配信日時 2024/06/06 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (457)】日本×統一朝鮮というシナリオ(3)     渡邉陽子(ライター)

-------------------------------------------
今後の配信が不要の場合は
下記より解除して頂けます
https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com
-------------------------------------------
Audible会員なら、数多くのオーディオブック、
ポッドキャスト、限定コンテンツを月額1,500円で
好きなだけ聴き放題できます。まずは30日間の
無料体験を始めませんか? 
https://amzn.to/42ZaOnl
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「青天を衝け」渋沢栄一は何をしたのか?
↓  ↓  ↓  ↓  ↓
http://okigunnji.com/url/80/

---------------------------
哲學ツーリズム
http://okigunnji.com/url/187/
-------------------------------
松下村塾から沢山の「天才」が生まれた秘密
http://okigunnji.com/url/208/
-------------------------------
こんばんは、エンリケです。

「ライター・渡邉陽子のコラム」。
こんかいは第457号。

「日本×統一朝鮮というシナリオ」の
3回目です。


さっそくどうぞ。


エンリケ

追伸
著者多忙のため、来週の配信はお休みです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『ライター・渡邉陽子のコラム (457)』

 日本×統一朝鮮というシナリオ(3)
 


  渡邉陽子(ライター)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんばんは。渡邉陽子です。6月1日からシンガポールで「アジア安
全保障会議」が開催され、木原稔防衛相は韓国の申源シク(さんず
いに是)(シンウォンシク)・国防相と会談、2018年に発生したレ
ーダー照射問題をめぐる再発防止策で合意しました。韓国側は最後
まで照射を否定し、自衛隊機が危険な低空飛行を行ったと主張した
ままでした。もしかしたら非公開の水面下では韓国側に人認める発
言があった……とは思いにくいですが、二国間の防衛協力は必要で
すから、日本もこれ以上引っ張るわけにはいかないと判断したので
しょう。個人的にはすっきりしませんが……
今週の伊藤俊幸元海将へのインタビュー記事、いよいよ「日本と朝
鮮半島との戦争の可能性」です。




◆最新刊です!

『神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生』が刊行
されました。Amazonだと送料がかかってしまいますが楽天ブ
ックスなら無料です。発送も楽天のほうが早いです。
また、Amazon Kindleから電子版も発売中です。

「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」
 https://amzn.to/3CL1aat (単行本 アマゾン)
 https://amzn.to/3O2riTI (電子本 アマゾンkindle)
 https://a.r10.to/ha0qvt (単行本 楽天ブックス 送料無料)

◆雑誌記事のお知らせです。

●『軍事研究』5月号に「令和五年度秋期演習場整備 鬼志別演習場」
が掲載されました。https://amzn.to/48Ifwb5

●『正論』5月号、今回の「われらの女性自衛官」は女性サブマリナー
第1号の1曹です。潜水艦取材は悲願でもあったので、取材対象者の
驚異のキャリアといい、取材受けしてくださった「なるしお」の対
応といい、忘れられない取材になりました。
https://amzn.to/4adAVtp

●『丸』5月号に「陸自第7後方支援連隊能登半島地震救助レポート」
が掲載されました。https://amzn.to/3TDx0Pn



■日本×統一朝鮮というシナリオ(3)

日本と韓国、日本と北朝鮮、日本と統一朝鮮が戦争をする可能性を
考えてみます。
まず日本と韓国は、両国ともアメリカと同盟関係にあり、基本的に
は友好国の関係です。だからこそ情報を共有するGSOMIAを締結する
間柄なので、本来は戦争をする理由はまったくありません。

