配信日時 2022/02/15 09:58

第2号 第二話 開けられない扉。

第二話 開けられない扉。




・・なんでだろ・・



なんでこんなに
あたしの気分を逆撫でする
あたしの気に触ることばかりする
意地悪なイヤな人ばっかりなんだろう。。


何気なく
ふと そう言葉にしてみたら
30年以上も前に
一瞬でワープしたように
昔、嫁いだ先の片田舎の
築年数の経った
歩くたびに足音が軋むような古めかしい家の
引き戸の前に突っ立ったまま

ため息と怒りと睨みを
繰り返している あたしは
その勝手口の引き戸という扉を
開けられないで
そこに立ち尽くしていた・・




あの頃は
なんであんなに
腹が立っていたんだったかなぁ・・




・同居とは一言も聞かされていなかったこと
・こんなに毎日会っているのに
それを知らされたのが結納の前日に
仲人さんの口からだったこと
・あたし「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」って
きっとこんな顔だろうなと思う顔をしてた
・あ。バレちゃった?
というバツの悪い顔をしてる彼と
腸が静かに沸騰しだすけど平然を装うあたし
・仲人さんの手前、咄嗟に
「「できた嫁」と思われなくては」と
あたしさえガマンすればいいから
ずっとそうやって生きて来たから 
として
納得がいかず自分の中にモヤる気持ちを
自分が一番真っ先に無視したこと
自分の気持ちと言葉を封じ込めたこと



あたしはこうやって
いつも自分を
裏切り続けて来たんだろうなぁ。。




だから「どうしたい?」と訊かれると
言葉に詰まる



これを言うと
この人が困る・・

あれを言うと
あの人が困る・・

それを言うと
今度は その人が困る・・



だったら
あたしがガマンすればいいから と
他人を気遣って他人を優先して
自分を後回しにして
どうでもいいような
当たり障りのない選択をする





築年数の経った古めかしい家
というのは
あたしは
嫌いではなかった


どっしりとした大きな一軒家というのも
すぐそばに土があるという安堵感も
22歳だったけれど
住んでからしみじみと身に沁みてわかったし

その土に生える草むしりも
季節という芳しい喜びを知らせてくれる
樹も花も実も
あたしは好きだった





だけどね・・


だけど
新婚さんらしい
可愛い食器が買いたかった・・



せめて最初の1〜2年くらいは
街の中の明るいマンションの部屋で
可愛い家電や家具や
可愛いシーツに
可愛いカーテンを揃えて
なんにも気にせず
2人で映画を見て夜更かしをして朝寝坊して
そんな「新婚さんごっこ」のような時期を
あたしは過ごしたかった





結婚当初
それを言ってみたけど
叶わなかった



・同居してすぐ出て行くなんて
近所に体裁が悪い
・一軒家じゃないなら俺は嫌だ
・住む家があるのに部屋を借りるのは
お金がもったいない
・贅沢を言わず
女は黙って家のことをしてればいい





そんな返事が
平然と返ってきた


ああ・・そうだよなぁ・・ 
無理な話だよなぁ。。と思いながら


あたしは
あたしを後回しにされる存在 なこと と
あたしがガマンすればいい こと を
なぜか 何の疑いもせず
すんなりと受け入れた。






そうやって
あたしは
あたしによく似た

あたしの気持ちや思いを
粗末に扱う人と
結婚したんだなぁ・・









あたしが
あたしを
そう扱うように



あたしの周りは
あたしを
そう扱う。









いったい・・



いったい
いつから
あたしは
自分を
そう扱うように
なったんだろう・・













to be continued・・















編集後記

最後まで読んでくださって
ありがとうございました。


ちょっと書き始めただけで
結婚当初の
不満が後から後からwww




ですが

心のことを長いこと さんざん勉強してね
なんでこういうことが起こるんだろう
なんでこんな嫌なことが起こるんだろう
まただ・・なんでだろう・・ を

これでもかっ!これでもかっ!
というほど
繰り返して来て

自分の内側を見つめ続けて気づいた
今だから言えるのですけどね



当時の嫁ぎ先には
ほんとうに
とてもよくしていただいたのです。

当時のパートナーさんにも
一緒に暮らしていたお姑さんにも
身内の方々にも
うちの子どもたちも
とっても可愛がっていただいたし
あたしも含めて
気づけなかった部分も多かったと思いますが
とても親身になってもらったし
とてもよくしていただいたのです。



いまでも 
(ん? いまでは だなφ(.. )w)
本当に
とても感謝しています。






けど
自分でさえ知らなかった
当時の
心の中に
どんな怪力であっても
開けられないほど
頑なに閉じた扉を持つ
このあたしという鬼嫁がw

まったく気づかないし
まったくわからず屋でww


たくさん
ご迷惑をかけちゃったんだなぁ。。と
感じて
反省も感謝もしています。






自分の気持ちや思いを
自分が大切にしていないって
いやーー怖いですねー ^ ^;







今日は
いつもよりちょっと多めに
自分の気持ちや思いを
気にかけてあげてくださいね




また明日も書きますねっ



あなたの心がほっこりできる
あたたかい安心が
たくさん訪れますように


ジェニー 






追伸:

プロローグ 〜 第一話


を 
まだお読みでない方は

バックナンバー
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