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おはようございます、エンリケです。
『日米史料による特攻作戦全史』の編訳者・小田部
さんがお届けする短期連載「特攻作戦開始から80
年を迎えて」の最終回です。
特攻作戦開始から80年、我々はその歴史を見つめ直
す重要な機会を迎えています。小田部さんが編訳に
当たられた作品『日米史料による特攻作戦全史』は、
時代と共に変わりゆく戦争観・戦史評価と、特攻隊、
特攻隊員たちの知られざる側面を映し出しています。
「特攻作戦は「無謀な体当たり」ではない」と再考
するこの書を通じて、戦争という未曽有の状況下で
生き抜き、わが文明を死守するため命を賭した先人
たちの心情に迫り、わが国が辿った歴史の断片に触
れていただければと願っています。
終戦後、消えゆく記録の中で遺された数々の逸話、
記録、そして最期の瞬間の電信、、、、
そのいずれもが、先輩方が日本人として見せた覚悟
と苦悩を私たちに伝えています。
本連載最終回で綴られた小田部さんの洞察が、
彼らの命と祖国への想いを想い起こすひとときと
なりますように。
そして今を生きる私たちが歴史を知り、未来を
見据える小さな一歩を踏み出すことにつながれれ
ば、これほどの喜びはありません。
最後になりましたが、
素晴らしい内容の連載を提供いただいた小田部さんに、
心からの感謝をお伝えいたします。
ありがとうございました。
それでは最終回をどうぞご覧ください。
エンリケ
追伸
特攻作戦で戦陣に散った英霊の御霊に
追悼の誠と感謝の想いを捧げます。
◆最新刊
『日米史料による特攻作戦全史─航空・水上・水中
の特攻隊記録』
ロビン・リエリー著/小田部哲哉編訳
判型:A5判上製576ページ/函入り
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短期連載・特攻作戦開始から80年を迎えて(最終回)
階級・通信・評価
小田部哲哉
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□はじめに
この連載もいよいよ今回が最後になりました。短期
間でしたが、お付き合いいただき、ありがとうござ
いました。
80年前の1944年10月、特攻作戦が開始され、
25日には関行男大尉率いる「敷島隊」の零戦6機
が初のカミカゼ攻撃を敢行し、米空母「セント・ロ
ー」を撃沈、数隻に損害を与えました。フィリピン
作戦で戦果をあげたカミカゼ攻撃は、その後、沖縄
戦でより激しく、組織的になり、両軍に多大な犠牲
が生まれました。もし米軍の本土侵攻が始まったら、
さらに激しい特攻作戦が実施されたことは間違いあ
りません。
本書『特攻作戦全史』は、日米の史料を照合するこ
とで、従来の「無謀な体当たり」という見方を再考
するきっかけになると思います。
▼階級表示の違い
特攻隊の記録を展示する施設で戦死した特攻隊員の
階級の表示方法が異なることがあります。
陸軍特攻隊の展示を行なっている知覧特攻平和会館、
万世特攻平和祈念館では特攻戦死で特別昇進した後
の階級で展示を行なっています。これらの施設の展
示で若い士官の比率が高いのは、このような理由で
す。
一方、海軍特攻隊の展示を行なっている海上自衛隊
鹿屋航空基地史料館では出撃時の階級で展示してい
ます。これは連合艦隊司令長官告示による布告が出
撃時の階級を使用していることによるものでしょう。
階級とは直接関係ありませんが、戦史叢書などを読
んでいると上下関係を示すことで面白いことに気づ
きました。
戦史叢書などは陸海軍中枢の生存者が書きました。
陸軍関係のものには記載されている軍人の出身母体
と期が書かれています(例:38期は陸軍士官学校38
期)。陸軍は戦後になってからも常に上下関係、先
任順位を明らかにしたいとの意識があり、それが一
般刊行物にまで反映されたのでしょうか。
それに対し、海軍に関してはこのような記述はほと
んどありません。もちろん海軍も上下の期の間に厳
しい上下関係がありました。また、海軍の先任順位
を表す言葉としてハンモックナンバーが知られてい
ますが、これは海兵同期生の間の先任順位でした。
戦後の一般刊行物に歴史を記述する場合、このよう
なことまで記載する必要がないと考えたのでしょう
か。
▼情報、通信をめぐる戦い
米軍の情報収集力の高さを感じました。
