琉球王朝の風水思想と陰陽五行を軸に
東西折衷の風水インテリアを楽しむ

理想のライフスタイルを明確にして
「仕事・私生活・使命」 が統合する生き方に
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【陰陽調和Vol.412】2024/4/21
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1.【コラム】
歴史に残る聖なる名建築への訪問
2.【最新情報】
新講座 琉英折衷しつらえ講座開催
第1回「英国式フォーマルディナー/
中国・日本・沖縄の3月3日上巳の節句」
3.【編集後記】
伝統文化に思いを馳せ
カタチにする喜び
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琉球風水師の東道里璃です。
4月に入りまして、
沖縄は海開きの季節です。
夏っぽくなってまいりまして、
服装もノースリーブのワンピでOKの
シーズンに入りました。
さて、ここ2週間にわたりリサーチしていた
沖縄の伝統行事、3月3日の浜下り。
沖縄国際大学の図書館にて、
ようやく、歴史的な記録を見つけました。
続きは編集後記で。
毎週金曜発行→今日は日曜発行
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【コラム】
歴史に残る聖なる名建築への訪問
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一昨日、建築家、金城司さんのご自宅へ。
私の著書にもご登場いただいております
司さんですが、
昨年、南城市に新居を建てられまして、
ようやくお伺いさせていただきました。
玄武が琉球王国最高の聖地「斎場御嶽」、
朱雀が神の島と呼ばれる「久高島」。
前方に「久高島」を望む絶景を
見事なまでに空間に取り込んだ芸術作品です。
建築写真は、事前に拝見しておりましたが、
風景と一体化した空間ですごした時間は、
全身の感覚に刷り込まれていくような時間でした。
特別な場所のための特別な建物であり、
まさに歴史に残る名建築。
今もまだ、まだ夢の中にいるようです。
土地探しのきっかけは、
14年前に、斎場御嶽の近くで
ものすごく強い気を感じるエリアとの
出会いからだそうです。
そのエリアがどこかを詳しくお聞きすると
どうやら、斎場御嶽から久高島へ流れる気の流れが
通っている場所のようでした。
最初は、沖縄本島の龍脈のイメージが
浮かんだのですが、
自宅へ戻って、地図を俯瞰して見てみると、
久高島、斎場御嶽を結ぶ軸線は、
首里城、浦添ようどれへと
つながっていました。
首里城の最高標高地点、東のアザナから
東側を眺めると、右斜め前方に
久高島を見ることができます。
冬至の日の出の時刻には首里城には
入れないためまだ確認ができていませんが、
首里城から見て、冬至の朝日は
久高島と斎場御嶽を結ぶ軸線上のラインから
昇ってくるはずです。
そして、浦添ようどれのナーカ御門は
冬至の朝日がすっぽりと入るそうです。
久高島、斎場御嶽、首里城、浦添ようどれ
冬至の朝日で一本につながるレイラインが
見えてきました。
アマミキヨゆかりの地に足を運ぶことで
十数年かけて集めてきた点と点が
ある瞬間につながって線となっていきます。
まだまだわからないことが多いですが、
何年もかけて謎を解明していくのも
楽しいものです。
さて、司さんのご自宅は、
新聞等でも話題になっております。
司さんが憧れる有名建築家の
窪田勝文さんが設計された作品。
竣工から1年あまりですが、
世界の建築賞を2つ受賞されて
いるそうです。
窪田さんとの出会いから、
土地との出会い、
難航する設計と施工のプロセス。
14年がかりのプロジェクトのお話
うかがってきました。
窪田さんとの出会いにしても、
土地との出会いにしても、
どれをとっても必然的な出会いによって
引き寄せられていることを感じました。
家は、その人の生き方を体現しており、
どこに住むかと、どう生きるかは、
リンクしています。
司さんには、大学講義でのフィールドワークで
ぜひ、ご協力いただけないかご相談してきました。
「自然・建築・人が調和する住まい」
どんな土地で、どんな生き方をするか、
哲学を体現して生きる先輩との出会いが
学生さんたちの未来に
きっと光を与えるだろうと確信しております。
来年は、大学のカリキュラムとして
伺いたいと思います。
金城司邸の新聞記事と建築写真はこちらから
