配信日時 2019/08/06 07:21

小学生みたいな文章で、書くのが下手で困ってます。

〇〇さん


おはようございます、中島です。


広告コピーの本を読み漁っていました。

というのも、キャッチコピーやセールスコピーの本を書いているので、

(あ、興味ある方おられたら僕の書いた本。

⇒心を動かす魔法のセールスコピー

※今この本の購読者にはプレゼントがあります。
ぜひプレゼントを受け取ってください。


そういった質問やご相談やご依頼も受けていまして

より強化させようと読み込んでいるわけです。



でね、ざっくりひと言でいうと、

「広告」と「良い文章」って違うんですね。



タイトル長くて忘れたんですが、

ある広告コピーの本に

「名文と名コピーは違う」と書かれていました。


まさにそうで、

広告って、告知を広めるってことですよね

もっと言うとその文章を読んだ人に

企業の思い通りに行動してもらわないと

広告としてはダメなわけです。




「いやぁ、なんて素敵な文章だろう、感動した」

と多くの人に思われても、

その商品を買ったり、そのサービスを利用する人が一人もいなかった。

購入しよう、利用しようという心を動かせなかったら意味がないわけです。



心に残る名文より、

それほど優れたコピーには見えないけど、ついつい買ってしまった。

こっちのほうがいいわけです。



代筆屋の書く手紙でも似たようなことがあります。

僕としては、練りに練って書きに書きまくって、

削って削ってシンプルになった読みやすい文章が

じつは伝わる文章になるんですね。



でも、クライアントさんはそれでは足りないと感じてしまいます。

当然ですよね、クライアントさんは文章のプロではないからです。

どちらかというと、練りに練って書きまくった段階の

未完成のコピーを欲しています。

失礼な言い方ですが、一般の素人感覚ではそっちのほうが

洗練された優れた名文に見える。



いわゆる名文のような文章は、なぜか人を魅了するんですね。

まぁお金を払ってるから、

そういうどこかで読んだような文章を買いたくなるわけです。



気持ちはめっちゃわかります。

でも、どちらが心を動かすのかと言えば、

そらもう絶対に削りに削って、

残った一見シンプルな文章なんです。



どれだけ削っても削れなかった

生き残った文章は強い生命力を持っています。

それが心を動かす文章です。




そして、読む人というのは考える生き物です。

未完成な書き過ぎている文章は

考える生き物から考える余地を奪ってしまいます。

それはもう誰かの心を動かす文章ではなく、

書き手のエゴをただぶつけただけの暴言なんです。



たしかに暴言や暴力で人を無理矢理動かせることもあるでしょう。

でも、嫌がる相手を無理やり動かせて

それで、文章を通してあなたの願いが叶うと思いますか?

叶わないですよ。

叶ったように見えてもいずれまたどこかで揉め事は勃発します。



企業であれば、商品サービスを無理やり買わせてしまったら、

クレームの嵐に遭遇するでしょう。

このSNSの時代、下手したら沈没するかもしれません。



文章とは相手の気づいていない

しかし相手が以前から持っている本音や本心を喚起させることです。

「思い出して、ほんとうはあなたは、こうじゃないの?」

こんな風に語り掛けるイメージです。



だから書き過ぎては奪ってしまうし、

少なすぎても届かない。

いや、文章で心を動かすって

思うよりもずっと難儀な仕事なんですよ。


代筆屋 中島泰成

PS:年始の目標が「来年こそは!」になってしまった人は
来年こそは!ではなくて、まだ今年にやれることがあります。
続かなくてやめちゃったことも、また今から再開すればいいんです。
来年こそは!を逃げ口にしていたら、また来年になってから
来年こそは!って何にも変わらないまま年老いて・・・