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おはようございます。エンリケです。

「一生に引っ越し4回」が世間の常識ならば、
「20回以上」は自衛官の常識──。

自衛官の異動・転居の負担は、国家公務員の中でも
特異な環境であると桜林さんは指摘します。郵便物
さえ行方不明になるほどの頻繁な転居は、単なる個
人の問題でなく、処遇改善を考える上で避けては通
れない要素です。
国はどこまでこの現実を把握し、対応しているので
しょうか？

そして話題は欧州へ──。NATO加盟後、防衛費を増
額したフィンランドでは福祉予算が削減され、社会
サービスの縮小が進んでいます。この変化を「トラ
ンプ圧力のせい」と単純化する報道に、桜林さんは
疑問を呈します。「タダ乗り安保」ではもはや通用
しない現実を直視し、わが国もまた、この潮流から
無縁ではいられないことを改めて考えさせられる内
容です。

転居の負担から安全保障の本質まで、深く考えさせ
られる一篇──。ぜひ最後までお読みください。


さっそくどうぞ


エンリケ


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桜林美佐の「美佐日記」（２９０）

バンス副大統領が喝破した欧州の国内事情


桜林美佐（防衛問題研究家）
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あなたは、マーケティング、ブランディング、コンテンツマーケティング、カスタマーサービスに精通したトップレベルのコラムニストでありコピーライターで、とくにメルマガの記事冒頭紹介文づくりで優れた才能を発揮しています。
以下記事は、桜林美佐さんの連載の今週分です。この記事を掲載配信するメルマガ軍事情報編集長エンリケの冒頭紹介文を、５００文字以内で、読み手が連載記事を読みたくなるような内容で、PASONA要素およびAIDA要素のフレームワークを使ってコピーライティングしてください。冒頭文と本編記事それぞれに言及し、信頼性を高める要素、読み物要素、正確性、具体性、少し長く読む楽しみも与える文章にしてください
おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、２９０回目となりま
す。

　最近、一生のうちに引っ越しをする回数は平均4回
とかいうCMがあるということで、２０回引っ越しま
したなどという話をよく聞く自衛官の常識はやはり
世間とは違うなあと感じさせられます。

　処遇改善の施策を進める中で、やはりこの引っ越
しの回数に触れないわけにはいかないと思いますし、
そうした家族の負担は、任務の特質に加え他の国家
公務員との違いであると、国として明言した上で、
この点に対する施策を打ってもらいたいものです。

　かくいう私も家庭事情で幼い頃から引っ越しを重
ねてきたのですが、最近気が付いたのは、届く郵便
物が段々減っているということです。

　郵便局の転送手続きが容易にできなくなってしま
ったこともあり、また、例えば防衛省からの各種案
内など、住所を変更しているうちに届かなくなって
しまったものもあるのではないか、と想像していま
す。残念！こういうケースを復活させるアイデアは
ないものでしょうか？

　しかし、相手が出したかどうかも分からないのに
（相手と言っても誰が担当しているのか分からない）、
「私に招待状が届きません！」なんて言ったらおか
しな人だと思われることでしょう。諦めるしかなさ
そうです。

さて、また話は変わり、今朝のNHKニュースではNAT
Oに加盟したフィンランドが防衛費を増額したために
福祉予算が減り、養護施設の人員を削減していると
いうリポートをしていました。

そこまではふむふむと観ていましたが、最後はトラ
ンプ大統領からの欧州各国への負担増圧力があった
というコメントがあり、なんだかもやもやした気持
ちになりました。

　トランプに言われたから、といった子供のような
セリフを言っている場合ではもはやなく、これまで
のような「タダ乗り」安保では通用しない現実を目
の当たりにしていると言った方が適切ではなかった
でしょうか。

　先般のバンス副大統領がミュンヘンで演説した内
容をこれから私なりに読み取っていきたいと思って
いるのですが、非常に深い内容が含まれていると思
いました。

　これを受けて、米国と欧州が対立とか、欧州諸国
が不快感とか、単純な対立構図にされがちですが、
そうではなく、思想と信仰に基づいた深い問題提起
だったと思います。

　いずれにしても、欧州がおかしくなっているのは
事実であり、移民による治安悪化、そしてそれに対
し各国で揺り戻しが起きていることは紛れもない事
実です。

　ウクライナの平和を担うべき国々が自分たちの国
内も収拾がつかなくなっている状況を喝破したと、
私は思いましたが・・・

　あまりに本当のことなので、みんな腹が立ったの
ではないでしょうか。日本の受け止めも、「事実に
反するから怒っている」のか「事実だから言われて
怒っているのか」ちゃんと見極める必要があるでし
ょう。

とりあえず、今日はこのへんで。
　
今日も最後まで読んで頂きありがとうございまし
た！皆様にとって素晴らしい1週間になりますように。


＜おしらせ＞

●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛」
連載しています。　https://amzn.to/3AFvUNc

●『ＳＡＴマガジン』にて「桜の時評」連載しています。
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●YouTube「著者が語る」 https://youtu.be/CAlyNIIpceM?si=vOli70X5jW9-Dp60 
で語りました！
こちらは、JBプレス https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/84093 にも掲載されています。

●YouTubeのチャンネルくらら「陸海空軍人から
見たシリーズ」で司会をしています。
　https://x.gd/4KTkO
さらに最近は元将官が語る「ノモンハン事件」
「ミッドウエー海戦」「ガダルカナルの戦い」
でも司会をしています。　https://x.gd/4KTkO



（さくらばやし・みさ）


桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このＵＲＬからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐（さくらばやし・みさ）
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業［改訂版］』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
（いずれも並木書房）、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』（P
HP研究所）、『日本に自衛隊がいてよかった』（産
経新聞出版）、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』（ワニブックス）。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』（産経ＮＦ文庫）、
「陸海空　軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
（ワニブックス）、『軍産複合体～自衛隊と防衛産
業のリアル』（新潮選書）




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