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こんにちは、エンリケです。
先日の鳥内さんのメッセージはいかがでしたか?
すべての価値観が転換しつつある昨今。
何を拠り所に我が国と国民は生きてゆけばよいのか?
そこで社会は迷走しているように見えます。
国も人も核や柱がないときちんと立てず、
まともに前に進めないものです。
その核や柱をなすものが
「哲学」
なのでしょう。
いま我が国、国民に必要と思われる
我が国、国民のための哲学
を啓蒙している方のお一人が、
出色の若手経営者のひとり、
リアルインサイトの鳥内さんです。
そんな鳥内さんの示唆に富むメッセージを紹介します。
たくさんあるので、数回かに分けてお届けしますね。
今日は第五回目です。どうぞ。
エンリケ
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前回のメールで、
下記ページにも詳しく内容を記載した、
http://okigunnji.com/url/187/
本物の旅でのみ「観」られる四つの「光」
についてご紹介しました。
●一つ目の光:自然からの啓示
●二つ目の光:先人の仕事からの啓示
●三つ目の光:信仰からの啓示
●四つ目の光:師からの啓示
これについて、
本日お伝えしたい重要なことがあります。
残念ながら日本人は今、
一つ目~三つ目の光を失いつつあります。
そして、もし日本がこの光を失えば、
全世界が失うことになります。
まず、●一つ目の光:自然について。
徳山先生から王道學を学ぶ門下生が
任意で行う活動の一つに、
下田の海岸清掃があります。
私も初めて行った時、驚愕しました。
東京からほど近い距離に、
こんなに美しい海があること以上に、
海岸に流れ着いたゴミの種類と量に。
そこは、下田の皇室御用邸に隣接する海岸で、
昭和天皇が海洋生物の研究をなさっていたほど
海洋生物の豊富な海だったにも関わらず、
わずか90分の清掃で大量のゴミが集まりました。
果ては、冷蔵庫やタイヤが流れ着いていて、
「これが人間のやることか」と情けなくなりました。
対象的に、
地球がどれほどの恵みを与えてくれるかを眼の前で学び、
「冥想の丘」と呼ばれる本当に気持ちの良い場所で
大自然に抱かれ、冥想を行った時に得られた深い癒やし。
これまでにないほどの反省と感謝、
そして未来への展望が得られたことを鮮明に覚えています。
(これも一つの観光ではあります)
徳山先生はこう言います。
「自然は人を癒やしてくれるが、
人は自然を癒やさない。」
「あなたの部屋に、他人が毎日ゴミを捨てて帰ったら、
あなたは何日耐えられるか?
人類が地球に対してやっているのはそういうことなんだよ。」
「地球レベルの貸借対照表では、ほとんどの企業は赤字」
私達が生きるのに欠かせない数々の恵みを与えてくれ、
偉人達が学んだ数々の叡智を与えてくれる自然を、
私達人類は自らの欲望を満たすために破壊し続けています。
自然の恵みに対して、人間が返すのがゴミばかりだとしたら、
母なる地球はそれにいつまで耐えてくれるのでしょうか。
異常気象に伴う自然災害の数々を、
天地自然からのメッセージと捉えるならば、
それは啓示ではなく、間違いなく「警鐘」です。
自然という光を失えば、
人類の文明などひとたまりもありません。
私達が根本的に見つめ直さなければならないことは何か。
自然が、どれほどの愛を私達に与えてくれているのか。
この企画は、自然からの恵み・啓示から学ぶと同時に、
それを無償で与えてくれる自然を守る意識を啓発する
ための企画でもあるのです。
http://okigunnji.com/url/187/
●二つ目の光:先人の仕事について
すでに前回お伝えしたように、
特に長年伝統として受け継がれた先達の仕事は、
一千年以上の未来まで見据えた考え抜かれた仕事であり、
その卓越した技術は、現代に引けを取らないどころか、
雑になりつつある現代人の仕事よりよほど優れており、
果たして私たちの文明が進化しているのか、
退化しているのか分からなくなります。
たとえば、古代の出雲大社は高さ50mもある
高層神殿でした。
はたしてこれを現代に再現できるか?
