配信日時 2025/02/19 09:00

【陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(100) 自衛隊砲兵史(46)】米空母エンタープライズ     荒木 肇


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おはようございます、エンリケです。

「陸軍砲兵史」も100回目を迎えました。
わが砲兵をめぐる歴史と戦術、戦略を深掘りしてきた
本シリーズ。
ここまで長く深く広く正確に、砲兵をめぐる歴史を
面白く読めるコンテンツを毎週提供くださっている
荒木先生に、心から感謝申し上げます。

今週も実に刺激的な内容です。

今回は、木元元将補の『道北戦争1979』を基に、
冷戦時代の米空母、米海兵隊の動向、そして日本
の政治家の軍事認識について考察を加えています。
特に世界初の原子力空母「エンタープライズ」の
登場、米海軍の空母運用戦略、さらには1970年代
の米ソ対立の象徴とも言えるSS-20ミサイルの問題
にまで踏み込んでいます。

「核を搭載できる中距離弾道ミサイルが欧州に配備
されたとき、日本の首相は何を知り、何を知らなか
ったのか?」
「エンタープライズがどれほどの戦略的インパクト
を持ち、なぜアメリカは続く原子力空母の建造を一
時止めたのか?」
「米海兵隊が持つ即応戦力の規模は? そして1979年
の世界戦略における彼らの役割とは?」

歴史を知ることは、未来を読むことにつながります。
本稿は単なる軍事史ではなく、日本の防衛政策を考
える上でも示唆に富んだ内容です。ぜひ、じっくり
とお読みください。


エンリケ




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陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(100)

自衛隊砲兵史(46) 米空母エンタープライズ


荒木 肇

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□ご挨拶

 「陸軍砲兵史―自衛隊砲兵まで」の連載も100
回目になりました。今回も木元元将補の『道北戦争
1979』を元にお話を進めさせていただきます。

 どうやらトランプ大統領の就任で大きくウクライ
ナの情勢も変わりそうです。いったいどうなるのか。
テレビや新聞では、やはりいろいろな判断、予想等
が現われますが、いつもの通りだなと思っています。

 備蓄米を放出する決断をされた大臣。投機筋の動
きを読めなかったのでしょうか。「今さらとか、判
断が遅いとかいったお叱りは甘んじてお受けする」
と、はなはだ潔いお言葉でしたが、その責任はどう
取るのか見えてきません。


どんな情報が省内にあがり、どのような議論の結果、
どのような意見が潰されたのか・・・その遅くなっ
てしまった判断を大臣に上申したのはどのような方
々だったのでしょうか。責任を明らかにするには、
そこが大切なのではありませんか。いつものように
新聞もテレビも事実だけを報道するといい、本質的
な追及にはなっていないと思います。


▼世界初の原子力推進空母

 15日午後、エンタープライズが横須賀軍港を出
航しました。この大型空母は1958年度予算で建
造が承認され、58年2月に起工された世界初の原
子力推進空母でした。進水は60年9月で、就役し
たのは61年11月です。ノーマン・ポルマー氏の
著書によれば、基準排水量は7万5704トン、満
載排水量は9万3284トンとのことでした。

 建造時には、原子力推進のおかげで燃料交換なし
に20万マイル(約37万400キロ)以上を航行
できると見られていましたが、実際には20万70
00マイル(前同38万3365キロ)を航行しま
した。地球の赤道1周が4万キロメートルですから、
燃料補給もなしに9回以上も周回できてしまいます。

 アメリカ議会は1960年度会計年度に2隻目の
原子力空母建造のための予算である3500万ドル
(当時の邦貨換算で126億円)を承認しましたが、
当時のアイゼンハウアー大統領は、この計画を延期
して約10年後のニミッツまで原子力空母は建造さ
れませんでした。この間の穴埋めに通常動力のキテ
ィ・ホーク型が2隻建造されました。結局、エンタ
ープライズ型は1隻しか生まれませんでした。

 ちなみに当時1961年度のわが国の国民総生産
は約15兆6200億円、防衛費が1803億円で
した(朝雲新聞社資料)。約130億円もする空母
は、陸海空全体の防衛予算の7%強にもあたる数字
です。日米の国力の差を思い知らされます。

 全長は331.7メートル、幅は40.5メート
ル、喫水は11.9メートル、飛行甲板の最大幅は
75.7メートル、アングルド・デッキの長さは2
30.4メートル、10度の傾斜がついていました。
 
速力は33ノット(約67キロ)で、推定建造費は
4400万ドル(当時の邦貨換算158億4000
万円)とされています。機関は加圧水型原子炉8基
と蒸気タービン4基が搭載されていました。乗員は
約3300名、そのうち士官が同170名、飛行要
員は同1700名だったそうです。

 わが国に寄港することに反対する「エンプラ阻止
闘争」(1968年1月)という事件もありました。
佐世保に入港しようとする同艦への反対運動で、当
時の「全学連」約2000名が基地の前で警備する
機動隊員5000名と激突した事件です。参加した
人の多くは口をぬぐって現在もどこかで暮らしてい
るのでしょうが、そんなこともありました。

▼米空母のシステム

 第2次大戦後に米海軍は4隻のフォレスタル級空
母を建造しました。キティ・ホーク型は1961年
に就役したキティ・ホークを始めとして、コンステ
レーション、アメリカ、ジョン・F・ケネディの4
隻が完成します。基準排水量は約6万トン、当時は
エンタープライズを除けば世界最大の水上艦でした。

