配信日時 2024/10/21 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(274)】米軍の募集状況が回復──潜在人材を開拓するさまざまな施策     桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます、エンリケです。

274回目の「美佐日記」。

今回は、自衛官の処遇改善という喫緊の課題に鋭く
迫っています。石破首相がその改善に向けて動き出
すという期待がある一方、国民や官僚の無関心さが
大きな壁となっている現状を桜林さんは指摘します。
自衛官の日々の生活を支えることが、実は国防に直
結するという視点は極めて重要です。

また、米軍が昨年の苦境から回復し、柔軟な施策を
導入して新兵募集を達成している事例にも触れてい
ます。わが国にとっても、人的資源の確保と軍事力
の維持は避けて通れないテーマであり、欧米の成功
例から学ぶべき点が多いことを再認識させられます。

きょうも桜林さんの洞察は、私たちに自衛隊と
国防の未来について深く考える機会を提供してく
れます。

ではさっそくどうぞ!


エンリケ


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桜林美佐の「美佐日記」(274)

米軍の募集状況が回復──潜在人材を開拓するさま
ざまな施策



桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、274回目となりま
す。

 衆議院が解散し、選挙戦が始まりました。私は石
破首相が自衛官の処遇改善についての関係閣僚会議
を月内に開催するとしていることに注目しています
ので、早く腰を据えて始めてもらいたいという気持
ちです。

 一方で、以前にも書いていますが、これまでテレ
ビなど放送の企画で「自衛官の食費が安過ぎる」と
いったことを話題にしようものなら「はあ・・・?」
と顔をしかめられ「みんな自分の生活で精一杯なん
だよ、自衛官の生活なんて誰も興味ないんですよ!」
と一蹴されたことは一度や二度ではありません。

 その観点では、この問題は、ミサイルを買うより
も壁が高いと言ってもいいのです。

 考えてみれば、ミサイルが飛んで来たら自分たち
の生活も危ぶまれるという思いはあっても、自衛官
の生活がどうであろうが関係ないと多くの人は思う
はず。もちろん、自衛官が家族も含め安心して暮ら
せることは国防に不可欠なことなのですが。

 また、自衛官は特別職国家公務員ですので、憲法
が変わらない中では、他の国家公務員と別のもので
あるという何らかの根拠を作らねば差別化は難しい。

 こうした困難な条件ばかりの中で取り組まねばな
らない課題なのです。そのため、この重要性を総理
の言葉によって語って頂き、また具体的な指示を下
すことが必要になると思います。

 そもそも、同じ国家公務員からしても、自衛官の
処遇は、はっきり言ってどうでもいいといいますが、
むしろそんなことに知恵を絞っても自分たちには何
の得もないわけで、頑張るインセンティブはまるで
ないと言っていいでしょう。官僚の皆さんの心情を
考えれば、この問題の難しさをますます感じます。

 いずれにしましても、今は、選挙で動きが一時止
まることや、あるいは結果次第では着手もできなく
なってしまうことを私は懸念します。

 そうした中、昨年は惨憺たる結果だった米軍の募
集状況が回復したとのニュースを見つけました。

 ワシントンポスト紙によると、空軍では今年度2万
7200人の新兵採用という目標を達成し、しかも予定
より早くこれを達成したということです。

陸軍も2年ぶりに募集目標を達成。陸軍は目標を6万
5000人から5万5000人に引き下げたということもある
ようですが、それでも、今年の新兵5万5300人という
数字は、2023年より5000人の増加となっています。

陸軍では「将来の兵士準備コース」を設置した恩恵
も大きいとしています。これは、入隊前に身体的、
精神的に適応できる見込みの薄い候補者を支援する
トレーニングキャンプで、2 年前に開始されて以降、
約 2万6000 人の新兵がこのプログラムを修了してい
るそうです。海軍も同様のキャンプを開始したとい
います。さらに陸軍は最近、AIを使用して潜在的な
新兵を探し始めているようです。

海軍も2023年の目標に7000人足りなかったものの、
4万1000人近くの新兵を入隊させるという目標は達成。
海兵隊は今年も目標を達成し、2万8000人の新兵を迎
え入れました。

 施策は様々で、募集年齢の引き上げ、入隊試験へ
の電卓持ち込み許可、体脂肪率基準の緩和、移民へ
のアプローチ、職種変更を容易にするなどなどです。

他にも、比較的控えめなタトゥーであればこれを拒
否しない、マリファナが合法化されている州に住ん
でいる若者でも、その検査で陽性となったら90日間
の待機期間後に再挑戦を認めることを決めています。
因みに海軍は2021年にすでにこの措置を講じている
そうです。

また、授業料を援助するプログラムも好評だという
ことで、これは兵士の募集と軍に引き留めることの
手段であると同時に、兵士の個人的な成長を促進す
る手段にもなっているといいます。兵の大多数が
「このプログラムが入隊を決める重要な要素」と報
告しているそうです。

今月、訪問した英国についてもいずれリポートした
いと思いますが、欧米のやることは早い! 昨年、
日本と同じように募集難で大変だという話だったの
に、入隊条件を引き下げているとはいえ、潜在人材
をどんどん開拓している様は目を見張るものがあり
ます。

質なのか数なのかという考え方の相違もあるかと思
いますが、私は国として本気で検討するならば、人
的基盤施策そのものを民間委託し、民間人と軍事の
プロのノウハウで進めることが良いと思います。そ
のためには相応の予算が必要になりますが。

 
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様にとって素晴らしい1週間となりますように! 
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も、どうぞよろしくお願い致します!

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(さくらばやし・みさ)


桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。

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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)、
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
(ワニブックス)、『軍産複合体~自衛隊と防衛産
業のリアル』(新潮選書)

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