配信日時 2023/12/28 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (438)】自衛官候補生による射撃場での死傷事件(3)     渡邉陽子(ライター)

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こんばんは、エンリケです。

「ライター・渡邉陽子のコラム」。
こんかいは第438号です。

年内の配信はきょうが最終です。
来年の配信は1/11からとなります。

ではさっそくどうぞ。


エンリケ





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『ライター・渡邉陽子のコラム (438)』

 自衛官候補生による射撃場での死傷事件(3)
 
  渡邉陽子(ライター)

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こんばんは。渡邉陽子です。
2023年もあと数日で終わりですね。今年も本当にいろいろなことが
ありました。20年以上自衛隊を取材してきましたが、今年はたてつ
づけに衝撃的な事故や事件が起きて動揺したり、初めての試みの取
材をしたり、はるか昔に蒔いていた種の芽が出たり、久々に心底軽
蔑する自衛官に出会ったり(笑)、仲間の大切さを改めて感じたり
した1年でした。私は占いにまったく興味ないのですが、昨年六星
占術本の仕事をしたことで、図らずも自分が2023年から3年間の大
殺界に入ることを知り、今年はその1年目でした。ただこの1年を
振り返ってみると、もちろん悪いこともありましたが、素晴らしい
できごともいくつもありました。占いによれば来年は12年間でワー
スト1の年らしいのですが、今までどおり光のない年はないと信じ、
一歩ずつ歩んでいきたいと思います。今年も大変お世話になりまし
た。来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年を

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■自衛官候補生による射撃場での死傷事件(3)

候補生が手にしていた89式小銃は発射後自動的に弾薬の装填などが
行なわれる自動小銃です。1発ずつ弾を撃つ「単発」のほか、1分
間に約850発の速さで発射できる「連発」、3発しか出ない3点制限点
射機能などの設定に切り替えることができますが、今回は単発モー
ドで射撃されました。
有効射程500m、銃口初速は秒速920m、時速にすれば約3312kmという
小銃でこれほどの至近距離から撃たれたら、鉄帽をかぶっていても
防弾チョッキを着ていたとしても用をなさないという威力です。

0930頃に通報で駆けつけた岐阜県警が現場に到着、0932、候補生の
身柄が県警に引き渡されました。
菊松1曹と八代3曹は心肺停止の状態で病院に搬送され、1045に菊松
1曹、1123に八代3曹の死亡を確認。菊松1曹への1発目は左前頭部に
被弾、2発目は背中から胸に貫通しており、死因は失血死でした。八
代3曹は脇腹から入った弾が逆側の脇腹に貫通しており、死因は出血
性ショックでした。2人ともほぼ即死とみられます。

銃撃された3名は射撃場以外で候補生を直接指導する担当ではありま
せんでした。
菊松1曹と原3曹は35連隊で候補生を支援する新隊員教育隊本部に所
属し、訓練計画の検討や物品手配と訓練を担当していました。
八代3曹は4~6人の候補生の班を指導する立場でしたが、候補生の担
当ではありませんでした。
銃撃のきっかけが判然としないことから陸自中部方面警務隊は19日、
候補生の実家の家宅捜索を行ないました。

6月21日には守山駐屯地でふたりの「送る会」が営まれ、遺族や白い
手袋をつけた礼装の隊員約500名が参列。防衛省によると、死亡した
隊員2名を1階級特別昇任し、公務災害も認定しました。全治約3カ月
の重傷を負った原3曹についても公務災害を手続き中で認められる予
定といいます(6月27日現在)。

これまでの調べで、候補生は銃撃の理由を「銃と弾薬を自分のもの
にして外に出たかった。犯行は当日、射撃場に向かうバスの中で思
いついた。弾薬を奪うために邪魔な人を撃った」、弾薬係の2人を撃
った理由については「『動くな』と言って銃を向けたのに、伏せた
り手を上げたりしなかったので挑発されたと思った」。
さらに「その人たちに恨みはなかった」と3人に対する殺意を否定し
ながらも、菊松1曹に対しては「体が大きく動かれたら弾薬が奪えな
くなり困るので、倒れている背中を撃った」と、強い殺意が感じら
れます。
菊松1曹については、逮捕直後には「狙っていた」や「叱られた」と
いう趣旨の供述もあったようですが強い怒りや不満などを口にする
こともなく、取り調べでも「弾薬置き場にいた人」と、名前も把握
していないような様子も見られたので事実は不明です。
行動を阻止されると撃った八代3曹の役割や性格についてなどは話し
たといい、「やさしい人なので本当は撃ちたくなく、脚を狙ったつ
もりが外れた」とも供述しているといいます。また、銃弾を奪った
後は「射撃場の外に出て、自衛隊や警察が追ってきたら奪った弾で
銃撃するつもりだった」とも述べているが、それでなにがしたかっ
たのかは明らかではありません。

(つづく)


(わたなべ・ようこ)



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□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。

2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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2022年、
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