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「しょせんお前も商売女か」「やっぱり案件か」…疑惑の目を向けられる“トラックめいめい”が明かした“アンチへの思い”

トラックめいめいインタビュー #2

2022/09/09
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 Twitter上にアップされる「豪快な飲みっぷり」が話題を呼び、アカウント開設から半年足らずで20万人のフォロワーを獲得した「トラックめいめい」さん。

 メディアへの露出も増え、知名度が上がるにつれて、その一挙手一投足に対して批判も寄せられるようになる。なかでも、「アンチめいめい」にとって格好のネタとなっているのが、「このブームは広告代理店によるヤラセに過ぎない」という噂である。

 フォロワー数の異様な伸び率、Tシャツ販売へのスムーズな移行、謎の「マネージャー」の存在……前編に続き、めいめいさん本人から、ネット上で飛び交うさまざまな噂の真相を聞き出した。(全2回の2回目/前編を読む)

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◆◆◆

バズることへの正直な気持ち

――自分に関心を持つ人が数十万人もいるというのは、普通に生きていてはそう経験できない状況ですが、実際に「バズる」というのはどういった感覚なんでしょうか。

トラックめいめい 自分も何が起きているのかよくわかっていないというのが正直な気持ちですね。もちろん、たくさんの方に応援してもらって嬉しい気持ちは大きいですが、自分の投稿を見返すたび、「これの何がいいんだろう……」とどんどんわからなくなりますね。

――やはり数が圧倒的すぎて、頭が追いついていかないものなのでしょうか。しかも、めいめいさんはそれまでSNSを使ってこなかったそうですね。

トラックめいめい そうですね、自分は友達も少ないので、とくに見てほしい人がいるわけでもなかったですし。インスタやYouTubeを眺めるくらいはしていましたが、自分で投稿したことはありませんでした。

 TikTokに至っては、ちょっと見ただけでアプリごと消しちゃいましたね。面白くてボーッと2時間くらい見ちゃうんですけど、終わった時に「私はこの2時間で何を吸収できたんだろう?」と虚しくなっちゃって。

「一生消えない」顔出しのリスク

――SNSにあまり関心がない状態から、Twitterを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょう?

トラックめいめい 一言でいうと、「自分の視野を広げたい」という気持ちからですね。一人でトラックドライバーを頑張る生活にも満足はしているんですが、それとは別に「何か新しいことをしないと」という気持ちが常にあるんですよ。

 あと、もっと具体的な話で言うと、トラック業界の2024年問題が心配だというのもありますね。

 

――2024年問題というのは、ドライバー業務の労働基準が厳格化されることで生じる、物流業界へのさまざまな影響のことですね。

トラックめいめい そうですね、ドライバーの拘束時間などの基準が厳しくなるんです。もちろん、労働環境が整えられること自体はいいことなんですが、これまでに比べてドライバーが自由に稼げなくなるという声もあって。

 そういう事情もあり、「ドライバー以外の方面にも何かチャレンジしていこう」と考えはじめたんですね。それで、何につながるかはわからないけれど、インスタやTwitterなら自分でもすぐに始められると思ったんです。