところでした。
それが、玉城ではどうなのか聞いてみると、
ハーリー行事食のチンビン、ポーポーは
5月4日に食べたことはない。
アマガシも小さいころ作ってもらったけど、
5月5日の特別なものでもない。
という言葉が返ってくるわけです。
玉城は海のある集落ですが、
イノーはあっても港はなくハーリーも行いません。
ハーリーは近くの奥武島が有名で、
ハーリーの日は奥武島の家は
どの家もOPENになって、
どこの家に入ってもごちそうを食べることができ、
それが楽しみだったと言います。
私は東京出身で沖縄の家に嫁いだわけでもなく、
沖縄文化を自分の暮らしの中で
体験しているわけではありません。
それは、所詮、よそ者が本で勉強した知識であり、
その事実は変えることはできませんが、
その知識をベースに、
地域の方々にリアルにインタビューして、
研究内容に彩りを出したいと思っています。
戦争の話をした時間がとても印象に残っています。
私自身、沖縄に来て、平和祈念公園、
ひめゆりの塔へ行った時のショックは、
今も鮮明に覚えています。
どんな顔をして、沖縄で生活をし、
仕事をすればいいのか戸惑いました。
そして、沖縄だけでなく、
韓国で体験した韓国人の日本人に対する考え方、
台湾で体験した台湾人の日本人に対する考え方を
話し、同じ時代を生きた日本兵も、
地域によってとらえ方が違うことを話しました。
そして、日本兵にも、
もちろん家族がいたわけです。
沖縄の方と戦争の話をする時は
なんとも言えない気持ちになります。
しかし、こういった話を、ご近所付き合いで、
一緒に食事をしながら、
お互いの気持ちを伝え合い、
理解を深め合うことができる時代になりました。
これをポジティブにとらえ、
交流を深めていくことが
世界平和につながっていくのではないかと
感じています。
個人的な好奇心から始まった
沖縄の文化研究ですが、
新聞メディアや大学講義など、
沖縄県内で情報発信者として
仕事する機会を与えていただいております。
私より詳しい方がたくさんいる中で
恐縮ではありますが、
私の視点からリサーチしたことを
今後もお伝えさせていただければと思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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「琉球風水で叶うナチュラルエレガント
風水空間デザインの教科書」
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【業務内容】
■【スクール】ロンジェ琉球風水アカデミーの3つの講座
1.女性経営者・社長夫人・独立開業を志す女性の方々へ
「琉英折衷テーブルしつらえ講座」(2024年4月開講)
2.新築注文住宅、既存住宅の家づくりをお考えの施主様へ
「家づくりの羅針盤講座」
3.建築・インテリア業界への転職を志す方、ご専門家の方々へ
「風水空間デザイナー資格講座」
▼スクール案内
https://longe.jp/school/
▼ロンジェ琉球風水アカデミー 最新月次報告レポート
https://longe.jp/category/business/monthly-report/
■沖縄伝統文化体験プログラム
1.沖縄工芸品テーブルコーディネート体験
2.首里城の風水謎解きツアー
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お得なクーポンプレゼント
■【ショップ】沖縄工芸品セレクトショップ(準備中)
・やちむん・琉球漆器・紅型雑貨・テーブル用品等販売
■【設計施工】インテリアデザイン事業
・風水改善リフォーム(設計施工)
・店舗装飾・テーブルコーディネート
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発行責任者:東道里璃
陰陽空間プロデューサー・琉球風水師
”沖縄の伝統と精神文化を次世代へつなぐ”
株式会社ロンジェ
所在地:沖縄県南城市玉城玉城107番地
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