北朝鮮はミサイル発射実験を繰り返していますが、日本本土を侵略
しにくるか、という国家としての脅威の対象ではありません。あえ
て言うなら「ミサイルを撃つな」と言っても撃つ国ですから、誤っ
て日本列島に落ちるかもしれないという意味で「危険性をはらんだ
国家」、または拉致などを仕掛けてきた「無法国家」、日本にとっ
て安心・安全ではない「ならず者国家」という位置付けです。
ですが、北朝鮮が日本にいきなり攻めてきて戦争を仕掛けるという
蓋然性は低く、武力行使をするなら、まずは韓国に対して行なうと
思います。だから在韓米軍が存在しているわけで、もしアメリカが
「北朝鮮が日本を攻める」という判断をしているならば、在日米軍
にも在韓米軍のようにTHAADを配備し、同じような作戦機能を付与し
ているはずです。
実は在日米軍のうち、作戦遂行機能を持っているのは米海兵隊(3M
EF)を包含する米海軍の第7艦隊だけで、在日米陸軍や在日米空軍
の主任務はロジスティックサポートです。横田にいる在日米軍司令
官には作戦指揮機能がありません。また、兼任している第5空軍司
令官という職は空軍の輸送部隊指揮官であり、嘉手納基地に所在す
るF-22などの戦闘機部隊の戦闘指揮は、ハワイの米太平洋空軍司令
官が直接コントロールしています。座間の在日米陸軍にいたっては、
在韓米軍司令官の完全なロジスティックサポーターです。
このように見ていくと、アメリカは、北朝鮮が日本と戦うとはまっ
たく想定していないことがわかります。

考えづらいことではありますが、もしも日本と統一朝鮮との間に戦
争が起きたとしたら、海を隔てていますからミサイル攻撃が予想さ
れますが、基本的には対処できると見ています。
海自と第7艦隊のイージス艦、また、そのとき配備されていれば陸
自のイージス・アショア(※地上配備は中止され、2027年から海自
のイージス・システム搭載艦が就航予定)、さらに空自のPAC3
によって迎撃します。弾頭ミサイル防衛能力が付与されたイージス
艦は現在海自に7隻(※2024年6月現在は8隻)、第7艦隊にも7隻
(※2024年6月現在は11隻と想定)あります。加えて地上に2基のイ
ージス・アショアがあれば、そうそうミサイルが日本に当たること
はないと思います。

また、統一朝鮮の大量の兵士が日本に上陸作戦をしてくるというこ
とも杞憂でしょう。北朝鮮には海軍と呼べる規模のものはありませ
ん。輸送艇らしきものはありますが、輸送能力はきわめて限定的な
ものです。韓国も輸送能力のある艦艇は「独島」1隻のみです(※
2024年6月現在は2隻)。
もし統一朝鮮が日本に立ち向かおうとするならば、アメリカは韓国
に自国の作戦指揮システムを使えないようにするはずです。韓国軍
はこのシステムなしに軍を動かすことは不可能です。また、そもそ
も北朝鮮軍は完全に別の指揮系統で動かすしかありません。そうな
った場合に唯一機能するとすれば、それは統一朝鮮が中国の作戦指
揮システムの支配下に入ったときだけでしょう。そうすれば戦うこ
とはできるのかもしれません。



(つづく)


(わたなべ・ようこ)



「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
https://okigunnji.com/watanabe/

ご意見・ご感想はコチラから
 ↓
http://okigunnji.com/url/7/



□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。

2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
 https://amzn.to/3ar7IBq

2022年、
「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」
を刊行。 https://amzn.to/3nQiCE2
-------------------------------
松下村塾から沢山の「天才」が生まれた秘密
http://okigunnji.com/url/208/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Audible会員なら、数多くのオーディオブック、
ポッドキャスト、限定コンテンツを月額1,500円で
好きなだけ聴き放題できます。まずは30日間の
無料体験を始めませんか? 
https://amzn.to/42ZaOnl
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-新感覚 教育メディア-
哲學ツーリズム 光を観る旅
http://okigunnji.com/url/187/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
三井・三菱財閥をわずか一代で超えた男の経営學
↓↓
http://okigunnji.com/url/80/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

PS
弊マガジンへのご意見、投稿は、投稿者氏名等の個
人情報を伏せたうえで、メルマガ誌上及びメールマ
ガジン「軍事情報」が主催運営するインターネット
上のサービス(携帯サイトを含む)で紹介させて頂
くことがございます。あらかじめご了承ください。


最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝し
ています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感
謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、
心から感謝しています。ありがとうございました。

-----------------------------------------
メールマガジン「軍事情報」
発行:おきらく軍事研究会
(代表・エンリケ航海王子)

メインサイト:
https://okigunnji.com/

問い合わせはこちら:
https://okigunnji.com/url/7/

メールアドレス:
okirakumagmag■■gmail.com(■■を@に置
き換えてください)
------------------------------------------

購読解除はこちらで
https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com


---------------------------

投稿文の著作権は各投稿者に帰属します。
その他すべての文章・記事の著作権は
メールマガジン「軍事情報」発行人に帰
属します。

Copyright(c) 2000-2024 Gunjijouhou.All rights reserved