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あなたが知りたかった「特攻作戦の真実」を、日米
の史料から解き明かす一冊がここに。
本日発売です。
『日米史料による特攻作戦全史─航空・水上・水中
の特攻隊記録』
ロビン・リエリー著/小田部哲哉編訳
判型:A5判上製576ページ/函入り
寸法:21.5 x 16 x 4.5 cm
定価:6200円+税
発行:並木書房
発行日:2024/9/20
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こんにちは、エンリケです。
特攻作戦という言葉を聞くたびに、あなたは何を感
じるでしょうか?
怒り、悲しみ、そして真実を知りたいという強烈な
欲求ではないでしょうか。
『日米史料による特攻作戦全史─航空・水上・水中
の特攻隊記録』は、そんなあなたのために書かれた
究極の一冊です。この本は、単なる歴史書ではあり
ません。特攻作戦に関する日米双方の膨大な史料を
元に、航空機から水上艇、さらには水中の回天に至
るまで、特攻隊の全貌をあますところなく解明しま
す。
著者と編訳者はこちらの方々です
著者:Robin L. Rielly(ロビン・L・リエリー)
1942年生まれ。沖縄戦当時、父親がLCS(L)-61に乗艦
していたことから、USS LCS(L) 1-130協会で約15年
間歴史研究を行なう。1962?63年、海兵隊員として厚
木で勤務。シートン・ホール大学修士課程卒業。ニ
ュージャージー州の高校の優等生特別クラスで米国
史、国際関係論を32年間教え、2000年退職。本書を
含め日本の特攻隊、米海軍揚陸作戦舟艇関係の本を
5冊執筆。『Kamikaze, Corsairs, and Picket Shi
ps Okinawa,1945』『Mighty Midgets At War』『Am
erican Amphibious Gunboats in World War II』
『Kamikaze Patrol』。空手に関する著書も多く、I
nternational Shotokan Karate Federationで技術副
委員長を務めるかたわら自ら空手を教えている。現
在8段。
編訳者:小田部哲哉(おたべ・てつや)
1947年生まれ。三菱重工業(株)の航空機部門で勤
務。退職後は月刊誌『エアワールド』に「アメリカ
の航空博物館訪問記」を、月刊誌『航空情報』に
「アメリカ海兵航空隊の歴史」をそれぞれ連載した
ほか、ヘリコプター関連記事を月刊誌『Jウイング』
に掲載した。母方の伯父が第14期海軍飛行専修予備
学生出身の神雷部隊爆戦隊員として鹿屋から出撃、
未帰還となったことから航空機や航空戦史に関心を
寄せていた。訳書『米軍から見た沖縄特攻作戦』
こんな方に読んでほしい
●戦争史や軍事作戦の研究者や愛好者
●先祖や知人が戦争に関わった方
●特攻隊に関する新たな資料や分析を求めている方
この本が心を打つのは、あなたが特攻作戦という歴
史に強い感情を抱いているからです。
あなたの怒りと苦悩
特攻隊員がほとんど生還の見込みがない状況に追い
込まれ、無策な指導者の決定によって命を奪われた
事実。これを知ると、怒りと悔しさがこみ上げてき
ます。資料を読むたびに、眉間にしわが寄り、彼ら
の無念があなたの心を締め付けるでしょう。
夜も眠れないあなたの不安
祖父が特攻隊員だったと知り、彼の気持ちや最期を
知りたい一心で調べ続ける。だが、どこまでが真実
なのか? どの資料を信じればいいのか? この本は
そんなあなたの不安を解消する答えを提供します。
そして、真実を探求するあなたの欲求
特攻隊員たちが実際にどのような感情を抱き、どの
ように戦場に向かっていったのか。その真実を知り
たくてたまらない。あなたの探求心は、この本によ
って満たされるでしょう。
■五感に訴える体験
この本を手に取った瞬間、あなたは特攻作戦の現場
に引き込まれます。
古びたモノクロ写真の中の特攻隊員たちの鋭い目。
彼らの最期の瞬間を脳裏に描きながら、あなたは戦
場に立ち会うことになるでしょう。
耳元で聞こえる零戦のエンジン音、砲弾の轟音…ペ
ージをめくる手が、少し汗ばむのを感じながら、あ
なたはその時代の空気を吸い込むように歴史に没入
します。
■この本が提供する圧倒的な価値
日米双方の詳細な史料に基づく記録
日米の戦闘詳報や兵士の証言、特攻隊の出撃リスト
を徹底的に精査し、これまで曖昧だった特攻隊の行
動や最期を初めて解明します。他書にはない具体的
なデータが、あなたの疑問に確実に答えます。
特攻作戦の成功率や損害に関する新たな視点
成功率や機材の状態、パイロットの経験値、そして
米艦艇への損害。この本は、神話化された特攻作戦
のイメージを覆す新しい事実を提示し、あなたの知
識に革新をもたらします。
航空機から回天まで、特攻作戦の全貌を網羅
航空機だけでなく、水上艇や回天までを含む特攻作
戦の記録が一冊に収められています。これほど包括
的な特攻作戦の歴史は他にはありません。
編訳者の信頼性と専門性
編訳者の小田部哲哉さん、そして著者ロビン・リエ
リーさん。彼らは海軍航空や特攻作戦の研究者とし
て、知識と分析に裏打ちされた信頼性の高い内容を
提供しています。
ここで、編著者・小田部さんのことばを紹介しまし
ょう。
—------------------------------------
著者は、航空、水上、水中の特攻隊で延べ400隻余り
