配信日時 2024/10/14 05:08

【本の紹介】『カウンターインテリジェンス──防諜論』上田篤盛、稲村悠(著)

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日本で暗躍する中国、ロシア、北朝鮮のスパイ活動か
ら、あなたの技術・財産・未来を守り抜くためには、
何をすべきか!?

情報のプロ(元防衛省情報分析官)と諜報のプロ
(元警視庁公安部捜査官)が、スパイの実態から防諜
の歴史・理論・法体系まで、徹底的に解説します。


『カウンターインテリジェンス──防諜論』
上田篤盛、稲村悠(著)
判型:四六判  312ページ
定価:本体 1700 円+税
発行:育鵬社
発売:扶桑社
発売日:2024年08月02日
https://amzn.to/4dZnvT8



”情報化社会において情報は武器であり、戦力であ
る。情報を収集し活用するだけでなく、情報を守る
ことができなければ、混沌とした時代において国家
や企業は生き残ることができない。

日本は、米国、中国、ロシアという世界大国に囲ま
れた厳しい地理的環境にあり、資源の大半を海外に
依存している。さらに、戦後憲法による戦争放棄の
制約もある。このような状況下で、日本が国際社会
で生き抜くためには、かつての日本陸軍の情報参謀
だった堀栄三が指摘したように、「ライオンではな
くウサギの戦法」を採用し、牙や爪よりも耳を重視
する必要がある。

その耳とは、積極的な海外の情報収集に長けている
だけでなく、諸外国が日本に対して行っているスパ
イ活動や工作活動に関する微細な情報も見逃さない
高度なセンサーを指す。つまり、防諜リテラシーが
いかに重要かを常に意識し、その重要性を啓発して
いくことが求められているのである””(前書きより)


経験と知識に基づいた対策を手に入れたいあなたへ

企業のセキュリティ責任者やリスク管理担当者、政
府関係者や防衛関係の専門家、そして国際関係や防
諜活動を研究する学者や研究者。あなたが抱えるサ
イバーセキュリティやスパイ活動の脅威に対して、
具体的な対策や防諜の知見を求めているのであ
れば、この本はまさにあなたのための一冊です。


あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

情報漏洩の不安に苛まれていませんか?
    
パソコンの画面に映る赤い警告マーカー。グラフや
データが示す脆弱性レポートが、あなたの目に飛び
込んでくるたび、胸が締めつけられる思いを感じて
いませんか?
    
「また情報が漏れた……」 そんな焦りの声が、オフ
ィス中に響き渡る中、手が震え、汗が額を流れ落ち
る感覚に苛まれているかもしれません。

長い夜、ベッドの中で何度も寝返りを打ち、心配で
眠れぬ日々を過ごしていませんか?
    
静寂が耳に響く中、隣の部屋から流れるニュースが、
あなたの心に重くのしかかっていませんか?


著者の実務経験に基づく具体的な内容

この新刊書籍では、元防衛省情報分析官と元警視庁
公安部捜査官がタッグを組み、日本の安全保障にお
けるスパイ活動と防諜の現状を詳細に解説していま
す。ロシア、中国、北朝鮮による具体的なスパイ活
動の実態や、日本の防諜体制の課題と対策を、実務
経験に基づいた事例を通じて学ぶことができます。


期待される効果

1.国家や企業の防諜対策に関する知見を得られる

この本では、国家や企業が取るべき防諜対策やスパ
イ防止法の必要性、現実的な対応策を提示していま
す。理論にとどまらず、わが防諜の歴史という土台
がきちんと記されており、いまのわが国が抱える防
諜にかかわる疑問や課題を解決できる可能性があり
ます。

2.最新の情報とケーススタディの提供

ロシア、中国、北朝鮮などの現在のスパイ活動や防
諜手法に関する情報が取り上げられています。
これらを学ぶことで、現状の問題に迅速に対応でき
る力を身につけることができます。


著者のお一人・上田篤盛さん(元防衛省情報分析官)
は、デビュー以来、一貫してインテリジェンスの普
及に尽力してきた第一人者です。

今回の本は、実務者として防諜の最前線に立ってき
た稲村悠さん(元警視庁公安部捜査官)とともに創
り出した、単なる防諜入門書を超えた貴重な一冊で
す。


著者プロフィール

上田  篤盛(うえだ・あつもり)
元防衛省情報分析官。株式会社ラック「ナショナル
セキュリティ研究所」シニアコンサルタント。1960
年広島県生まれ。防衛大学校(国際関係論)卒業後、
1984年に陸上自衛隊に入隊。幹部レンジャー課程修
了後、情報関係職に従事。1993年から96年にかけて
在バングラデシュ日本国大使館において警備官とし
て勤務し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰
国後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官
などとして勤務。2015年定年退官。現在、株式会社
ラックのナショナルセキュリティ研究所のシニアコ
ンサルタントとして、諸外国のサイバーに関わる施
策等の研究と、国家および企業に対するサイバーセ
キュリティーの啓発活動に従事。

