配信日時 2025/02/12 09:00

【陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(99)】自衛隊砲兵史(45) さまざまな波紋       荒木 肇


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おはようございます、エンリケです。

「陸軍砲兵史」の第99回目。

1979年、日本がもしもソ連と戦争をしていたら――。

今週の連載では、木元寛明元将補の著作
『道北戦争1979』をもとに、戦時における日本の政
治と軍事の歪み、そしてその結果生じる問題を深掘
りします。

シビリアンコントロールは本当に機能するか?
政府はどこまで戦略を持っていたか?
そして、ソ連の恫喝に対し、アメリカはどう反応し
たか?

戦後日本の防衛体制は、自衛隊を「軍隊ではない」
とする独特の理論に基づき築かれました。その結果、
制服組は官僚組織の許可なしには何も決定できない
という異常な構造が生まれ、指揮系統の混乱が常態
化していました。本記事では、そんなわが国の防衛
の実態が赤裸々に描かれています。

さらに、戦前の統帥権独立との対比、軍隊に対する
根強い偏見、そしてソ連による核恫喝に対するわが
国とアメリカの対応など、まるで実際の歴史のよう
にリアルな描写が続きます。戦後の軍事政策が抱え
る問題を、シミュレーション戦史を通じて浮き彫り
にする、読み応えのある内容です。

そして次回は、ついに米軍が動き出します。空母
「エンタープライズ」の出港は、戦局をどう変える
のか?

本連載を通じて、戦略・指揮・国際関係の視点から、
わが安全保障の本質を学んでいきましょう。


エンリケ




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陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(99)

自衛隊砲兵史(45) さまざまな波紋



荒木 肇

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今週も木元寛明元将補の著作『道北戦争1979』
をもとに話を進めます。

▼シビリアンコントロール

 これまで公表を避けてきた政府でしたが、14日
夜から報道が始まり、とうとう官房長官が記者会見
を開くことになりました。そこでは、政府に戦争指
導方針がないことが追及の中心になっています。ソ
連軍を追い落とすまで戦うという決意がようやく明
らかにされました。

 15日午前零時の停戦という動きが、ソ連からの
働きかけであったか、なかったかも記者の追及にあ
いました。官房長官はそれを否定しながらも、戦略
が欠けていたことを認めます。

 シビリアンコントロールについても、その機能が
マヒしていることが指摘されました。政治が軍事に
優先するという意味が、わが国では背広組(防衛庁
官僚)が制服組(自衛官)を支配するということに
解釈されているのではないかという質問が出ます。

 会見場には陸幕防衛部長が同席していました。陸
上幕僚監部というのは陸上幕僚長をトップとして防
衛庁長官を補佐する組織です。ご承知のように陸海
空自衛隊は当時も3幕といわれるように3つの幕僚
監部をもっていました。


戦前では「統帥権」が政治から独立し陸・海軍省が
それぞれありました。一般行政と関わる軍政は各省
が司り、軍隊の運用にあたる軍令はそれぞれ陸軍参
謀本部、海軍軍令部が受け持ちました。

いずれも制服を着た陸海軍人(武官)が主流であり、
文官も次官以下の軍属もおりましたが、軍事に素人
である人たちが運営で重要な役割を果たすことはあ
りませんでした。

 それが戦後に自衛隊となったときには、「防衛庁
内局」といわれる官僚たちが制服組よりも上位に立
ちました。すべて役人の許可がないと制服組は何も
できないという体制が生まれたのです。

▼制服蔑視と軍事忌避

今となっては様々な笑い話がありました。制服組へ
の偏見です。海外へ赴任する防衛駐在官の礼服に飾
緒(しょくちょ)を付けようとなったときのことで
した。背広の幹部が大きな声で言いました。「あん
な戦争中に横暴だった参謀が付けていたようなもの
は絶対許さん」。おそらく戦時中は学徒から入隊、
予備将校であったのかも知れません。そこで「乱暴
・横暴・無謀」の「サンボウ」といわれた陸軍参謀
と出会ったことがあったのでしょう。

行進曲にもクレームがつきました。今では陸自の行
進曲、「陸軍分列行進曲」です。それには元々、
「西南戦争(1877年)」での「抜刀隊」の活躍
を讃えた歌詞がありました。昭和30年代というの
で、自衛隊時代の話でしょう。「我は官軍 我が敵
は」で始まる歌詞でしたが、「官軍とは何か、けし
からん」と議論にもならずに使用を禁止されました。

長い間、一種公務員試験合格者(いわゆるキャリア
組)による支配は続きます。自衛隊は軍隊ではない
という理屈が常識であり、軍隊らしい、軍隊のよう
な行動はさせない、できないという状況が長く続い
ていたのです。