の艦艇が損害を受けたが、軽微なものも多かったと
している。一方、これまで日本で発表された文献で
は、特攻隊が体当たりで米艦艇を撃沈、または大き
な損害を与えたと書かれている。
この相違は、日本側が体当たりによる火災を艦艇
の致命的な損害と思った、海面に墜落した機体の爆
弾の爆発または海面に突入した時の水柱などを体当
たりと思ったことによるであろう。また、体当たり
したに違いないとの推測、体当たりしてほしいとの
願いもあったろう。
戦闘では、敵の損害を評価し、それに基づき次の
作戦を立てることが必須であるが、結果として、そ
の評価が十分なされない、あるいはできないままに
特攻作戦が継続されたことになる。
しかし、特攻隊員は国や愛する家族のためにその
任務に就いた。進んで志願した者、いつかはやるこ
とになる任務と考えた者、大きな葛藤を抱えた者、
それぞれが思いを抱いて出撃した。
この特攻隊員の思いを知り、特攻隊を考えるには、
当時の状況に身を置いて考えることが重要である。
そして、本書にはそのような思いを抱いた特攻隊員
が米艦艇に接近した最期の様子が描かれている。
(「編訳者の言葉」)
—--------------------------------------------
---
いかがでしょうか?
つづいて著者のことばをどうぞ
—--------------------------------------------
--
著者のことば(一部)
私は過去15年間、第2次世界大戦中の米海軍の歴
史を研究してきた。それは、父が第2次世界大戦中
に従軍して乗艦していた艦艇に興味を持ったことか
ら始まった。その研究は、私にとってその分野の最
初で最後のものだと思ったが、時間を経て別の研究
につながった。まず大型揚陸支援艇、そして沖縄の
レーダー・ピケット艦艇、そして今回は「カミカゼ」
との体験に関する本を完成させた。
長年にわたり、カミカゼに関する書籍が数多く出
版された。そのほとんどは特定の事件、作戦、艦艇、
特別攻撃隊員やカミカゼに遭遇した時の体験に焦点
を当てている。しかし、現時点までに第2次世界大
戦における米艦艇に対する400件以上のカミカゼ攻撃
のすべてについて説明しようとした者はいない。
これまでにも、フィリピンや沖縄で米艦艇がカミ
カゼ攻撃でこうむった大殺戮の目撃者による本があ
った。一方、運命により特別攻撃隊員になった日本
陸海軍の航空関係者による本もあった。最終的に、
彼らは体験を伝えるために生き残った。
旧日本海軍士官の中にはカミカゼについて書き、
若い搭乗員を死に追いやった組織に参画したことを
合理化しようとした者もいた。またカミカゼの現象
をセンセーショナルにしようとする著作もある。し
かし、私の知る限り、太平洋戦線で任務に就いてい
た米艦艇に対する数々の攻撃を記した文献はなかっ
た。それを念頭に置いて、第2次世界大戦中のカミ
カゼ攻撃を検証した。
—--------------------------------------------
-----
いかがですか?
本著は弊メルマガで以前紹介させていただいた
『米軍から見た沖縄特攻作戦』
https://okigunnji.com/post-96000/
の姉妹書。著者訳者も同じコンビです。
前著と合わせ、特攻事典として完成する、
といって差し支えないレベルの作品と感じます。
それではこの本の中身を見ていきましょう
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-
目 次
著者のことば 1
翻訳にあたって 3
はじめに 16
第I部 カミカゼの起源と組織、運用 21
第1章 武士階級の発展とその精神 22
武士道精神 22
最初のカミカゼ 22
武士道規範 23
死ぬための教育 26
第2章 カミカゼの伝統 33
カミカゼの儀式と伝統 33
不名誉よりも死を 33
鉢巻きと衣装 34
千人針 35
人 形 37
迷 信 39
決別の宴 40
遺 書 41
靖国神社 42
特別攻撃に対する特攻隊員の考え 44
日本兵の遺体 48
第3章 特 攻 機 50
桜花計画 50
最終兵器 64
第4章 特攻隊の発展 67
カミカゼの歴史と発展 67
天号作戦 75
海軍搭乗員訓練 76
陸軍空中勤務者訓練 81
第5章 特攻作戦の戦術 84
カミカゼの戦術 84
攻 撃 85
誘 導 機 95
チャフの使用 95
攻撃のタイミング 96
日本軍機の識別 98
資源の減少 102
第6章 海と陸のカミカゼ 109
爆装高速特攻艇:陸海軍 109
震洋計画 110
震洋のフィリピンにおける部隊の組織と展開
116
震洋の沖縄における部隊の組織と展開 118
マルレ計画 118
マルレの武装 119
マルレの戦術 121
マルレの訓練 123
マルレのフィリピンにおける部隊の組織と展開
125
マルレの沖縄における部隊の組織と展開 127
震洋、マルレの台湾、硫黄島、日本本土におけ
る部隊の組織と展開 128
回 天 130
回天隊員の選考と訓練 133
回天の任務 135
蛟龍、海龍 139
特攻兵士 142
第II部 特攻作戦史 149
第7章 大混乱の前兆 150
航空掩護 1944年10月 150
カミカゼ、台湾沖航空戦に出現 157
10月14日 158
フィリピンのカミカゼ 10月24日 158
レイテ沖海戦 10月25日 160
10月26日 169
10月27日 170
10月30日 170
