配信日時 2024/01/22 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(244)】 子供の祈りが通じた……「奇跡の脱出劇」     桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます、エンリケです。

244回目の「美佐日記」。

いい記事です。

さっそくどうぞ。


エンリケ


◆桜林さんが、自衛隊制服について書いたフォー
サイト記事です。


「自衛官の制服はなぜ不揃いなのか――崩壊する
「防衛産業」の現場から」
  https://www.fsight.jp/articles/-/49828

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「陸海空 軍人から見た」シリーズの第二弾が本
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くわしくは文末<おしらせ>でどうぞ。

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れ「本音の自衛隊」(産経NF文庫)として再出版
されてます! 桜林さんならではの、他では得難い
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潮書房光人新社から
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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
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桜林美佐の「美佐日記」(244)

子供の祈りが通じた……「奇跡の脱出劇」


桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、244回目となりま
す。

自衛隊の災害派遣のことについて、先週は「アサヒ
芸能」のインタビューに答えたり、また「夕刊フジ」
に2日間の特集記事を書きました。

それらに書けなかったのが、1月2日に発生した羽田
空港でのJALと海上保安庁の航空機事故のことです。
これも一連の災害対処に関わる問題と言えるのでは
ないでしょうか。

誰も言っていませんが、そもそも私は海保の固定翼
機が、あの輻輳する羽田空港から災害派遣に伴う物
資輸送をしていたことそのものに、先ず違和感を持
ちました。

もちろん、未曾有の災害発生なのであらゆる機関が
力を合わせて、ということはあっていいとは思いま
すが、ありがちなのは、本当に必要かどうか誰も分
からないが、やらせよう、やりましょうという空気
です。

コーストガードが本分である海保、その役割から考
えれば、さんざん国民を拉致された北陸や日本海側
が被災した時に、沿岸監視を一層強化せよという政
治家がいてもいいのではないかと私は思います。

当然、そこは抜かりなく行っているのでしょうが、
海保のような規模の大きいとは言えない組織を使っ
て大丈夫なのか?と疑問を投げかける感覚のほうが
常識的ではないかと。

なんとなく、こういう時には、自分だけ何もしない
わけにいかない、という感情が起りますから、自衛
隊も海保もそうだと思いますが、人々を助けたいと
いう気持ちと自分たちの本分を守るバランスを保つ
ことのほうが試されていると言えるのかもしれませ
ん。亡くなった海保の方たち、そのご家族のことを
思うと胸が痛みます。

また、あの事故でもう一つ強く感じたことがありま
す。ニュースの中継で滑走路で燃えている機体が映
し出され、とにかく乗客の無事を祈るばかりでした
が、全員が脱出したことが報じられた瞬間、本当に
安堵して、テレビの中のアナウンサーさんまで一緒
に祈った仲間のような気持になりました。

後日、この時の機内の映像を観てさらに驚いたのは、
火災が起きて避難するまでの子供の声でした。

その子は「神様、ドアを開けてください」「神様、
助けてください」と繰り返していたのです。もしか
したら、奇跡の脱出劇はこの子の祈りが通じたので
はないか、そんなことを思わせるものでした。

言うまでもなく、犠牲者を出さなかったのは、乗務
員の皆さんの訓練の成果であり、乗客が互いを思い
やり、指示に従ったからこそです。

でも、全ての非常口が塞がれてしまっていたら脱出
はできなかったでしょう。やはり、人間の力だけで
はどうにもできないことがあり、常に子供のような
謙虚さに立ち返る必要があると、私は教えられた気
がしています。

昨年、クリスマス頃の「朝雲新聞」のコラム『朝雲
寸言』にはこんなことが書かれていました。

米国で最近は「メリークリスマス」と言わず「ハッ
ピーホリデーズ」と挨拶する、など最近は人種や宗
教などの差別をなくす「ポリティカル・コレクトネ
ス」が定着してきていると。

これに対し、誰もが納得しているわけでもなく、す
っきりしない状態が続いているようです。

その点、日本ではクリスマスも初詣もOKでおおらか
(というか、いいかげん)なのですが、やはり大事
なところでは神事を行い、神棚を飾ったりするとい
う意味でも、やはり宗教と切り離すことはできない
としています。そして、このように締め括っていま
した。

「人であれ国家であれ人知を超える存在と無縁では
ない。肝心なものは目に見えないのである。」と。

全く同感です。様々な問題解決の大きなヒントにも
なりそうです。

 今日も最後まで読んで頂きありがとうございまし
た。どうぞ良い1週間をお過ごし下さい。


<おしらせ>

 ●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防
衛」、『SATマガジン』にて「桜の時評」連載し
ています。

●YouTubeのチャンネルくらら「陸海空軍人から見た
シリーズ」で司会をしています。

 

(さくらばやし・みさ)


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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)、
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
(ワニブックス)-------------------------------
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