出雲大社の高層神殿に限らず、
昔の宮大工の技術や仏院で使われている技術を
再現することは、極めて難しいと言われます。
例えば、興心舘の修學旅行では、
2000年以上の歴史を有する阿蘇神社を参拝しますが、
2016年の熊本地震で拝殿や、楼門など
国の重要文化財が倒壊してしまいました。
再建する過程で、昔の宮大工の
技術の高さをまざまざと見せつけられ、
その再現に非常に苦心されています。
さらに言えば、現代の高層建築は、
釘、ビス、ボルトなどで締め、
鉄鋼を入れて作られていきますが、
世界最古の木造建築である法隆寺五重塔は
すでに世界最先端の免震設計を実装し、
しかも現代の高層建築とは異なり、
釘一本使わずに自然と調和しながら精巧な
構造物を組み上げています。
科学技術の発展の陰で伝統産業が廃れ、
技術の継承が行われなくなりつつあることで、
脈々と受け継がれてきた伝統技術もまた、
失われつつあります。
これも言うまでもなく文明の喪失であり、
この企画は、先人の仕事から学ぶと同時に、
日本の伝統技術・文化を守る意識を啓発
するための企画でもあります。
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●三つ目の光:信仰について
これも前回お伝えしたことですが、東西問わず、
卓越した文明の礎が信仰にあるにも関わらず、
戦後GHQによって、日本人の生活や教育から
信仰が大きく切り離されてしまいました。
結果として信仰が退廃し、何が起こっているか。
一言で言えば、
日本中の神社仏閣が財政難に陥っています。
そして、
全国に15万社以上もある神社仏閣のうち、
4割が20年後までに消滅するとまで予想
されています。
以前ご紹介した、
徳山先生と行く修學旅行の収録映像で、
法隆寺の土塀が崩れかかっている様子を
ご覧になったこともあるかもしれませんが、
聖徳太子が創建した法隆寺であってさえ、
その有様です。
徳山先生と行く修學旅行では、
みな正装で神社仏閣を参拝し、
お布施は「最低お札」「小銭禁止」です。
それを何十人もの門下生が行うので、
お賽銭箱に入った驚くほどのお布施を見て、
神職や僧侶の方もびっくりされますが、
長年にわたり自分達を守ってくださっている
神仏への感謝として決して過剰ではありませんし、
ましてお願いごとをするなら尚更です。
「ご縁がありますように」と言って五円、
というダジャレなどは通用しません。
信仰の危機は、文明の危機であり、
国家存亡の危機であると思っています。
この企画は、信仰を守る意識を啓発する
ための企画でもあるのです。
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そして、
この三つの光の復興や退廃のカギを握るものが、
「哲學」です。
歴史上の聖者が学んだのは天地自然です。
そして、その自然からの啓示を纏めたものが
信仰であり、哲學です。
仏教をはじめとするインド哲學、
儒教・陰陽五行などをはじめとする中国哲學、
神道をはじめとする日本の哲學から、
ギリシャ哲學にいたるまで。
そして哲學こそが、洋の東西を問わず、
政治・経済・経営・科学技術・医療・
教育・文化・芸術・・・
といったあらゆる「仕事」につながる
學問の原点であり、文明の原点です。
それが失われた結果、
家庭内から国家間まで争いが絶えず、
貧富の差は拡大し、健康が損なわれ、
地球環境や生態系は破壊され、
資源は搾取され、大量のゴミを出す。
そんな社会になってしまいました。
それでは永続できないと、
SDGsなどという造語を新たに
作り出していますが、
原点であった哲學を失い、
欲望を助長する限り、
限界は見えています。
もう一度その原点に立ち戻り、
哲學を取り戻すことこそが、
未来を生きる子どもたちに
輝かしい文明を引き渡すために
最も重要なことだと思っています。
ここからその道を共に歩めることを、
心より願っています。
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それでは、また。
今日も皆様にとって幸多き1日になりますように。
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