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加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回は、
WW2でドイツ国防軍が使用。WW2で最も知られた兵器
の1つであり、生産停止後も独自の存在感を発揮し
続けた伝説の名銃・MP38&MP40サブマシンガンです。
『MP38&MP40サブマシンガン』
アルハンドロ・デ・ケサダ (著), 床井 雅美 (監修),
加藤喬 (翻訳)
2022/5/12 発行
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※武器オンチのあなたやわたしに特におススメ
こんばんは!エンリケです。
冒頭文。
「D.B.クーパー事件」について
まったく知らなかったので、
とても面白く読みました。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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加藤大尉の軍隊式英会話:世界の秘密兵器編
Takashi Kato
未来兵器シリーズ(4)――第6世代制空戦闘機F/
A XX
加藤喬(元米陸軍大尉)
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□「D.B.クーパー事件」の新証拠発見
心を痛める災害、事故、そして東欧や中東での戦渦
報道が続いたせいか、正月休み中はついつい受難と
は無縁のニュースに目が行きがちでした。なかでも
好奇心をそそられたのが「D.B.クーパー事件新証拠
発見」の記事。1971年11月に起きた同事件は航空史
上唯一未解決のハイジャックで、「迷宮入り」と考
えられてきました。
ダン・クーパーを名乗る乗っ取り犯は、糊のきい
たシャツにネクタイ、黒のスーツにトレンチコート
を羽織った40代白人男性。シアトル・タコマ空港へ
向かう空路、アタッシュケースに忍ばせた爆弾を見
せて身代金20万ドル(現在の1億円以上に相当)とス
カイダイビング用パラシュートを要求。当時アメリ
カでは、国内線搭乗時に手荷物検査は行なわれてい
なかったため、危険物の持ち込みが可能だったので
す。
クーパーは着陸後に金品を得たのち機体をネバダ州
リノ空港に向かわせます。そしてワシントン州の広
大な森林地帯上空に差しかかった頃、ボーイング72
7型機後部のエアステアー(乗降用階段)からパラシ
ュート降下したのです。即刻、FBIと地元保安官事務
所、陸軍州兵部隊、空軍の人員と航空機が推定着地
エリアを隈なく捜索したものの、クーパーの痕跡、
パラシュート、爆弾入りアタッシュケース、身代金
の入った袋などはついに発見されず仕舞いでした。
「飛行機が通過中だった激しい風雨のなか、ヘル
メットもゴーグルもジャンプブーツもなしに機外脱
出した乗っ取り犯はパラシュートを開くこともでき
ず墜落死した可能性が高い。よしんば無事に着地で
きたにせよ、氷点下になる冬場の山林地帯から防寒
装備なしで生還するのは困難」とする専門家がいる
一方、後日、数人の模倣犯がハイジャック後にパラ
シュート降下して生存していることから「クーパー
存命説」にも一定の説得力があります。
実際、これまでにD.B.クーパーを題材にしたテレビ、
ラジオ番組、歌、映画、ドキュメンタリーが数多く
作られているほか、クーパー・デーなるパーティー
やクーパー事件研究家のコンベンションも毎年開か
れています。人々がクーパーの生存を期待し、伝説
的存在に祭り上げている様子がうかがわれます。
クーパーが飛行中に乗降口を開けることができる
ボーイング727型機を選んでいること、飛行速度を極
力抑えるため着陸脚とフラップを下げるようパイロ
ットらに指示していること、エアステアーの展開方
法と操縦室からは展開を阻止できないことを熟知し
ていたこと、そして乗降口を開けた際に機体が急減
圧で破損しないよう客室の与圧をさせなかったこと
などから、クーパーなる人物は航空機ことにボーイ
ング727型機に関する専門知識と、空挺降下の体験を
持つ軍関係者かエンジニアではないかとの犯人像が
浮かびました。
このプロフィールを踏まえ、FBIは2016年に同事件の
捜査が終了するまでの45年間に1000人近い容疑者を
調べ上げましたが、今日に至るもクーパーの身元は
特定されていません。
そこで今回の新発見ですが、新たに確認された遺
留品はハイジャック犯が残したクリップ式ネクタイ
に付着していた微量の金属片。最新の材質試験によ
り、採取された粒子が70年代にはまだ稀で用途も限
定されていたチタニウムとステンレススチールだと
判明し、製造元が特殊金属製造会社クルーシブル・
スチールだと特定されたのです。
しかも、同特殊鋼の主な納入先がボーイング社だっ
たことも分かりました。これらの新証拠から、クル
ーシブル社のチタニウム研究技師で事件当時頻繁に
ボーイング社に出向いていたビンセント・ピーター
ソン氏(故人)がD.B. クーパーの正体ではないかと
