配信日時 2025/03/19 09:00

【陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(104)】自衛隊砲兵史(50) 装軌車輌の野戦病院     荒木 肇


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おはようございます、エンリケです。

「陸軍砲兵史」の104回目です。

木元将補の『道北戦争1979』では、
こんな話も描かれていたそうです。

戦場における車両回収・修理の問題は、実際の
戦争でも極めて重要な要素です。記事を通じて、
考えを広げていただければ、と思います。


エンリケ



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陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(104)

自衛隊砲兵史(50) 装軌車輌の野戦病院



荒木 肇

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 戦車・火砲の回収、修理はどうするか? 実際に
疎いわたしたちには有難いことに『道北戦争197
9』で木元将補が描いてくれました。

 名寄といえば、旭川よりさらに北にある盆地の名
称です。そこには平時には高射特科群と普通科連隊
が駐屯しています。この1979年の時点、名寄で
は臨時編成の第101装軌車修理大隊が活動を開始
しました。修理大隊は本部、管理中隊、回収中隊、
修理中隊から成っています。
 
 回収中隊は、浜頓別や枝幸方面に放棄されている
彼我の戦車などを、戦車回収車や重レッカーで集め
て、大型トレーラーに載せて名寄に運搬します。戦
車回収車は戦車の砲塔を取り去ってクレーン等を装
備した車輌です。

 修理中隊はそれらを戦闘可能な状態に修復しまし
た。優先されたのは74戦車で、少しでも早く第一
線部隊に戻さねばなりません。稚内や天塩方面には
日ソ両軍の装軌戦闘車両が遺棄されています。戦況
が落ち着けば、これらの回収や修理も急がねばなり
ません。

 修理中隊の隊員は方面武器隊、地区補給処の装軌
車整備要員です。同時に、民間の戦車整備会社から
も臨時の作業員が派遣されていました。名寄駐屯地
整備工場は装軌車輌の野戦病院にあたります。傷つ
いた戦車を再生するために24時間昼夜兼行で動い
ていました。整備工場の外側には、次々と修復を待
つ損傷車輌が到着しています。

 大隊本部の中には「戦訓班」が編成されていまし
た。装軌車輌の被弾状況を現場で調べ、分析し、鋼
板材の改良などに役立てようとする目的です。これ
らの記録を部隊の戦闘詳報と突き合わせれば、装備
や戦闘法の改善にもつながります。この『道北戦争』
は陸自にとっては初めての実戦であり、学ぶべきこ
とが多くありました。すでに中央機関からも関係要
員が選抜されて参加しています。

▼三菱重工業特車事業本部

 神奈川県相模原市にある三菱重工業特車事業本部
戦車製造工場では74戦車の製造が高ピッチで進め
られています。開戦までには月産5輌、年産で60
輌の生産が企画されていましたが、製造ラインを1
本増やして月産10輌のペースに高められていまし
た。戦争の状況から見れば、月産50輌くらいの増
産が必要ですが三菱重工は民間企業です。当然の常
識として、将来の採算を度外視してまで工場の拡張
はできません。それに何より、戦車製造という特殊
技能を持つ人は簡単には養成もできず、集めること
も不可能なのです。この製造ペースが約2倍という
のも、それが精一杯のところからでした。

 第一線の損耗補充を優先しますが、同時に並行し
て内地の戦車も早急に74戦車に換装しなければな
りません。61戦車はすでに第一世代に属する戦車
でした。現実の問題としては、国家レベルでの戦車
の増産体制、部隊の緊急補充体制などはまるでゼロ
です。米国製のM60A3戦車を緊急輸入するとい
う手もありますが、実際には教育訓練や部隊練成が
必要であり、第一線で使うには数カ月もかかります。

 石破総理がアメリカに向けてC17輸送機を購入
したいと言ったとか。彼は軍事マニアであり、卓上
の知識はいっぱいあるようですが、兵器・装備につ
いての常識が備わっていないと思えます。まず、す
でにC17は米軍でも使わなくなっていることが指
摘されていますが、運用上の課題がいくらでも挙げ
られることは航空自衛官でなくてもすぐ分かります。

