配信日時 2024/01/29 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(245)】 自衛官の処遇改善はもちろんだが、「軍の特質」にも目を向ける 桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます、エンリケです。

245回目の「美佐日記」。

さっそくどうぞ。


エンリケ


◆桜林さんが、自衛隊制服について書いたフォー
サイト記事です。


「自衛官の制服はなぜ不揃いなのか――崩壊する
「防衛産業」の現場から」
  https://www.fsight.jp/articles/-/49828

◆桜林さん司会のyoutube番組、チャンネルくらら
「陸海空 軍人から見た」シリーズの第二弾が本
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台湾、ウサデン、防衛費、安全保障の行方」
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おめでとうございます!!

くわしくは文末<おしらせ>でどうぞ。

◆桜林さんの「自衛官の心意気」(PHP)が文庫化さ
れ「本音の自衛隊」(産経NF文庫)として再出版
されてます! 桜林さんならではの、他では得難い
「何か」が手に入る名著です。

未読の方はこれを機会にぜひどうぞ!
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「心意気」を読んだ方は、文庫でもう一冊!
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◆桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
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という名で出ました!

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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
官のリアルな体験記です。

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桜林美佐の「美佐日記」(245)

自衛官の処遇改善はもちろんだが、「軍の特質」に
も目を向ける


桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、245回目となりま
す。

感想を頂きました。「新年の出来事は、他人事では
済まされないある種のメッセージかと思います。そ
の中で、機内での子供の一言、言霊です。」と、E様
から。ありがとうございました。

 また、多くの皆さんに夕刊フジの拙稿を読んで頂
きました。ありがとうございました。私としては、
この度の能登半島地震への災害派遣がいかに妥当な
規模であったか、また、空自の輪島レーダーサイト
のたった40人の隊員さんたちによる奮闘などお伝
えできたかと思い、ひと安心・・・と思いきや、国
会でもまだやりとりが続いている様子です・・。

 後で気付いたのですが、自衛隊の派遣について、
神戸大学名誉教授の室崎益輝さんという方が、初動
対応不足で「人災」だといった発言を朝日新聞紙上
にしていたのですね。しかもこの方、15年もの間、
石川県の危機管理アドバイザーを務めていたのだと
か。

 1月24日の参議院予算委員会での立憲民主党・杉
尾秀哉議員に対する松本総務大臣の答弁で分かった
のは、政府側の確認に対しご本人がその後「・・・
小出しと発言したが、道路などの事情もあることは
承知していなかった」と話していたことです。

 ええっ・・・(絶句)。

そのような肩書の先生が、そのような無責任な、印
象論でしかない発言をし、それを新聞紙上で大々的
に掲載してしまうという、恐ろしい現実を思い知り
ました。本当に、気をつけなくてはいけません。

 一方、根拠が拙劣な批判も困ったものですが、最
近は応援の声も注意深く判断する必要がありそうで
す。

今回、私の書いた記事に対して、賛同や応援のコメ
ントに力づけられたのですが、中には、もっと自衛
隊の不遇を訴えるべきだというお叱りもありました。

 もちろん、そのあたりはこれまで書いてきたつも
りですが、まだ足りないということなのでしょう。

 しかし、ここ数年気になっているのは、しばしば
軍事組織の特質が「不遇」だとして取り上げられて
いることです。

 今回の災害派遣中にも、自衛官が携行している物
や被服が少なく、また粗悪であるかのような発信が
あり、半長靴などがあげられています。

 私としても、防衛費が増額された今、今回のよう
な活動を機に、現場から不足の声を汲み取り、改善
に努めるべきだと思っていますが、かといって、い
くら良い物を買ったとしても、運用に失敗すれば致
命的ですし、至らない物品でもなんとかしてしまう
軍人の知恵のようなもの(とりわけ自衛隊の)に関
しては、誇らくも思っていました。

 繰り返しますが、私とて、自衛隊が数々の携行品
を自腹で買わなくてはならない問題は改善されなく
てはならないと思っています。

 でも、そこにさらに予算が投じられても、使い方
が悪ければ意味をなしません。そして、現場の不自
由はいったいどこに起因するのか、兵站なのか、運
用なのか、などを見極めなくてはならないでしょう。

 仮にそれでは予算をもっと付けようということに
なっても、競争入札で品質より価格の安い物が選ば
れてしまうとか、あるいは、支給品を増やすために
一気に数を増やそうとしても製造能力が追い付かな
いとか、構造的な問題もあるのかもしれません。

 以前も、災害派遣の時に自衛官がトイレに行かれ
ないので、コンビニに寄れるようにしてあげようと
か、また体育館で雑魚寝は気の毒だという応援があ
り、むしろ自衛官が戸惑っていたことがありました
が、むしろそういう過酷な環境で活動できるように
訓練しているから災害派遣がこなせるという、逆説
的真理が実際にはあるのです。

 そのあたりは、当メルマガ読者の皆さんは十分理
解されている方ばかりだと思いますので、ここでこ
れ以上書く必要もないでしょう。

 自衛官の処遇改善、向上はぜひお願いしたいです
が「軍の特質」と「不遇」と混同してしまう傾向に
は首をかしげるところでもあります。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
どうぞ良い1週間をお過ごし下さい。


<おしらせ>

 ●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防
衛」、『SATマガジン』にて「桜の時評」連載し
ています。

●YouTubeのチャンネルくらら「陸海空軍人から見た
シリーズ」で司会をしています。

 

(さくらばやし・みさ)


桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。

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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)、
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
(ワニブックス)
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そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、
心から感謝しています。ありがとうございました。

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