 
稲村 悠(いなむら ゆう)
元警視庁公安部捜査官、(一社)日本カウンターイ
ンテリジェンス協会代表理事、外交安全保障アカデ
ミー「OASIS」講師。1984年生まれ。東京都出身。大
卒後、警視庁に入庁。刑事課の勤務を経て公安部捜
査官として諜報活動の捜査や情報収集に従事。警視
庁退職後は、不正調査業界で活躍。その後、大手コ
ンサルティングファームにて経済安全保障・地政学
リスク対応に従事した。現在は日本カウンターイン
テリジェンス協会を設立、企業・団体におけるカウ
ンターインテリジェンス体制の評価を行う「BCI認証
制度」や企業における人的リスクを抑制する「MICE
 Screening Frame」を提供。さらに、スパイやHUMI
NTの手法分析を行いながら、多くの産業スパイ事案
調査や企業の技術流出対策などのコンサルティング
やスパイの手法を用いたレッドチーム演習の提供に
て企業支援を実施。



『カウンターインテリジェンス──防諜論』
上田篤盛、稲村悠(著)
判型:四六判  312ページ
定価:本体 1700 円+税
発行:育鵬社
発売:扶桑社
発売日:2024年08月02日
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■もくじ

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●前書きに代えて

日本における中国サイレントインベーション(稲村)
 先端技術関連企業から大量の人事情報持ち出しの
真の目的は?/ある中国人が役員になった日本企業が
ことごとく買収されていた/古代中国の兵法書にもあ
るハニートラップ/中国のカラオケ店で狙われる日本


カウンターインテリジェンスとは何か?(上田)
 スパイ防止法の廃案と特定秘密保護法の成立/スパ
イ防止法の必要性/スパイ防止法だけでは機密情報漏
洩は防げない/本書の構成



第1章 ロシア・中国が日本に仕掛けるスパイ活動
(稲村)

 第1節「スパイ天国」日本に跋扈するロシア、中
国、北朝鮮のスパイ
  ロシア、中国、北朝鮮はインド太平洋地域の安
全保障の脅威/中国の技術獲得活動への米国の対応/
日本も経済安全保障推進法を制定/「スパイ天国」日
本/ロシア、中国、北朝鮮の日本へのスパイ活動

 第2節 ロシア諜報活動の実態
  ソフトバンク元社員によるロシアスパイへの情
報漏洩/ウストヴォロフ事件と瀬島龍三/新聞に嘘の
記事を報道させた「周恩来の遺書」事件/日本人エー
ジェントをどのようにリクルートしているのか/ロシ
ア機関員が見せる人心掌握術

 第3節 中国スパイ(諜報・工作)活動の実態
  忍耐強く容易に撤退しない中国のスパイ/中国の
民主化団体への潜入工作/日本の産総研所属の中国籍
研究員による防衛情報流出事件/[コラム]「千人計画」
には日本人研究者も多数参加/防衛庁元技官に潜水艦
の情報を流出させた巧妙な手口/大手自動車部品メー
カーの最先端技術を持ち出した中国人技術者/「千粒
の砂」戦略で情報収集/留学生ネットワークの活用/
中国によるサイバー攻撃を受けた防衛省と外務省/在
日中国大使館一等書記官・李春光事件/中国国際友好
連絡会(友達会)が自衛官や国会議員に接触/中国政
府統制下の孔子学院を無防備に設置する日本の大学
/日本を舞台に展開される台湾統一工作/[コラム]世
界が驚いた「エム・バタフライ」事件/北朝鮮のサイ
バー攻撃グループ「ラザルス」/「スパイ天国」から
の脱却に向けて



第2章 戦後忘れ去られた日本の防諜史(上田)

 第1節 戦前の防諜の歴史
  日清・日露戦争のインテリジェンスと防諜意識
/一般警察と軍事警察の創設/間諜(スパイ)罪の規
定/共産主義への警戒と治安維持法の制定/満洲事変
の勃発と諸外国のスパイに対する防諜/戦時体制下の
防諜ー治安維持法改正と国防保安法/[コラム]情報保
全より対面重視だった日本海軍/陸軍の防諜体制ー兵
務局創設と陸軍中野学校/戦前の「防諜」の定義と内
容/戦前の防諜活動に学ぶべきこと

