〇〇さん
こんにちは、ナカジです。
『読んでくれる人を感動させる文章を書きたいです。』
派遣社員の30代男性のご要望にお応えします。
感動させる文章。
人は何に感動するでしょうか？
たとえば自分自身が
これまで感動した場面を思い浮かべてみてください。
物心ついてからといえば、
運動会でしょうか？
何かの発表会？
映画を見たとき？
誕生日にプレゼントをもらったとき？
はじめて彼氏や彼女ができたとき？
大学入試に合格したとき？
はじめて給料をもらったとき？
仕事で褒められたとき？
プロポーズしたとき、されたとき？
結婚式の日？
子供が生まれた日？
事業を始めた日？
人生の節目節目にどんな人でも、
感情の変化があったはずなんです。
そのときの自分にとって大きな出来事
その感情の変化を思い出すように、
文章に置き換えると人は感動します。
人が感動するのは、間違いなく人に共感するとき、
共感とは自分事として置き換えた瞬間に生まれる感情です。
誰かの人生を読むことで、自分の人生と重ねたりする。
つまり、人が感動するのは人のストーリーです。
「ああ、それ、俺じゃん。」
「うわ、それって、私じゃない」
思わず自分事として捉えた瞬間に、
心がぶるぶるッと震えてしまうんですね。
厳密に言うと「感動させる」というのはちょっと違って、
感動させようとしなくても、感動してしまうんです。
微妙なニュアンスの違いですが、これはとても大きな違いです。
感動させようとすると、
「いや、そうは感動してたまるか」
と人は意固地になって感動スイッチが入らなくなります。
文章に何か策略的な狡賢い意図を感じてしまうと
人は警戒心から感動スイッチを頑なに守ろうとします。
だから、感動させようとするんじゃなくて、
相手が思わず感動してしまう文章を書く。
といったイメージで書くことが大切です。
矛盾するようですが、
人が感動する文章を書くための一つのテクニックしては、
ギャップですね。
以下の文章のようにギャップを作ってください。
玄関を出ると年配の婦人が「こんにちは」と微笑んだにもかかわらず、
黒いコートを着たその男は表情一つ崩さずに婦人のすぐ脇を通り抜けた。
眉間には深い皺が刻まれ、半開きの口元から涎のあとが見える。
放置された芝生のような無精ひげが男の顔の半分を覆っていた。
落ちていた空き缶を公園に向けて思いっきり蹴とばすと、
子供たちの悲鳴が聞こえた。
男は昨日、妻と3歳の娘を失った。
なんだこの愛想のない、マナーのない、汚らしい男は、
最初は男に嫌悪感を覚えるでしょう。
でも、最後の一文を読むことで、
男に対する感情がガラッと変わった方も多いと思います。
このギャップを文章の中でどうやって作るかが
感動する文章を書く一つのポイントになってきます。
もっともっと感動する文章のコツを書きたいんですけど、
長ったらしいメルマガ届くと鬱陶しいというか、
迷惑だと思いますので、この辺で。
手紙、文章、コピーで悩んでる人は、
一度僕に相談してみてください。
すっと悩みが解決することをお約束します。
さて、今日もみなさんの気づきやきっかけになれたとしたら、
僕も書いていて良かったなと思えます。
それでは、また。
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