 大きな働きを見せたのはベトナム戦争の時です。
ベテランにあたるフォレスタル級4隻とともに、キ
ティ・ホーク、コンステレーション、アメリカの3
隻がトンキン湾上から南北ベトナムの共産軍攻撃に
活躍しました。

 空母には数個の飛行隊で編成された空母航空団が
配属されています。当時は1970年12月に初飛
行したノースロップ・グラマンF-14トムキャット
(映画『トップ・ガン』で有名)が搭載されていま
した。長く働いた同機も老朽化から、2003(平
成15)年9月には、空母キティ・ホーク乗り組み
の第154戦闘飛行隊が日本から去って行き、姿を
見せなくなりました。

 しかし、1979年の物語では世界最強の艦上戦
闘機でした。その特長は主翼の後退角をコンピュー
タ制御で可変できるシステムです。1度に24個の
目標の処理が可能で、優先的に6つの目標に対して
空対空ミサイル、フェニックスを発射することがで
きました。そのうえ、バルカン砲を装備し、可変翼
を効率的に使いドッグファイト(格闘戦)もこなし、
最大速力はマッハ・2.24とされています。
 
 攻撃機は、初就役は1954年と古いものの19
76年まで、ボーイングA-4スカイホークを搭載し
ていました。この機体は兵装のバリエーションも多
く、ベトナム戦争や中東戦争などの戦火もくぐり抜
けています。アルゼンチン空軍や海軍でも採用され
て、フォークランド紛争(1982年)でも英国艦
隊への攻撃にも使われました。フランス製の空対艦
ミサイルで英国海軍に損害も与えます。


 作中のこの時には後継機のA-7コルセアIIが搭載
されていたでしょう。またノースロップ・グラマン
A-6イントルーダーも搭載していたのではありませ
んか。他に改造型のEA・6Bプラウアー電子戦機、
同E2Cホークアイ早期警戒機、対潜哨戒機ロッキ
ード・マーチンS-3バイキングなども搭載している
と想像されます。

 搭載機数の合計は80機を超えていました。艦隊
防空に、対地攻撃に大変な打撃力を持っていました。

▼米海兵隊の動き

 当時のわが国に駐留する第3海兵機動展開部隊
(IIIMAF)は極東におけるプレゼンスを維持する
部隊です。沖縄のキャンプ・コートニーには第3海
兵師団司令部、キャンプ・ズケラン(瑞慶覧)の第
1海兵航空団司令部、牧港(まちなと)の第3海兵
補給支援群などで慌ただしい動きも見られます。

 海兵隊が上陸作戦を行なう場合、歩兵・砲兵・戦
車・航空・補給部隊などを一元的に指揮する戦闘団
が編成されて、独立行動能力の付与が重視されます。

 MAUは戦闘団としては最小の編制です。歩兵大
隊を基幹として砲兵中隊、戦車小隊などで増強され
ます。戦車5輌、野砲6門、ヘリコプタ30機、戦
闘機10機、兵員2700人です。


 MABは旅団規模の戦闘団になります。砲兵大隊、
戦車中隊などで増強され、戦車17輌、野砲26門、
ヘリコプタ100機、戦闘機70機、兵員1万60
00人。

 MAFは最大の編制で、海兵師団、海兵航空団
(WING)、補給支援群などで構成されて、戦車
70輌、野砲102門、ヘリコプタ230機、戦闘
機230機、兵員5万1000人です。

▼SS-20を知らなかった首相

 ついせんだってのこと、民主党政権時のK首相は、
「よく調べてみたら、自衛隊の最高指揮官というの
はわたしだったのですね、初めて知りました」と笑
い話のネタを提供してくれました。あれには呆れか
えったものですが、そうした軍事への無関心・無知
は政治家や一部の官僚の皆さんには共通のものでし
ょう。

 ソ連は1977(昭和52)年からSS-20中距
離核弾頭ミサイルを欧州正面に急ピッチで配備しま
した。当時のNATO(北大西洋条約機構)には、
SS-20に匹敵するような戦術核がなかったので、
NATO諸国の首脳部はいっときパニックに陥った
ほどでした。

 このとき、サミットで首脳たちの間でSS-20が
話題になりました。そのとき、日本の首相はSS-2
0のことを何も知らずに応答し、他の首脳たちから
冷笑を浴びせられます。首相の軍事音痴も甚だしく、
それを補佐するはずの外務省の方々もどうしようも
ない人たちだなと呆れかえったことがありました。

 木元将補の作中には、SS-20の使用をほのめか
すソ連外務次官の発言が米国に与えた大きな影響が
書かれています。それは沖縄、グアム、フィリピン
まで射程に収める兵器だからです。
 


(つづく)


(あらき・はじめ)


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●著者略歴

荒木肇(あらきはじめ)
1951(昭和26)年、東京生まれ。横浜国立大
学大学院教育学修士課程を修了。専攻は日本近代教
育制度史、日露戦後から昭和戦前期までの学校教育
と軍隊教育制度を追究している。陸上自衛隊との関
わりが深く、陸自衛生科の協力を得て「脚気と軍隊」、
武器科も同じく「日本軍はこんな兵器で戦った」を、
警務科とともに「自衛隊警務隊逮捕術」を上梓した
(いずれも並木書房刊)。陸軍将校と陸自退職幹部
の親睦・研修団体「陸修偕行会」機関誌「偕行」に
も軍事史に関する記事を連載している。(公益社団
法人)自衛隊家族会の理事・副会長も務め、隊員と
家族をつなぐ活動、隊員募集に関わる広報にも協力
する。

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