昭和20年2月に陸軍総監部が「と號部隊戦闘要領」
を発行しています(『特攻作戦全史』p.89)。これ
をもとに各部隊で部隊の機種に合わせた必携を作成
しました。下志津飛行部隊では5月に下志津として
の「と號空中勤務必携」を作成しています。
米陸軍も5月に「と號空中勤務必携」とほぼ同じ内
容のものを特攻機の攻撃方法として部隊、艦艇に知
らしめ、警戒を呼びかけています(『特攻作戦全史』
pp.92-94)。米陸軍が発行したものには文章だけで
なく図も含まれていますので、無線傍受だけで作成
したのではなく、発行されて間もない「と號空中勤
務必携」を搭載していて撃墜された機体か、体当た
りした機体から見つけて作成したのでしょう。
米軍が無線傍受などで得た日本側の状況などが原書
に書かれていました。翻訳に際し、日本側の文献な
どで事実確認を行なおうと思いましたが、確認がと
れないものも多くありました。これは日本側に部隊
の撤退、終戦時の書類焼却などで記録が残っていな
いためだと思いますので、原書に書いてある米軍情
報をそのまま記載しています。戦争に負けることは
歴史が失われることです。
米軍は情報収集の一環として日本の迷信まで研究し
ていました(『特攻作戦全史』p.39)。ルース・ベ
ネディクトの『菊と刀』は戦後に出版された日本研
究の本として知られています。この『菊と刀』は、
戦時中に米軍が日本と戦うに際しての日本研究が基
になっています。このように米軍は戦闘とは直接関
係ないことでも戦争遂行に必要かもしれないと思う
ことを研究していました。
特攻隊員と基地間の通信はモールス信号でした。特
攻隊員は突入に際しモールス信号器のハンドルを押
しっぱなしにして、ツーの信号を流し続けました。
その音が途切れた時がその特攻隊員が突入または撃
墜された時でした。鹿児島県鹿屋市串良平和公園の
串良航空基地跡の地下壕第一電信室でこの突入電を
再現しています。それまで資料、文献などを読んで
いたので最期にツーの信号を送るのを知っていまし
たが、再現とはいえ甲高いツーの音が途切れる瞬間
を聞いたのは初めてでした。基地で突入電を聞いて
特攻隊員の最期の瞬間を知ることになる同じ特攻隊
の仲間、無線員の思いはいかばかりであったであろ
うか。戦後80年弱を経た現在でもその気持ちを思い
起こさせるような音でした。
日本軍が米軍の無線傍受を行ない、戦闘損害評価に
使用したこともあります。たとえば昭和20年5月27
日〜28日に徳島海軍航空隊、高知海軍航空隊、5月
29日〜30日に徳島海軍航空隊のいずれも白菊が攻撃
を行ないました。両航空隊は、目標海域の米艦艇が
被害を受けている内容の無線を傍受することで、そ
れぞれ自隊の攻撃によるものとしました。(『特攻
作戦全史』pp.439-440)
▼戦闘損害の評価
戦闘を行なえば、敵に与えた損害がどのくらいなの
か評価して次の作戦を立てるのが重要です。昭和19
年に日本軍が特攻を始めた時は、爆装した特攻機と
ともに、これを誘導、護衛、そして戦果確認を行な
う僚機が出撃しました。しかし、沖縄戦の途中から
は特攻隊以外の機体が攻撃に同行することが減った
り、なくなったりしました。このため出撃後の動向
が不明な特攻隊も数多くあります。
編隊長機、分隊長以外の機体には無線機を搭載しな
い特攻隊も多数出撃しました。このような特攻隊の
場合、無線機搭載機から突入電が来たときは、僚機
も突入したとみなしている場合があります(『特攻
作戦全史』pp.336-337、pp.378-380、pp.441-44
2)。逆に無線機搭載機が撃墜されたならば、無線機
非搭載の僚機が突入しとしても基地側ではその突入
を知ることはできませんでした。
沖縄周辺海域では沖縄の地上兵が、特攻機が沖の米
艦艇に対して体当たりするのを目撃したこともあり
ます。目撃した人は艦艇の近くで爆発が起きて炎が
出たり、水柱が立ったりしたのを見て、大損害を与
えたと航空部隊に連絡しましたが、軽微な損害を与
えただけのこともありました。
特攻隊は敵艦艇の位置、その艦種をある程度把握/推
定して出撃していたので、リアルタイムで米艦艇の
損害を把握できなくても、その後の偵察でおおよそ
の敵艦艇の被害状況を把握していたと思います。偵
察で、攻撃が戦果を上げられなかったことを把握し
たなら、対策を立てて作戦を変更しなくてはならな
いのですが、当時の状況では陸海軍とも特攻作戦以
外の戦法をとることができなかったと思います。沖