https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/look/detail/21215
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【最新情報】
新講座 琉英折衷しつらえ講座開催
第1回「英国式フォーマルディナー/
中国・日本・沖縄の3月3日上巳の節句」
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ロンジェ琉球風水アカデミーの新講座
「琉英折衷テーブルしつらえ講座」の
第1回講義を4月18日に開催いたしました。
東京から日帰りでの飛行機通学の
生徒さんがいらっしゃり
集落の中にあるロンジェまで
無事たどり着けるかドキドキでしたが、
スムーズに到着され、ほっとしました。
10時30分〜16時まで、丸一日のレッスンです。
今回のダイニングテーブルの展示は、
フォーマルディナーのセッティング。
午前は、「英国式フォーマルディナー」の
座学講義を行い、
実際のセッティングを見ながらのレクチャー。
午後は「中国・日本・沖縄の3月3日上巳の節句」
講義を行いました。
テーブルのデザインには「コンセプト設計」が
最も重要です。
私には、生け花やフラワーアレンジメントの
スキルがありませんので、
センターピースの花は、
フラワーデザイナーに依頼しています。
花を依頼する際は、
テーブルのコンセプトをどれだけ伝えられるかが
成功の鍵になります。
講義後、テーブルセッティングを一度片付け
受講生のみなさんに
ゼロからセッティングしていただきます。
「置くだけなので簡単そうに見えましたが
プレートの配置、グラスの配置、
カトラリーの配置など、
いざ自分でやってみると
どこに置いていいかわかりません。」
と、テキストや写真を繰り返し見ながら、
置いていかれていました。
ロンジェ琉球風水アカデミーの
テーブルしつらえ講座は
東洋の年中行事をコンセプトにいれることが
大きな特徴です。
装飾が施されるだけでも豊かになりますが、
陰陽五行の哲学をカタチにしていくことの魅力を
本講義では楽しんでいただきたいと思っています。
中国、日本、琉球の伝統文化を学び、
テーブルデザインの意味がわかった時
「これは、普通のテーブルコーディネートでは
ないですね。深くて、面白いです」
「最初に青いクロスを見て、”春なのになぜ?”と
不思議に思ったのですが、意味を聞いて納得です」
などのご感想があがりました。
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【編集後記】
伝統文化に思いを馳せ、カタチにする喜び
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何かしらのカタチを作り出す時、
忘れてはならないのは、
「思想」や「信仰」である、と私は考えています。
日常生活の中で、
「思想」や「信仰」がカタチとなって現れるのは
わかりやすいのが、年中行事ではないでしょうか。
年中行事は、日常に当たり前に存在しますが、
実は奥がとても深く
私も本格的に取り組むべきかどうか
迷っていました。
どの領域にどれだけの文献があるか
検討がつかなかったからです。
沖縄の年中行事を理解しようとすれば、
中国の年中行事、日本の年中行事、
そして、沖縄の年中行事と3カ国分のリサーチを
する必要があり、果たしてそれが可能なのか
わかりませんでした。
先週の講義で大学へ行った際、
ある程度ピックアップしておいた参考文献を
大学図書館のOPACで蔵書検索すると
私の読みたい本は、ほとんどがあるエリアに
集中していました。
それは、「窪徳忠文庫」。
なんと、沖縄国際大学には、
日本の宗教民俗学者、東京大学名誉教授の
窪先生が寄贈された7800冊の書籍がありました。
端から全て読んでいきたいですが、
月20冊のペースで読んでも、
30年以上かかる量です。
すべては読み切れないですが、
大学講義のため、研究のために
読ませていただける環境に
心からの感謝の意を
天に向けて送りたいと思います。
さて、調査を続けていた沖縄の3月3日ですが、
以下の歴史的記録が出てきました。
1542年 『はい官雑記』
「三月三日士庶(士族庶民)相衆(集まり)し、
宴飲す」
1713 年 『琉球国由来記』
「よもぎ餅を作り、御内原に献じ進め、
かつ桃花を円覚寺に献ずるも礼なり」
※御内原とは首里城正殿奥にある、