 たしかに総理がいう輸送機の積載量は多ければ多
いほどよい、たしかにその通りですが、大きくなれ
ば長くて、強い滑走路が必要です。整備工場などの
スペースも大きくなり、整備要員の育成も大切でし
ょう。それは自衛隊員が頑張ればいい、努力するの
が仕事だというお考えなのかも知れませんが、やは
りマニアだと言われても仕方ありません。

▼M60A3という戦車

 木元将補の記述に現われる米陸軍の制式M60A
3戦車について調べてみました。M60はM48を
ベースにした武装強化、エンジンの変更、射撃関係
装備の更新を行った戦車です。ソ連が1950年代
後半から東ドイツ軍に大量に配備した100ミリ砲
を装備したT54/55への対抗措置だったといわ
れます。

 したがって初期のM60は英国製の105ミリ砲
L7の改修型のM68、空冷ディーゼルと射撃統制
装置が目新しかったものの、新鮮味はありませんで
した。それが1961年には新型砲塔を積み、各部
が改良されたM60A1が採用されます。

 1971年には米陸軍は装備近代化を計画して、
1978年(道北戦争の1年前)に制式化が行なわ
れます。これが木元将補のいうM60A3です。第
1次改良型は1875輌も生産されます。第2次改
良型は3786輌と大生産され、確定した生産型は
1686輌、合計で7347輌が造られます。さす
が米国の底力を感じる数字です。

 それでもソ連のT64/72型の125ミリ滑腔
砲よりも火力性能で劣るということから65口径1
05ミリ低圧滑腔砲に換装する計画が進みました。

▼ノシャップ守備隊健在なり

 稚内を占領するためにはノシャップ岬を抑える必
要がありました。それが陸自の26戦闘団の守備陣
地の戦力を過小に見積もったために、ソ連軍は攻略
できませんでした。本来、ノシャップ攻略のために
は2個師団が必要だったのです。7月4日に2個師
団を上陸させ、1個師団をノシャップ攻撃に専念さ
せるか、8日に上陸地を変更して稚内地区に進出す
るかが戦術的な正解でした。それを声問海岸・抜海
海岸に上陸してしまいました。

 ノシャップ岬を確保すれば、稚内港を最大限に使
うことができました。沿海州からの後方連絡線を確
保できて、兵站物資も後続戦力も安全に、十分に送
り出すことができるのです。それが適切な防禦陣地
の設定と、陸海空隊員2000人の勇戦奮闘でソ連
軍の意図を破砕したのでした。

 ソ連のねらいは、わが国を屈服させて善隣友好条
約を結んで稚内港を手にすることです。平和友好条
約をわが国と結んで、ベトナムのカムラン湾のよう
に軍港化できれば最高でしょう。占領した道北地区
の大部分を返還する、その代わり稚内港の自由使用
を手に入れる、これがソ連の目的でした。しかし、
ノシャップ岬を手にすることができなかったために、
侵攻した兵力そのものが無力化したと言えるでしょ
う。

 旭川の作戦司令部は17日早朝からの「分断作戦」
開始を前に、8師団と富士戦闘団を旭川から宗谷丘
陵地区へ戦術展開させました。同時に最終決戦態勢
の確立のために、矢臼別に集結中の5師団を道北に
進出させる命令を出します。この頃、アメリカ海兵
隊1個MBA(旅団規模戦闘団)は北海道の苫小牧
沖を目指して北上中でした。


(つづく)


(あらき・はじめ)


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●著者略歴

荒木肇(あらきはじめ)
1951(昭和26)年、東京生まれ。横浜国立大
学大学院教育学修士課程を修了。専攻は日本近代教
育制度史、日露戦後から昭和戦前期までの学校教育
と軍隊教育制度を追究している。陸上自衛隊との関
わりが深く、陸自衛生科の協力を得て「脚気と軍隊」、
武器科も同じく「日本軍はこんな兵器で戦った」を、
警務科とともに「自衛隊警務隊逮捕術」を上梓した
(いずれも並木書房刊)。陸軍将校と陸自退職幹部
の親睦・研修団体「陸修偕行会」機関誌「偕行」に
も軍事史に関する記事を連載している。(公益社団
法人)自衛隊家族会の理事・副会長も務め、隊員と
家族をつなぐ活動、隊員募集に関わる広報にも協力
する。



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