縄戦の特攻が終了したのは沖縄が陥落したからで、
本土侵攻が始まったならば同じことを繰り返したで
しょう。
なお、著者は次のように書き、特攻隊を伝統に基づ
く合理的な考えだったと見ています(『特攻作戦全
史』p.17)。
「日本人は、特別攻撃隊の作戦を自殺行為とは考え
ていなかった。むしろ、航空機1機で敵艦艇を沈め
たり、大きな損害を与えたりすることができる、目
的達成のための方法と考えていた。一人の命で百人
の命を奪えることは、人間の命がほとんど意味を持
たなくなった戦争では、効果的な手段だった。(中
略)カミカゼは、一般的に信じられているのと異な
り、単に第2次世界大戦の現象ではなくて何世紀に
もわたる伝統の集大成であったというのが私の主張
である」
そして、次のように結んでおり、損害評価だけで特
攻の結果は測れないと見ています(『特攻作戦全史』
p.487)。
「特攻隊の創設は(中略)日本人の心の中の葛藤の
単なる一つの現れである。(中略)自らの命を国家
と天皇に進んで捧げた日本軍人が示したこの精神が
十分示され、近代の圧力に直面して伝統が生き残っ
た証拠である。この意味で、特別攻撃は米軍の猛威
を止めることはできなかったが、成功したと見るこ
とができる」
□おわりに
特攻隊について様々な見方や評価があります。最近
は手紙、日記、遺書などに焦点を当て、特攻隊員
「個人」に焦点を当てる傾向があるように思います。
このようなアプローチは大事ですが、それを読んだ
人が特攻隊および特攻隊員を感情だけで判断するこ
とになりかねません。個人の記憶と組織の記録の両
方の観点から歴史を考えることが必要だと思います。
1981年の出版以来ベストセラーになっている『理科
系の作文技術』は「理科系の仕事の文章の特長はど
こにあるか、それは読者につたえるべき内容が事実
(状況をふくむ)と意見(判断や予測をふくむ)に
限られていて、心情的要素をふくまないことである」
としています。特攻隊および特攻隊員の歴史を記録
し、判断することは「理科系」の仕事ではありませ
んが、このような心がけも必要だと思います。
時折、米国で戦没者の身元が判明した、とのニュー
スを見ます。このような状況を見て、『特攻作戦全
史』の翻訳を活用して特攻隊員の最期を少しでも明
らかにしたいと思いました。これからも特攻隊員を
含む日本軍軍人および部隊の最期がさらに明らかに
なることを祈念します。
(おわり)
小田部哲哉
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【著者紹介】
小田部哲哉(おたべ・てつや)
1947年生まれ。三菱重工業(株)の航空機部門で勤
務。退職後は月刊誌『エアワールド』に「アメリカ
の航空博物館訪問記」を、月刊誌『航空情報』に
「アメリカ海兵航空隊の歴史」をそれぞれ連載した
ほか、ヘリコプター関連記事を月刊誌『Jウイング』
に掲載した。母方の伯父が第14期海軍飛行専修予備
学生出身の神雷爆戦隊員として鹿屋から出撃、未帰
還となったことから航空機や航空戦史に関心を寄せ
ていた。訳書『米軍から見た沖縄特攻作戦─カミカ
ゼvs.米戦闘機、レーダー・ピケット艦』(ロビン・
リエリー著)。
原著者略歴
Robin L. Rielly(ロビン・L・リエリー)
1942年生まれ。沖縄戦当時、父親がLCS(L)-61に乗艦
していたことから、USS LCS(L) 1-130協会で約15年
間歴史研究を行なう。1962〜63年、海兵隊員として
厚木で勤務。シートン・ホール大学修士課程卒業。
ニュージャージー州の高校の優等生特別クラスで米
国史、国際関係論を32年間教え、2000年退職。本書
を含め日本の特攻隊、米海軍揚陸作戦舟艇関係の本
を5冊執筆。『Kamikaze, Corsairs, and Picket S
hips Okinawa,1945』『Mighty Midgets At War』
『American Amphibious Gunboats in World War II』
『Kamikaze Patrol』。空手に関する著書も多く、I
nternational Shotokan Karate Federationで技術副
委員長を務めるかたわら自ら空手を教えている。現
在8段。
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