王族の家族と、女官たちが住む場所
1730年 組踊『手水の縁』
「上下も遊ぶ3月の3日」
1736年『大島筆記』(おおしまひつき)
「家々よもぎを餅を調へ相贈る雛遊び
薩摩などの通りなり、磯遊びにも出るなり」
ただし、有名なアカマターの「蛇婿入り」の
お話は、未だ、起源はわかりません。
また、柳田國男監修『年中行事図説』には、
雛祭りと関連して、「磯遊び」と「山遊び」の
行事が日本全国にあることが書かれていました。
磯遊びは、海近の街における「潮干狩り」であり
山遊びとは内陸での「お花見」です。
そう、旧暦3月3日頃、
つまり、日本の新暦の4月上旬といえば、
桜の季節ですから。
琉球の歴史的記録や柳田氏の本から考えると、
沖縄の旧暦3月3日は、仏教の伝来とともに
日本から入ってきたように思います。
まだ、推測の域ではございますが。
沖縄の文化は、
1)中国から沖縄にダイレクトに入ってきたもの
2)中国から日本を経て沖縄に入ってきたもの
3)日本の独自文化が沖縄に入ってきたもの
4)中国、日本以外から沖縄に入ってきたもの
5)沖縄固有のもの
があり、リサーチする時は、
中国、日本、沖縄、それぞれの年中行事の起源を
調べていく必要があります。
現在の私のリサーチでは、
沖縄の旧暦3月3日の浜下りは、
2番目の「中国から日本を経て沖縄に入ってきた」説をとります。
私にとって、
テーブルコーディネートは表現の手段の一つで、
専門は風水思想と陰陽五行です。
テーブルコーディネートを通して
国際社会における沖縄アイデンティを表現する
スタイルを確立していくのが目的です。
日本で生まれ育ちながらも
恥ずかしながら、日本の年中行事については
その意味をほとんど理解せずに育ちました。
日本では、旧暦の太陰暦で行われていた行事を
明治時代になってから
グレゴリオ暦の新暦で設定しました。
これにより、
本来の節句と季節感のリンクがなくなり
年中行事のもともとの意味を、
季節感から実感できなくなってしまったことが
大きな理由のように感じます。
また、農耕中心のライフスタイルから
都会的なライフスタイルに変化したことで
自然の恵みや季節感に意識を向けずとも
なんでも手に入る時代になりました。
伝統文化を感じながら生きること自体が、
難しい時代になっている現実があります。
こういう時こそ、原点回帰の旅へ。
先人が大切にしてきた伝統文化の中に、
アイデンティの核となる精神文化が
どっしりと根をはっているのですから。
※参考文献
『年中行事図説』柳田國男
岩崎美術社(1975)
『沖縄の年中行事 100のナゾ』
比嘉朝進 風土記社(1984)
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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【東道里璃 著書のご案内】
「琉球風水で叶うナチュラルエレガント
風水空間デザインの教科書」
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【業務内容】
■【スクール】ロンジェ琉球風水アカデミーの3つの講座
1.女性経営者・社長夫人・独立開業を志す女性の方々へ
「琉英折衷テーブルしつらえ講座」(2024年4月開講)
2.新築注文住宅、既存住宅の家づくりをお考えの施主様へ
「家づくりの羅針盤講座」
3.建築・インテリア業界への転職を志す方、ご専門家の方々へ
「風水空間デザイナー資格講座」
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1.沖縄工芸品テーブルコーディネート体験
2.首里城の風水謎解きツアー
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・やちむん・琉球漆器・紅型雑貨・テーブル用品等販売
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・風水改善リフォーム(設計施工)
・店舗装飾・テーブルコーディネート
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発行責任者:東道里璃
陰陽空間プロデューサー・琉球風水師
”沖縄の伝統と精神文化を次世代へつなぐ”
株式会社ロンジェ
所在地:沖縄県南城市玉城玉城107番地
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