配信日時 2024/07/18 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (462)】日本周辺国の軍事力状況(1)     渡邉陽子(ライター)

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こんばんは、エンリケです。

「ライター・渡邉陽子のコラム」。
こんかいは第462号。

きょうから新たなテーマです。

読み応え十分です!

さっそくどうぞ。


エンリケ


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『ライター・渡邉陽子のコラム (462)』

 日本周辺国の軍事力状況(1)
 


  渡邉陽子(ライター)

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こんばんは。渡邉陽子です。伊藤俊幸元海将への取材記事、今週か
ら新たなテーマでロシア、中国、北朝鮮の軍事力の状況についてご
紹介します。記事はロシアがウクライナに侵攻する前、中国も毎年
軍事力の増強を続けていますから、基本的に2019年あたまくらいの
時代を念頭に置いて読んでいただき、その上で現在の状況と比較し
ていただけると、2019年にリアルタイムでこの記事を読んだ方とは
違った見え方や発見があるのではと思っています。当時の私は聞き
手、書き手でしたが、このメルマガの掲載にあたっては読者として
も伊藤氏のコメントを興味深く読み返しました。


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■日本周辺国の軍事力状況(1)

日本の周辺には残念ながらロシア、中国、北朝鮮という「他国を脅
すのが大好き」な国がいるので、日本が常に脅威にさらされている
のは事実です。

この3カ国の中で、日本が直接戦うかもしれないという蓋然性が高
い国は中国です。「尖閣諸島は自国領土」と、1992年の領海法
で勝手に定めているからです。法律で定めた以上、治安維持の名目
でいつでも武力行使ができ、それが中国国内では正当化されていま
す。ロシアと北朝鮮については、日本と直接ガチンコで戦うという
よりは、二次的、三次的に日本防衛に影響する国と考えられます。

具体的に言うと、北朝鮮がまず戦うのは、日本ではなく韓国です。
日本を攻撃するとすれば、北朝鮮軍が米韓合同軍と戦争しているさ
なか、在韓米軍への補給路を断つために在日米軍に対してミサイル
攻撃するという事案でしょう。または平時にあっても、日本海や日
本列島を飛び越してのミサイル発射実験が、手違いで日本に落下し
てしまうという事案です。さらには、自国の排他的経済水域と主張
し、日本海の大和堆をわが物顔で操業する漁船群との小競り合いと
いった事案もあるかもしれません。

ロシアにしても、欧州に対してはなにかあったらすぐ戦うという構
えでいる一方で、日本に対してはまったく脅威を感じていないので、
戦争をしかける理由がありません。
ただし横須賀にいる米海軍の第7艦隊はロシアにとって厄介な存在
なので、自由にオホーツク海に入れさないという観点から日本に圧
力をかけてくることが考えられます。現に北方領土の日本返還反対
論として「日米安保があるなら返さない」として、これを主張して
います。

なお、日米安保がしっかりしている現状で、中国が日本と本格的な
全面戦争をするとは考えられませんが、もしそうなった場合、日本
だけでその攻撃に耐えるのは無理といわざるを得ません。ミサイル
だけをとってもその数はおびただしく、北朝鮮など比べようがあり
ません。イージス艦やPAC3ですべてを迎撃することは不可能で
す。

ではまずロシアから見てみましょう。
冷戦時代は日本にとって最大の敵でしたが、今も油断のならない存
在であることは変わりません。
ソ連時代、ソ連空軍が毎週のように行なっていた千島列島に出て、
北海道東岸から本州太平洋側を沖縄本島付近まで南下したり、沖縄
から日本海方面に抜けて日本列島を1周したりするいわゆる「東京
急行」は、回数こそ減ったもののいまだに行なわれており、空自が
そのつどスクランブルで対処しています。
ロシアは東京急行について「長距離飛行訓練だ」と開き直っていま
すが、これはあながち嘘ではありません。確かにパイロットが技量
を維持するためには、フライト時数を確保することが不可欠だから
です。

ソ連崩壊後、ロシア空軍は約10年、ほとんど軍用機を飛行させられ
ない期間がありました。どれほど腕のあるパイロットでも10年のブ
ランクがあると操縦の腕は鈍り、0からの出発になるものです。と
はいえ、日本周辺を脅かす飛行が許される理由にはなりません。
東京急行などは鬱陶しいものの、まだかわいい事象と言えるかもし
れません。ロシアの最大に厄介なところは、軍事力を政治な脅しと
して使うところです。脅しは「交渉力」と言い換えてもいいでしょ
う。


(つづく)


(わたなべ・ようこ)



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□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。

2016年6月、デビュー作
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2022年、
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