配信日時 2024/07/04 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (460)】日本×統一朝鮮というシナリオ(6)     渡邉陽子(ライター)

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こんばんは、エンリケです。

「ライター・渡邉陽子のコラム」。
こんかいは第460号。

「日本×統一朝鮮というシナリオ」の
6回目です。

「大陸という脅威」について深く考慮す
る意味でも、この連載記事から得られることは
多いはずです。

さっそくどうぞ。


エンリケ


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『ライター・渡邉陽子のコラム (460)』

 日本×統一朝鮮というシナリオ(6)
 


  渡邉陽子(ライター)

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こんばんは。渡邉陽子です。伊藤俊幸元海将の冴えたコメント、振
り返りながら私も改めて考えさせられることが多いです(ロシアと
北朝鮮の急接近という現状も含め)。今週もひとりでも多くの方に
読んでいただければ幸いです。


<U様>
原発関連の防災訓練は随分行われるようになってきましたが、「そ
んな都合のいいシナリオがあるか」と思うような想定での訓練も少
なくありません。Uさまの懸念されていたことは、今も解決されてい
ないように感じます。この視点で読んでくださったことに改めて感
謝いたします。ありがとうございました。


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■日本×統一朝鮮というシナリオ(6)

このように韓国も北朝鮮も、一国で日本に対して武力行使してくる
蓋然性はきわめて低いと思います。
その上での頭の体操として、もし統一朝鮮ができたとして日本に武
力行使する場合を考察するには、まず「その攻撃する目的は何か?」、
そして「攻め込んだ後の日本」に対して「なにをしたいのか?」と
いう、作戦目的やメリットを想定する必要があります。
統一朝鮮であろうが、北朝鮮一カ国であろうが、日本を攻撃する目
的やメリットが見えてきません。それでもあるかとさらに思考を深
めると、「中国という国の後ろ盾がいる」というシナリオならば、
起こりえるのかもしれません。むしろ「中国の意思」で「統一朝鮮
を動かして日本を攻撃する」というシナリオです。表面的に「日本
×統一朝鮮」と見える戦いは、実は「日本×中国」だということです。

また、仮に統一朝鮮軍が誕生するとしたら、それは韓国の「赤化」
にほかなりません。統一というより、韓国は北朝鮮に吸収される形
になるでしょう(韓国はピンと来ていないかもしれませんが)。そ
して作戦支援システムを提供する中国が、統一朝鮮軍を手足のよう
に使い自在に操るというシナリオです。

中国がそれを仕掛ける目的は、日本を中国の一部にする、あるいは
属国化するという目的です。ただし、日本に日米同盟がある限り、
中国はアメリカとは本格的な戦争はしたくないので、アメリカが出
てこない程度に日本を痛めつけるという方法です。
しかし日本の本土を攻撃しておいてアメリカが出てこないなどあり
ませんから、ミサイルで原発を狙うという大がかりなことはせず、
どこの国の軍隊かわからない服装に身を包んだゲリコマによる原発
攻撃を仕掛けるでしょう。
この段階では、他国からの武力行使というよりも犯罪の範疇になり、
日本も警察機構が動きますからアメリカも手を出しづらい。それで
も原発に大きなダメージを与えられた日本は大混乱しますから、そ
のバタバタに乗じて尖閣に上陸し実効支配するという構図です。

なんとも乱暴なやり方ですが、勝手な解釈で都合のいい国内法を制
定し「中国は法治国家だ」と悪びれない国ですから、非現実的なシ
ナリオに見えるものの、ありうるかもしれません。

ただ、統一朝鮮となった段階で、そもそも国際社会は黙っていない
でしょう。
統一朝鮮軍が日本を攻めるより前に、統一朝鮮軍は朝鮮半島におい
て国連軍と戦うことになるはずです。そしてアメリカは、中国によ
り共産化された統一朝鮮を決して許さないでしょう。

アメリカが第二次大戦後に太平洋西部に配置した不後退防衛線「ア
チソンライン」は、共産主義を封じ込めるために考案されたもので
した。ところが、そのラインが北朝鮮に「アメリカは朝鮮半島に介
入しない」という誤ったメッセージを送ることに繋がり、朝鮮戦争
勃発の要因になりました。
その失敗から学んだ現在のアメリカには、不後退防衛線への議論そ
のものがありません。代わりに朝鮮半島そのものにバッファゾーン
を置くと考えるようになりました。それが在韓米軍です。その上で、
米朝首脳会談を行ったトランプ政権は、北朝鮮をベトナム化しよう
としているのではないかと私は見ています。
ベトナムは共産主義国家ですが、アメリカと友好関係にあり中国と
は敵対しています。アメリカはおそらく北朝鮮をそういう存在にし
たいのでしょう。


(つづく)


(わたなべ・ようこ)



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□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。

2016年6月、デビュー作
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2022年、
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