配信日時 2024/08/25 05:08

【本の紹介】『朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像』本多巍耀 著

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おはようございます、エンリケです。

朝鮮戦争休戦交渉で、
誰がどのような発言をしたのか?

休戦交渉に立ち会ったバッチャー国連軍顧問の証言
とアメリカの外交文書を克明に分析したこの本は、
北鮮軍の南日中将と李相朝少将、韓国政府の李承晩
大統領と卞栄泰外交部長という4人に焦点を当て、
《罵詈雑言》《論点ずらし》《嘘言》《歪曲》とい
う交渉技術を駆使して超大国アメリカを手玉にとっ
ていく彼らの姿を再現しています。


『朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像』
本多巍耀 著
出版年月日 2022/02/10
判型・ページ数  A5・230ページ
発行:芙蓉書房出版
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現在でも多くの日本人には理解できない
「韓国・北朝鮮の振る舞い」。

その原点が何なのか?
この本を読むとその糸口がつかめるかもしれません。


この本は、
1953年7月の朝鮮戦争休戦協定調印に至るまでの想像
を絶する“駆け引き”を再現したドキュメントです。

アメリカはこの過程で北朝鮮と韓国に翻弄されまし
た。

朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像を明らかにした本著
は、支那・朝鮮と対峙するにあたっての課題を克服
する基本書として使える珍しい書です。


朝鮮というエリアが持つ「特有の異様な精神構造」
が、共産主義などの「イズム」にうまく隠されてい
る。

それが、かの国との交渉ごとにきわめて重大な錯誤
を招いている。これが彼等との交渉ごとに対処する
うえで非常に大きな落とし穴になっている。

ここを見落としているから、
諸国は彼らの意のままに落とし穴に落とされ、
思うがままに操られる。

中共、北鮮の核武装しかり、中共の尖閣侵攻しかり、
韓国、中共、北鮮による歴史認識問題しかり。

彼らの特異性をしっかり認識して対処しなければ、
彼らの意のままに操られ、国益を損なうという間抜
けな羽目に陥ります。

長い歴史の過程で彼らに沁みついた
「世界の他エリアでは見られない異様な精神構造、
発想」をこそ我々は知らなければならない。

彼等との共通点でなく違いをこそ、骨髄に徹するま
でわきまえなければいけない。
すべての発想はそこからスタートさせなければなら
ない。

そういう新たな知的姿勢を持たない限り、
わが国は常時守勢に立たされる間抜けな羽目に陥る
のではないでしょうか?

彼等に公という感覚はありません。
彼等に倫理という感覚はありません。
彼等に信頼という感覚はありません。

恥知らずという感覚もなければ
ウソつき呼ばわりされても痛痒を覚えません。

利益さえ得られたら、過程は何でもあり。
捏造する、ウソをつく、裏切る、だます、恫喝する、
脅迫する、、、

人の悪徳と言われることをすべて使ってでも
自分の利益を確保しようとする。

それが彼らの核にあるものです。

普通の倫理と人としての常識を持つ人間が、
その感覚をもって対処する相手ではないようです。

彼らと何か交渉するには、
戦後日本で常識とされている感覚では
やればやるだけわが国益を損なう羽目になるといっ
て過言ではないでしょう。

彼らと交渉ごとに入るときは、
彼らのペースに流されないよう、
必要な知的武装を整えておくことが不可欠ではない
でしょうか?

そのための貴重な資料がこの本です。


『朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像』
本多巍耀 著
出版年月日 2022/02/10
判型・ページ数  A5・230ページ
発行:芙蓉書房出版
https://amzn.to/3KdUCE2


それではこの珍しいインテリジェンスブックの内容
を見ていきましょう。

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◆目次

第一章 ソ連大使マリクの休戦提案
 1 休戦交渉・前哨戦
(1)マッチポンプ/(2)ミグ戦闘機と李承晩か
らの衝撃/(3)会議場は開城
 2 中朝共産側交渉術の正体
(1)会話、成り立たず/(2)三本の線/(3)
パンチボール山岳戦
 3 板門店
(1)軍事境界線をめぐる攻防/(2)休戦監視体
制をめぐる攻防

第二章 長期化した休戦交渉
 1 捕虜をめぐる攻防
(1)任意送還か否か/(2)無視されたトルーマ
ン声明
 2 巨済島事件
(1)新任国連軍司令官クラーク/(2)ジョイ提
督、退任

第三章 変化した潮目
 1 トルーマンからアイゼンハワーへ
(1)国務長官ダレスの勧告/(2)李承晩の東京
訪問
 2 瀬戸際外交
(1)李承晩は理解不能/(2)裏切りという名の
大博打
 3 休戦協定成立
(1)ねじ伏せられた北進/(2)消え去った政治
会議

《参考資料》
休戦協定(全文)
付属協定書(1)/中立国捕虜送還委員会に関する
付託条項
付属協定書(2)/休戦協定補足のための暫定合意
米韓相互防衛条約(全文)
関連年譜

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内容説明

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いかがでしょうか?

朝鮮戦争休戦に関する資料集という一面もありますから、
事実収集している方にとっても有益な内容でしょう。


『朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像』
本多巍耀 著
出版年月日 2022/02/10
判型・ページ数  A5・230ページ
発行:芙蓉書房出版
https://amzn.to/3KdUCE2

ちなみに著者の本多さんはユニークな経歴をお持ち
です。

本多巍耀(ほんだ・たかあき)
1945年神奈川県横浜市鶴見区生まれ。
横浜市立豊岡小学校卒業、東京都品川区立伊藤中学
校卒業、鎌倉学園高校卒業、東京理科大学理学部卒
業。富士通株式会社入社(流通業関連営業部門配属)、
2005年定年退職。
現在は戦略研究学会会員、日本尊厳死協会終身会員。

著書に『皇帝たちの夏/ドイツ軍戦争計画の破綻』
『大統領と共に/動物の謝肉祭イン・ホワイトハウ
ス』『消えた帝国/大統領ウィルソンの挫折』
『原爆投下への道程/認知症とルーズベルト大統領』
『原爆を落とした男たち/マッド・サイエンティス
トとルーズベルト大統領』『スターリンの原爆開発
と戦後世界』がある。  


見識さえあれば、公開資料を基にここまで価値ある
インテリジェンスブックを創れるんですね!
その意味で、読み手に勇気と知恵を与えてくれる本
でした。

いい機会ですから、
このGWに一読するのはいかがでしょうか?

『朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像』
本多巍耀 著
出版年月日 2022/02/10
判型・ページ数  A5・230ページ
発行:芙蓉書房出版
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エンリケ


追伸

戦争終結に関する交渉ごとの内幕を明らかにした本
って、非常に珍しいですよね。
史料としても価値ありますね。

個人的には、支那や朝鮮をこういう立ち位置にした
張本人はどの国なんだろうか?
という点にも興味あります。


『朝鮮戦争休戦交渉の実像と虚像』
本多巍耀 著
出版年月日 2022/02/10
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