配信日時 2023/08/12 18:00

琉球の伝統工芸品でテーブルを彩り、令和の食卓の1ページを切り取る

東洋の精神美と西洋の装飾美の融合
グローカルスタイル生活デザイン

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こんばんは。
琉球風水師の東道里璃です。

台風6号の去った沖縄、
数日前から太陽が顔を出し、
普段の生活にもどりつつあります。

昨日は、旧暦の6月25日。
私の住む玉城集落では、
6月カシチーの御願行事がありました。

稲穂を収穫し、新米でおこわ(カシチー)を炊き、
稲を収穫したことの報告と感謝の儀式です。

台風の後で、どこの拝所も木が折れて、葉がおち、
水が溢れた跡があり、かなり荒れていました。
7時から11時まで、
17の御願所をまわりました。

区長、全区長と一緒にお参りさせていただき、
地域の歴史を学ばせていただいています。

祈りの時間は心が落ち着く癒やしの時間。
そして、緑豊かな聖地を巡る旅は、
同時にトレッキングのような体を動かす時間。

心身ともに健康になる
まさにウェルネスタイムです。
参加させていただけることに感謝です。

【伝統工芸品をテーブルウェアに】

さて、一昨日、豊見城にある
「おきなわ工芸の杜」へ行ってきました。

昨年の神戸でテーブルコーディネートを学び、
琉球の伝統工芸品を未来へつないでいくために
少しでも貢献できないだろうかと考えてきました。

今年は、その想いを実行する年にします。

そこで考えたのが、
「琉球の伝統工芸品と
西洋のテーブルコーディネートの
幸せな結婚」です。

現代の日本の住宅は、
古来から伝わる伝統家屋ではなく
戦後に普及した洋風住宅です。

しかし、伝統工芸品は、畳や障子のある空間で
暮らす時代に生み出された作品です。

昔のままの状態では、
現代の住宅に合わせようとしても
素材の質感や色のトーンが合いません。

また、職人さんの手仕事で丁寧に作られているため
高級品でもあります。

日常生活に使うには
敷居が高いというイメージもあります。

この課題をどうやって解決できるか
この1年考えてきました。

琉球の伝統工芸品を
現代の暮らしに取り入れるためには、
いくつかのポイントがあると思ってます。

現代では畳の上でなく洋室のダイニングテーブルで
食事するケースがほとんどでしょう。

この場合、まず土台を西洋スタイルで作り、
そこに伝統工芸品をあわせる必要があります。

昨年から今年にかけて、
やちむん、紅型、琉球漆器を
テーブルトップに取り入れた、
琉球スタイルのテーブルの
コンセプトを設計したのですが、
結局、琉球の伝統工芸品を取り入れての
コーディネートはできませんでした。

伝統工芸品の素材の質感、装飾模様の世界観、
色のトーンなどが、洋のテーブルの中に
組み合わせられる商品が見つからなかったのです。

やちむんに関しては、種類も多いので、
コーディネート上の問題点は特に感じていません。

しかし、琉球漆器と紅型は
とてもハードルが高いです。

そこで、おきなわ工芸の杜を訪ねたところ
副館長がご対応くださり、
相談をしてまいりました。

漆器は、日本にも数多くありますが、
手間と時間がかかるため、高級品です。

琉球漆器に関しては、
お椀やお敷などができないか
いろいろと手段も考えてイメージしてましたが、
かなり難しそうです。

しかし、唯一できそうなものが見つかりました。
それは、お箸です。

漆工房の職人さんにお繋ぎいただき、
ご相談させていただきました。

沈金か蒔絵でゴールドを入れることを
イメージしたいましたが、
それは、技術的にもコスト的にも難しいとのこと。

工房の中を見せていただくと
金色の見えるお皿がありました。
何を使っているかお聞きしたところ
「錫(すず)」を混ぜると
金色の様に見えるそうです。

そこで、クラシックスタイルのインテリアにも合う
ダークブラウンの木の色で、
黒い漆を使い、
錫で金色をワンポイント入れたお箸の
サンプル制作を依頼してきました。

現代のモダンな世界観にも調和するよう
漆の質感は、マットではなく、艶を出します。

漆器は、ベースが朱色であったり、
堆錦と呼ばれる模様が入ってしまうと
西洋のテーブルスタイルには
調和しにくいという性質があります。

琉球テーブルスタイリングの中に
琉球漆器をどうしても入れたかったので、
お箸のデザインができてほっとしています。

そして、テーブルコーディネートには必須の
キャンドルスタンドも見つかりました。
こちらは、木工製作所で見つけました。

沖縄県産の木材を使って制作しており、
クラシックなスタイルにも合う
モールディングの柱のような曲線的なデザイン。

仕上げの塗装は、
漆でもウレタン樹脂でもできるそうです。

それぞれの仕上げパターンで、
納期などをご相談しているところです。

さて、テーブルコーディネートのスタイルですが、
これはいろいろと種類があって、
あれもこれもと考えると商品開発も迷走します。

私の場合、インテリアについては、
18世紀〜19世紀の英国スタイルがベースなので、
テーブルスタイルについても
英国クラシックスタイルの配色や
装飾模様に合うものでコーディネートしたいと
考えています。