 第2節 戦後の防諜の歴史
  占領期の米陸軍防諜部(CIC)とキャノン機関/
特高の廃止と外事警察、公安調査庁の設立/中央情報
機関創設の挫折/[コラム]旧軍人が夢見た情報機関/
自衛隊の情報・防諜組織の創設/[コラム]「情報隊」
ではなく「調査隊」になった理由/間諜罪削除と国家
公務員法の守秘義務規定/スパイ防止法案の提出と廃
案/防衛秘密漏洩の罪の新設

 第3節 カウンターインテリジェンスの推進
  政府が掲げる「カウンター・インテリジェンス」
とは/[コラム]「カウンター・インテリジェンス」を
どう訳すか/「国家安全保障会議(NSC)」発足と特
定秘密保護法制定/特定秘密保護法が可能にした情報
の共有と運用力/特定秘密保護法で国家の利益は守ら
れるのか


第3章 敵対国のスパイ活動を防ぐ「防諜」(上田)
 「インテリジェンス」は「知識」「情報活動」
「情報組織」/「スパイ活動」とは何か/「スパイ活
動」を支えるエージェント(協力者・内通者)/[コ
ラム]『孫子』は防諜を最も重視/米国におけるCI
(防諜)の定義/防御的防諜における「阻止」/攻撃
・防御の両面にわたる「探知」/攻撃的防諜における
「欺瞞」/攻撃的防諜における「無力化」/カウンタ
ーエスピオナージ(対諜報活動)とは/なぜ防諜を重
視すべきなのか
 

第4章 米国と中国の防諜戦(上田)

 第1節 米国の防諜の現状
  防諜上の主敵は中国/連邦捜査局(FBI)・中央
情報局(CIA)・国家安全保障局(NSA)/CIAとFBIの失
態ーエイムズ事件とハンセン事件/なぜ米同時多発テ
ロを防げなかったのか/防諜に関する法制度の歴史/
機密指定制度に関する大統領令の変遷/[コラム]「知
る必要性」から「情報共有の必要性」へ/セキュリテ
ィ・クリアランス(SC)制度とは何か/サイバー空間
での中国の脅威に対する防諜

 第2節 中国の防諜の現状
  直面する国内不安/防諜活動の特徴/政府・軍・
党の情報機関/[コラム]情報機関の基礎は防諜にあり
/反スパイ法改正の理由/[コラム]元中国人の外国人
スパイには厳罰?/鉄壁な国内監視の体制/「海外警
察」で中国人を監視/[コラム]亡命した民主活動家の
妻は諜報員?/行動保全教育の徹底/[コラム]大使館
に盗聴器は当たり前/日本が汲むべき教訓


第5章 「スパイ防止法」だけではスパイは防止でき
ない(稲村)
 日本で摘発された諜報事件の刑罰はどれくらい重
いか/スパイ防止法の内容/スパイ防止法の必要性と
課題/どのようにしてスパイを立証するのか/スパイ
交換のエスカレーション/[コラム]不当拘束に毅然と
対処せよ!/影響力工作への脆弱性/[コラム]鳩山内
閣への政治工作の黒幕は?/個人・組織の防諜意識の
欠如/サイバー空間等の新たな脅威


第6章 情報保全・スパイ防止のために何をすべきか
(上田・稲村)

 第1節 国家の防諜体制を強化する(上田)
  防諜に係る理論と教育/防諜機関の設立と強化/
当面重視すべき法整備(稲村)

 第2節 企業の防諜体制を強化する(稲村)
  企業における防諜対策の基本/(1)予防(抑止)
/(2)予防(制御)/(3)探知/(4)事故対応/
「人的リスク」に着目した情報管理/「業界における
COLLINT体制」の確立


おわりに(稲村)

主な参考文献

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いかがでしょうか?


本邦初といってよい「防諜」に関する一般向け入門
書です。
このメルマガをお読みの方なら、その価値の大きさ
重さにある程度感づくことでしょう。

正直言って、長く流通する可能性は低いカテゴリー
と感じています。この種の本が絶版になると、入手
が非常に困難になることは避けられません。ピンと
きたなら、今すぐ手に入れてください。

インテリジェンスに興味関心を持つ方は必携の一冊
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エンリケ


追伸

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