▼ソ連の反応

 ただちにソ連政府は反応しました。一方的に停戦
合意を破ったとし、報復にSS-20中距離核弾頭ミ
サイルを使うといい、自動車化狙撃師団の増派を行
なうと外務次官は宣言します。「恫喝声明」です。

 たちまち世論は沸き立ちました。「日米安保条約」
はどうなっているんだ、米軍はなぜ助けてくれない
のだという人々も多くいます。しかし、今も昔も社
会問題、政治問題に関心が低い人はたくさんいるよ
うに、安保条約をしっかり読んだ人などめったにい
ません。その安保条約第5条には「いずれか一方に
対する武力攻撃が自国(つまりアメリカ)の平和及
び安全を危うくするものであること」とあり、そう
いう事態だと認めなければ参戦はしないのです。


 また、当時のカーター政権は冷戦中とはいえ、デ
タント外交が基調でした。現実問題としても、現在
のように米軍と協同訓練を緊密に行なったり、ドク
トリンのすり合わせもしたりしていたわけでもあり
ません。1970年代の陸上自衛隊と米海兵隊や米
陸軍との協同作戦もうまくいかなかったのではない
かと、木元将補は作中では新聞記者の言葉を借りて
主張されています。

▼指揮系統の問題

 個別的自衛権と集団的自衛権の憲法解釈の問題も
ありました。日米両軍の指揮系統を一本化できない
という、軍事常識からは考えられないような政治的
制約があったのです。式の一元化ができない戦争、
まさに戦争にならないと言っていいでしょう。

 日米共同訓練がなかったわけではありません。し
かし、実際にはそれぞれの指揮系統に従って動くと
いう状態でした。統合作戦など行なえば、国会、マ
スコミは大騒ぎになったことでしょう。憲法9条を
守れ、軍事同盟を廃棄しろ、そんな主張がされたこ
とに違いありません。それほど、当時の野党、マス
コミは現実離れをした、あるいはソ連・中国寄りの
路線を守っていたのです。そうして、それに属する
議員に投票し新聞・テレビの報道を信じる国民も多
くいたわけでした。

▼アメリカの反応

 ソ連外務次官の核の使用もあるかも知れないとい
う発言にアメリカは反応します。「日ソ間の紛争
(conflict)だと見ていたが、核兵器も使うという
なら戦争(war)である。合衆国は太平洋軍司令官に
対して日米安保条約第5条に基づき、領域に兵力を
派遣するように指示した」と国務省報道官は言明し
ました。

 当時、太平洋軍は米本土西海岸からアフリカ大陸
東岸、北は北極圏までの管轄区域をもっています。
これは地球表面の半分以上です。司令部はハワイに
おき、太平洋地域陸軍部隊(2個歩兵師団)、太平
洋艦隊(第3艦隊、第7艦隊)、太平洋海兵隊(2
個海兵師団)、太平洋空軍(第5空軍、第13空軍)
などを隷下にもつ統合軍でした。総兵力は32万人
にもなりました。

 15日の午後、米空母「エンタープライズ」が横
須賀を出港します。

 次回は米軍の行動を元に描かれます。
 


(つづく)


(あらき・はじめ)


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●著者略歴

荒木  肇(あらき・はじめ)
1951年東京生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、
同大学院修士課程修了。専攻は日本近代教育史。
日露戦後の社会と教育改革、大正期の学校教育と陸
海軍教育、主に陸軍と学校、社会との関係の研究を
行なう。
横浜市の小学校で勤務するかたわら、横浜市情報処
理教育センター研究員、同小学校理科研究会役員、
同研修センター委嘱役員等を歴任。1993年退職。
生涯学習研究センター常任理事、聖ヶ丘教育福祉専
門学校講師(教育原理)などをつとめる。1999年4月
から川崎市立学校に勤務。2000年から横浜市主任児
童委員にも委嘱される。2001年には陸上幕僚長感謝
状を受ける。
年間を通して、自衛隊部隊、機関、学校などで講演、
講話を行なっている。

著書に『教育改革Q&A(共著)』(パテント社)、
『静かに語れ歴史教育』『日本人はどのようにして
軍隊をつくったのか─安全保障と技術の近代史』
(出窓社)、『現代(いま)がわかる-学習版現代
用語の基礎知識(共著)』(自由国民社)、『自衛
隊という学校』『続自衛隊という学校』『子どもに
嫌われる先生』『指揮官は語る』『自衛隊就職ガイ
ド』『学校で教えない自衛隊』『学校で教えない日
本陸軍と自衛隊』『あなたの習った日本史はもう古
い!─昭和と平成の教科書読み比べ』『東日本大震
災と自衛隊─自衛隊は、なぜ頑張れたか?』『脚気
と軍隊─陸海軍医団の対立』『日本軍はこんな兵器
で戦った─国産小火器の開発と用兵思想』『自衛隊
警務隊逮捕術』(並木書房)がある。


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