18世紀の英国では、ジョージアンスタイルという
英国を代表する家具の黄金時代であり、
19世紀にはウィリアム・モリスが登場します。
このころの世界観が私は大好きです。

そして、現在の公式なテーブルコーディネートの
スタイルが確立され、普及したのも18〜19世紀。

また、18世紀という時代は、
中国や日本から、陶磁器、絹織物、家具が
ヨーロッパへ輸出され、
上流階級に大変好まれました。

ヨーロッパから見た中国への憧れから
「シノワズリ」という中国趣味のスタイルが生まれ
漆や磁器などがディスプレイされていました。

そう、この頃すでに、ヨーロッパとアジアの
折衷スタイルは、生まれているんです。

それでは、21世紀の沖縄で
どのように折衷スタイルを作っていくのか。
18世紀との違いは?

日本の一般的な住宅のインテリアや家具は、
すでに、西洋スタイルです。

テーブルクロスを敷き、
センターピースやグラス、カトラリーの置き方は
西洋にならいます。

一番大きな違いは、使用する食器です。
西洋ではメインディッシュの大皿とパン皿で
構成されますが、
日本では、ご飯茶碗と汁椀に、
主菜、副菜の器です。

ここに、モダンスタイルのやちむんの食器や
ウエッジウッドなどの西洋の食器ブランドの
和食用シリーズを使います。

テーブルセンターには、紅型を使いたく
これは今もアイデア出しをしているところですが
なかなか難しいです。

ただ、テーブルトップの全てを
伝統工芸品にすることは考えていないので、
やちむんの食器や漆を取り入れたら、
テーブルセンターにはウィリアムモリスの生地を
合わせるパターンも考えています。

一旦、10種類くらいのデザインアイデアを出し、
それを元に、やちむんの窯元や、
食器ブランドに相談にいく予定です。

テーブルコーディネートは、食器が主役ですので、
食器が決まってから、
テーブルクロスとテーブルセンターを
コーディネートしていきます。

テーブルコーディネートの一番むずかしいところは
テーブルトップに必要なアイテム全てを
セレクトする部分です。

お気に入りの食器が見つかっても、
テーブルクロス、テーブルセンター、ナプキン、
お敷、カトラリー、グラスを
どう組み合わせていいかわからないですよね。

ここは、インテリアコーディネートと同じで、
スタイルの統一感や配色のテクニックなど
プロの技が必要な部分なんです。

さらに、陰陽五行の古代中国哲学を
テーブルコーディネートに入れ込んでいきます。

トータルコーディネートの完成品を
お見せすることができれば、それを見た人に
「私にもできる!」
「これならうちのダイニングにも合いそう!」と
思ってもらうことができるでしょう。

そのためには、必要なテーブルトップ商品を
集める必要があります。

現時点では、存在しないものもあるので、
必要なものを一つ一つ揃えていきます。

テーブルクロスや、テーブルセンターは
オリジナルでの開発になりますが、
その他は、どのように揃えるか
だいたいのイメージができあがっています。

テーブル装飾もインテリアデザインと同じで、
描いたイメージを、実際の商品に当てはめて
形にしていくところが一番時間がかかります。

琉球の伝統工芸品をテーブルトップにして
コーディネートにトライしようという発想は、
令和の沖縄の食卓を、しっかり記録として
残しておきたいと思ったからです。

このような資料を、実際私が探したところ、
沖縄の食卓に関しては、
昭和初期の配膳の様子がわかる資料だけ
見つかりました。

資料が見つからず困っていた時に、
琉球料理伝承人に方に教えていただいて、
ようやく資料を読むことができました。

ライフスタイルというのは、何気ない日常で、
その時にしっかり記録をしておかないと
流れて消えてしまいます。

ライフスタイルの歴史がわかる資料にもなるような
後世に時代の1ページを伝えることができる
活動を行っていきたいと思います。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。

【お知らせ】

ロンジェでは、今年10月より
新しい講座をスタートします。

現在、カリキュラムの最終調整をしておりまして、
8月より募集開始の予定です。

伝統文化の伝え手になる
「琉球テーブルスタイリスト資格取得講座」概要

開催場所:ロンジェ琉球風水アカデミー玉城本校
定員:5名
期間:2023年10月〜2024年3月(6ヶ月)
時間:全6回(月1回)10時〜15時30分

講座資料は今月、8月に出来上がる予定です。
資料請求は以下URLより受け付けております。

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=cqJqOrmo

資料が出来上がり次第、
お送りさせていただきます。



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