配信日時 2025/06/02 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(299)】戦死者を忘れないという抑止力──今こそ「慰霊」 の戦略を     桜林美佐(防衛問題研究家)


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おはようございます。エンリケです。


今日も考えさせてくれる内容です。


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桜林美佐の「美佐日記」(299)

戦死者を忘れないという抑止力──今こそ「慰霊」
の戦略を




桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、299回目となりま
す。

 5月の最終週の月曜日は米国の「メモリアルデー」
でした。戦没将兵を追悼する日として、アーリント
ン墓地などでは子供たちが一つ一つのお墓に星条旗
やお花を置くなどの光景がありますが、そうした活
動に参加しなくても、家族で墓地を訪れるといった
ことが当たり前のように行われています。

 また、この日は「夏が始まる日」という暗黙認識
があるようで、プール開きの日にもなっているよう
です。

 その日に退役米軍の知人たちが横浜に行くという
ので、何があるのかと思ったら「War Cemetery」が
あるというのです。

調べてみるとここは「英連邦戦死者墓地」で、第一
次大戦以降に英連邦加盟国で戦死した人のお墓や慰
霊碑が世界各地にあることが分かりました。横浜は
その一つなのです。ここには1500基を超えるお
墓があるといいます。

 ここは1946年に創設され、その後、占領が解
除されましたが、1955年に日本と英連邦諸国
(イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージー
ランド、南アフリカ連邦、インド、パキスタン)の
間に「日本国における英連邦戦死者墓地に関する協
定」が締結され、今に至っているようです。英連邦
ではありませんが、米国やオランダの軍人も眠って
いるといいます。

 関係国から要人来日した際にこの墓地を訪れるこ
ともあるということで、エリザべス2世やダイアナ
妃、ウイリアム王子もかつてここに来られているそ
うです。

 私はたまたまメモリアルデーと同じ週に防衛省の
メモリアルゾーンを訪れたのですが、かねてより多
くの関係者が指摘しているように、ここには誰しも
が立ち入れるわけではなく、いつでも故人に会いに
行かれないのは残念です。

 また、この場所には終戦時に自決した陸軍大臣・
阿南惟幾大将や、第一総軍司令官杉山元元帥、軍令
部付だった吉本貞一大将(昭和20年9月14日)、大本
営陸軍参謀・晴気誠少佐らの慰霊碑もありますが、
自衛隊の慰霊碑の裏手に位置するためか清掃が行き
届いていない様子でしたので、私も含めボランティ
アで行いますという人は多いと思うのですが、ここ
に入ることができないため、防衛省・自衛隊の中で
なんとか検討してもらいたいものです。
 
今、わが国は「防衛力強化」に向けて、予算を増や
し、様々な検討をしているところですが、「強い国」
とは、80年前の戦死者をはるか遠い国においても
決して忘れることなく慰霊をし続けるような国なの
ではないでしょうか。もちろん、戦勝国だからこそ
できると言えるかもしれませんが。

 わが国における殉職者慰霊は、靖国神社以外の施
設を作るという方向で進められがちなため、議論し
難い問題です。しかし、ただ一つ言えると思うのは、
もし日本がこのことに固い意志を示し、国民の意識
が高まれば、日本を弱小だと思っていた国にとって
は相当な脅威となることでしょう。
 
今日も最後まで読んで頂きありがとうございまし
た!皆様にとって平安な1週間になりますように。


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(さくらばやし・みさ)


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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)、
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
(ワニブックス)、『軍産複合体~自衛隊と防衛産
業のリアル』(新潮選書)


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