の疑いが浮上。ハイジャック犯のネクタイにチタニ
ウムとステンレススチールが付着していた理由、そ
して同犯人がボーイング727の諸元に精通していたこ
との説明になるからです。
もちろんこの新説も現段階では憶測の域を出ませ
んし、FBIが捜査を再開する動きは伝えられていませ
ん。率直に言ってわたしが関心を引かれるのも真犯
人説の虚実ではなく、むしろ「なぜD.B.クーパーな
る一犯罪者が、事件から半世紀以上経った今も大衆
を魅了し続けるのか」という点です。
FBIの聴取でスチュワーデスらが一様に「クーパー
は終始冷静で言葉遣いも上品だった」と述べていま
すが、確かに粗暴で凶悪なテロリストのイメージと
は対照的です。この紳士然とした大泥棒が、誰一人
傷つけることなくまんまと大金を手にし、文字通り
漆黒の闇に飛び降り消えていった・・・映画を彷彿
とさせるエンディングと当局を手玉に取った大胆不
敵さが人々の判官びいきを呼び起こすのか? いや
ことによると、司法機関の私物化や党利党略優先の
政治に辟易した庶民は、D.B.クーパーにアルセーヌ
・ルパンやロビンフッド、鼠小僧、石川五右衛門と
いった「権力の鼻を明かす義賊」を重ね合わせてい
るのかも知れません。
むろん法に照らせばD.B.クーパーも一犯罪者に違い
ありませんが、他人の命を歯牙にもかけぬ昨今の無
差別銃撃犯やテロリストとは一線を画す「怪盗紳士」
は大衆のヒーローとなり、その謎めいた去り際が庶
民の好奇心を今も掻き立てるのでしょう。
三が日、そんなことをつらつら想いました。
▼未来兵器シリーズ(4)――第6世代制空戦闘機
F/A XX
兵器は人が生存をかけて使う道具。生き延びるため
には相手より優れた武器を持たねばなりません。兵
器開発競争が文明の黎明から今日まで途切れなく続
いているのはこのためです。よく指摘される武器の
効用に「抑止力」(deterrence)があります。刀を抜
かずとも相手を委縮させ対峙を防ぐ「鞘の内の勝ち」
の如く、敵に攻撃を思いとどまらせる圧倒的な破壊
力のことです。「平和を望むがゆえに兵器を手放せ
ない」。人類が陥って久しいこのジレンマの裏面が
「抑止力」なのです。
加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」では、それぞれ
の武器が持つ抑止力に着目。兵器と平和の関係を考
えていくことにします。
人類の歴史は兵器開発の歴史でもあります。ヒト
は人力を超える速さ、強さ、視覚、認識力、そして
本来人間にはなかった飛行能力、潜水能力などを実
現してきたのです。
「未来兵器シリーズ」第4回はアメリカ軍の第6世
代制空戦闘機FA/XXを取り上げます。
米海軍の現用戦闘攻撃機はFA18スーパー・ホーネ
ットとF35CライトニングIIですが、前者は2030年代
に退役します。この代替機として設計開発が進めら
れているのがF/A XX制空戦闘機。空対空、空対地、
近接航空支援、電子戦、偵察、監視、目標捕捉など
を一手にこなす多用途機です。想像図では垂直尾翼
を持たない独特の形状になっており、高度なステル
ス性を重視した結果だと思われます。
敵が対空ミサイルや電子妨害、迎撃機などで接近
阻止・領域拒否作戦を展開する空域でも活動できる
よう、F/A XXには様々な能力が要求されています。
たとえばアフターバーナーを使わずに超音速飛行す
るスーパークルーズ、より優れたステルス性、また、
レーダーその他のセンサーで得た戦況を衛星、航空
機そして地上部隊と共有できるネットワーク性など
です。
今回のビデオでは、F/A XXがドローンの編隊と共
同作戦をとる性能も示唆されています。とすれば、
新旧『トップガン』が描いたドッグファイト、すな
わち一握りのエースパイロット(撃墜王)らが一騎
打ちを繰り広げる空中戦の時代は終わり、第6世代
戦闘機はドローンを含むより大きな武器体系と同化
して戦うことになるのかも知れません。
教材ビデオ:
The Future of Warfare (youtube.com)
https://x.gd/CINzY
(本エピソードは9:06から始まります)
基本語彙(カタカナ表記は大雑把なものです)
cyberspace(サイバースペース)コンピューター・
ネットワークに作られた疑似空間。電脳空間。サイ
バースペース。
fleet(フリート)航空機隊 船団
advanced(アドヴァンスト)先端的な 進化した
シナリオ(カウンターを9:39 に合わせてくださ
い)
The 6th generation fighters are made with cybe
rspace and ground support in mind.
(第6世代戦闘機はサイバースペースと地上支援任
務を念頭に作られる)
They are designed to be a part of a larger fle
et of flying drones and will feature advanced
sensors, weapon systems and stealth.
(より多くのドローン編隊の一端として設計され、
