配信日時 2019/07/09 21:51

どうしたらもっと人の心を動かせるんだろう?

〇〇さん

こんばんは、代筆屋の中島です。



「どうしたらもっと人の心を動かせるんだろう?」

僕がいつも、毎日、片時も離さない考え

それがどうしたら人の心を動かせるのか、なんですね。



なぜこんなに人の心を動かすことに興味があるのかというと、

幼少期に仲間外れにされたことがあって、

そこから人と関わらない時期が何十年と続いたからです。



一人ぼっちになって、

「ああ、せいせいした」と強がってはいても、

心の奥底では、どうしたら友達になれるんだろう。

どうしたらあの人の心を動かせるんだろう。

いつも人の心を動かすにはどうすればいいか、

それだけを考えて生きてきたような気がします。



『心を動かす魔法の文章術』なる本も出版させて頂き

プロの代筆屋としてある意味天職にめぐり逢えた

ともいえなくはないです。


ですが、いまだに悩んでいます。

どうすればもっと人の心を動かせるんだろう?



答えらしい答えが出たわけではありません。

正解のない問いかけであることも頭では理解しています。



でも、心がそれを否定します。

人の心を動かしたい情熱がそれに勝るのです。

人の心を動かすための文章を考案するという仕事を

10年やってきて出た結論としては、



「読む人のために書く」

という言葉に集約されるのではないか、ということです。



書き手はいつも書き手の思考で文章を考えます。

これは当然のことで、何か書きたいことがあって、

それを伝えたいから、自分の言葉で文章を作るからです。




どうしたって、自分勝手な文章になります。

どんな文章のプロだって自分勝手に文章を書いてしまうことがあるでしょう。



じゃあどうすれば、

読む人のために書くことができるのか?



自分を殺す覚悟ではないでしょうか。

自分を殺して、相手のために書く覚悟。

そう覚悟した者だけがたどり着ける

心を動かす文章の境地みたいなものがあると僕は信じています。



技術ももちろん大切です。

最低限の文章を書く上でのマナーや

読みやすい文章技術などは、

やはりないよりはあった方がいい。



でも、技術だけで人の心が動くほど

人の感情というのは単純ではありません。



感情は常に揺れ動くからです。

とらえどころがない。

つまり心を動かすというのは、

静ではなく、動が静になる一瞬を確実にとらえる

プロのスナイパーのように

緻密で正確な文章を書く力が試されます。



読み手が揺れている以上、

書き手が揺れていては話になりません。

自分を殺し、心を沈めて、

相手の感情の揺れが静止する一瞬に、

その一瞬に狙いを定め引き金を引く。



今書いていて気づきました。

そうか、事前に静止させるひと言を放っておけば、

相手の心を動かす一撃を放つのは、それほど難しくはありません。



〇〇さん、イメージできましたか?

なんとなくでも構いません。

〇〇さんにとって人の心を動かすために

何かをつかんでもらえたら幸いです。



代筆屋 中島泰成