日本陸海軍機出撃機数 172
11月1日 173
11月3日 175
11月4日 178
11月5日 178
11月12日 180
11月18日 183
11月23日 185
11月25日 185
11月27日 189
11月29日 192
第8章 1944年12月のカミカゼ 193
12月5日 193
12月7日 196
12月10日 203
12月11日 204
12月13日 207
12月15日 209
12月17日 214
12月18日 215
12月21日 215
12月22日 216
12月28日 217
12月28日?29日 218
12月30日 219
第9章 リンガエン湾の戦い 222
1945年1月2日 222
1月4日 223
1月5日 225
1月6日 228
1月7日 234
1月8日 234
1月9日 236
1月10日 238
1月11日 243
1月12日 243
1月13日 246
特攻艇、再び現れる 248
第10章 台湾、硫黄島、ウルシー 256
《台 湾》 256
1月18日 256
1月21日 256
《硫黄島》 259
2月21日 259
《ウルシー》 264
1944年11月20日 264
1945年3月11日 267
第11章 沖縄 天号作戦 271
作戦概要 271
日本海軍航空隊 276
日本陸軍航空部隊 280
航 空 機 284
《侵攻の前触れ》 286
3月18日 286
3月19日 287
3月20日 288
3月26日 289
3月27日 291
3月28日 295
3月29日 295
3月31日 297
第12章 沖縄侵攻 第1週 298
4月1日 298
4月2日 302
4月3日 307
4月4日 308
菊水作戦/航空総攻撃 309
4月6日 310
4月7日 329
4月8日 332
第13章 猛攻続く 333
4月9日 333
4月11日 335
4月12日 339
4月13日 349
4月14日 350
4月15日 352
4月16日 352
4月17日 367
4月22日 368
4月27日 370
4月28日 375
4月29日 378
4月30日 380
5月1日 380
第14章 遺体を片付けた 382
5月3日 382
5月4日 385
5月5日 399
5月6日 400
5月8日 400
5月9日 400
5月11日 402
第15章 悲惨な5月 417
5月12日 417
5月13日 418
5月14日 420
5月17日 423
5月18日 423
5月20日 424
5月24日 427
5月25日 428
5月26日 435
5月27日 436
5月28日 440
5月29日 444
第16章 戦争の終結 446
6月3日 446
6月5日 447
6月6日 448
6月7日 449
6月10日 451
6月11日 453
6月16日 454
6月21日 455
6月22日 457
7月19日 457
7月24日 458
7月29日 460
7月30日 462
8月9日 463
8月13日 465
8月15日 467
第17章 決号作戦(本土防衛)468
航空特攻 468
水上・水中特攻 477
日本本土侵攻が起きたなら 486
特攻隊:伝統の継承 486
資料1 カミカゼ攻撃で被害を受けた米艦艇(含む商
船)(1942年~45年)488
資料2 米艦艇の艦種 498
資料3 日米の作戦用航空機とその識別 507
脚 注 515
参考文献 534
翻訳にあたり使用した主要参考文献など 550
資料補記 陸軍・海軍 特攻隊一覧(作成:小田部哲
哉)553
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追伸
文中で紹介した編著者・小田部さんのことば
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著者は、航空、水上、水中の特攻隊で延べ400隻余り
の艦艇が損害を受けたが、軽微なものも多かったと
している。一方、これまで日本で発表された文献で
は、特攻隊が体当たりで米艦艇を撃沈、または大き
な損害を与えたと書かれている。
この相違は、日本側が体当たりによる火災を艦艇
の致命的な損害と思った、海面に墜落した機体の爆
弾の爆発または海面に突入した時の水柱などを体当
たりと思ったことによるであろう。また、体当たり
したに違いないとの推測、体当たりしてほしいとの
願いもあったろう。
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の評価が十分なされない、あるいはできないままに
特攻作戦が継続されたことになる。
しかし、特攻隊員は国や愛する家族のためにその
任務に就いた。進んで志願した者、いつかはやるこ
とになる任務と考えた者、大きな葛藤を抱えた者、
それぞれが思いを抱いて出撃した。
この特攻隊員の思いを知り、特攻隊を考えるには、
当時の状況に身を置いて考えることが重要である。
そして、本書にはそのような思いを抱いた特攻隊員
が米艦艇に接近した最期の様子が描かれている。
(「編訳者の言葉」)
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<この特攻隊員の思いを知り、特攻隊を考えるには、
当時の状況に身を置いて考えることが重要である。
>
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