高度に進化したセンサーや兵器システム、そしてス
テルス性が特徴となる)
(今回のビデオは9:55まで続きます)
英語一言アドバイス:
cyberspaceとはコンピューター・ネットワーク上に
作られた疑似空間を指します。現時点ではインター
ネット環境の別称ですが、将来的には現実世界に仮
想世界を重ね合わせた「拡張現実」に進化するもの
と思われます。
発音サイト:
cyberspaceの発音 How to pronounce Cyberspace
| HowToPronounce.com
https://x.gd/h1WWe
参考サイト: 第6世代ステルス戦闘機(日本語)
F/A-XX - Wikipedia
https://x.gd/wtSu6
第六世代ステルス戦闘機 (英文) F/A-XX progr
am - Wikipedia
https://x.gd/qVZca
第6世代戦闘機特徴 The Fighter that Replaces
the F-35 Could Be Armed with Lasers and Hypers
onic Missiles | The National Interest
https://x.gd/tlzEd
D.B. クーパー D.B.クーパー事件 - Wikipedia
https://x.gd/ZeZ9j
(かとう・たかし)
●著者略歴
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。
アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年
空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省
外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT─あ
る“日本製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、
『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』
『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢う
まで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』
『M16ライフル』『AK─47ライフル』『MP5サブ
マシンガン』『ミニミ機関銃』『MP38/40
サブマシンガン』(いずれも並木書房)がある。
追記
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320
オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
きょうの記事への感想はこちらから
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ブックレビューの投稿はこちらから
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専
門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日
本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。
「我が部隊は1300時に米軍と超越交代 (passage of
lines) を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、
超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言
われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」
は "Repeat" ではなく "Say again" です。な
ぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに
使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍
では建物の「階」は日常会話と同じく "floor"です
が、海軍では船にちなんで "deck"と呼びます。
また軍隊で 「食堂」は "mess hall"、「トイレ」
は "latrine"、「野営・キャンプする」は "to bivouac"
と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取
りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指して
います。
加藤 喬
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三井・三菱財閥をわずか一代で超えた男の経営學
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