配信日時 2014/09/24 08:30

世界一お母さんにやさしい国 ノルウェーのほめ育特派員から

おはようございます!!
ほめ育コンサルタント 原 邦雄です。


今週は、特別号として 弊社ノルウェー特派員(実妹)からお伝えします。
彼女は、
日本やイギリスでは認知症や障害を持った人たちとの音楽活動に携わり、
英国エクセター大学の社会学博士号を取得した後、夫の祖国ノルウェーに移住。
現在5か月の息子の育児に奮闘しながらヘッドマルク大学にて音楽教育研究に携わっています。

世界165か国を対象にした “母親指標”調査で世界一になった国、ノルウェー。
育児休業は有給で47週、父親が育休を取得する割合も9割を超え、会社の取締役も40%以上が女性!
国会議員や大臣にも女性がイッパイというお母さんが活躍する国。かつては男尊女卑の慣習もあったノルウェーが、
なぜイチバンお母さんにやさしい国になったのか。“男たちの意識”を変えた大胆な“作戦”と
お母さんたちを支える様々な“知恵”を実体験を基に、現在進行形でお伝えしていきますね。


それでは、ほめ育ノルウェー特派員の、原真理子さんよろしくお願いします。


ノルウェーよりはじめまして!ほめ育ノルウェー特派員の原真理子で
これからノルウェーの福祉制度、特に育児支援や教育、移民対策のことなどを
メルマガ読者のみなさんにお伝えしていきますね!現地で生活する立場だからこそ見えてくること、

日々経験していることをありのままにお伝えできたらなあと思ってます。
さて記念すべき第一号の今回は「出産・育児サポートのこと」。

少し話は逸れますが、今週のオスロは最高気温15度前後、最低気温は4度から7度。
ここ最近は天気に恵まれているのでそれほど寒さは感じないものの、
木々は紅葉しはじめ朝夕は少しひんやりするようになりました。

街の洋服店もウールの洋服やダウンのジャケットを売り出すようになり、
そろそろ冬支度。冬に向けて日照時間が短くなる北欧国において大切な冬支度の一つがビタミンDの摂取!
そう、日照不足による骨粗鬆症対策です。

ノルウェーでは、このビタミンDの摂取にトランというタラの肝油が重宝されています。
これが苦くて臭いのなんのって。生後4週の赤ちゃんにもスプーン一杯のトランを毎日あげるように!
と五カ月の息子を持つ我が家も保健所から無料で配布されたトランの瓶がちらほら・・。

話が逸れました。国土面積は日本と大差はありませんが、ノルウェーの人口は508万人。
日本の約25分の1ですね。1960年代に油田が発見されて以来は資源大国。大事な石油産業の担い手はもちろんのこと、
石油で潤った国全体を動かすためになんといっても多くの「手」が必要。

そのためにノルウェーは、
1、子供を増やすこと、
2、女性が男性と同じように社会参加すること、
3、移民を受け入れること、この3点に力を入れています。

では、1の子供を増やすためにどんな政策が実践されているか?
まず、出産にかかる費用は妊婦健診も含め全部無料です。
加えて出産一時金(日本円で約67万円)が支給されます。
女性は出産前後47週間の育休をとることができます。この47週間の間は出産以前の給料と同じ金額が毎月国から支払われます。
もう少し長期間の育休を望む場合は57週間とることもできます。この場合は、出産以前の給料の80%が毎月支給されます。

この育休ですが、出産後6週間の育休は母親がとりますが、残りの期間は母親が仕事に復帰して父親がとってもいいことになっています。
また一度にとる必要もなく、子供が3歳になるまでに好きなような割合で分散してもいいことになっています(勤務先との交渉次第ですが)。
たとえば、職復帰しても早めに帰宅する、週に数日は育休にしてそれ以外は働く、なども可能です。

大体のカップルは母親がはじめに育休をとり、卒乳するころに仕事復帰、
そして父親が育休をとるというケースが多いですが、夫婦が各々の働き方を尊重しつつ、

育児ライフをプロジュースできるのです。どうでしょうか?合理的な制度だと思いませんか?
制度があっても、それが認められる風潮がなければ実践は難しいもの。
次回は、子供が5か月になる我が家の例を入れつつ、制度を生活にどのように生かしているのか、ご紹介したいと思います。

☆編集後記☆

先週、土曜日は、出版パーティ兼 アイエスエフネットの渡邊社長の講演会でした。

障害者雇用 日本一!
障害者雇用 日本一!

いやあ、素晴らしい社長です。

雇用してから、その人の良いところを見つけて
仕事に結びつける とのことです。

10月25日の東京での講演会、
是非みなさん来てください。

http://spiral-up.jp/book/event.html



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