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おはようございます、エンリケです。

２２８回目の「美佐日記」。

深く考えさせられる内容です。

さっそくどうぞ。


エンリケ

追伸
来週の配信はお休みをいただきます。


◆桜林さんが、自衛隊制服について書いたフォー
サイト記事が公開されています。


「自衛官の制服はなぜ不揃いなのか――崩壊する
「防衛産業」の現場から」
  https://www.fsight.jp/articles/-/49828

◆桜林さん司会のyoutube番組、チャンネルくらら
「陸海空　軍人から見た」シリーズの第二弾が本
になりました！　オススメです。
「陸・海・空 究極のブリーフィング - 宇露戦争、
台湾、ウサデン、防衛費、安全保障の行方」
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◆桜林さんの新番組がYoutubeで始まっています。
くわしくは＜おしらせ＞でどうぞ！


◆220825、桜林さんの新刊が出ました！
「危機迫る日本の防衛産業 (産経NF文庫)」
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桜林さん司会のyoutube番組、チャンネルくらら
「陸海空　軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
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おめでとうございます！！

くわしくは文末＜おしらせ＞でどうぞ。

◆桜林さんの「自衛官の心意気」（PHP）が文庫化さ
れ「本音の自衛隊」（産経NF文庫）として再出版
されてます！　桜林さんならではの、他では得難い
「何か」が手に入る名著です。

未読の方はこれを機会にぜひどうぞ！
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「心意気」を読んだ方は、文庫でもう一冊！
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◆桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
という名で出ました！

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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第２弾
『自衛官が語る海外活動の記録』（桜林美佐監修・
自衛隊家族会編）が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、２５人の自衛
官のリアルな体験記です。

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桜林美佐の「美佐日記」（２２８）

車への愛情が少しでもあれば……


桜林美佐（防衛問題研究家）

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、２２８回目となりま
す。

まずは嬉しいメッセージを頂戴しました。拙著『終
わらないラブレター』を読んで下さったということ
です。

「・・・当時の女性も、男性と同様にたくましく戦
争に臨んでいたことがわかりました。日本の先人に、
そういう人たちがいたということを知っただけでも
読んで良かったと思います」と、頂きました。読ん
で頂きありがとうございます！

ずいぶん年月が経っているのに、最近、その講演を
リクエスト頂いたことがきっかけで発掘されること
になり、ありがたい限りです。

さて、最近とても良い記事を見つけました。それも
朝日新聞で。

次々に不祥事が発覚している中古車販売大手「ビッ
グモーター」について書かれた8月8日付の『序破急』
というコラムです。タイトルは「愛なき中古車店の
行く末は」。

「数ある工業製品の中で車には『愛』がつく」とは
トヨタ自動車の豊田章男会長の言葉だそうですが、
昨今の若い人たちにとって「愛車」という言葉はも
うピンとこないのではないかと問いかけています。

そう、近年は車も欲しくない、免許も必要ないとい
う若者が多いと言われますので、車に対する感覚が
変わってきているのかもしれません。

私にとっては、車を運転したり自分の車を持つこと
は、子どもの頃から憧れていたことでしたので、実
現した時は、大きな達成感がありました。

ボロい中古車でも「愛車」なので、年月が経つにつ
れてますます手放したくなくなる、という繰り返し
で、名前を付けたり、話しかけたり（気持ち悪い？）
するのは当たり前だと思っていました。

ゴルフボールを靴下に入れ振り回して車体に傷をつ
ける？って・・。

ちょっと信じられません。悲しいです。私の知って
いる車業界の人たちって、頼んでいないのに綺麗に
してくれたり、逆にちょっとキズつけたりすると
「あーあ～」とガッカリした顔をするような人たち
です。

そういえば、何年か前の今頃のものすごい暑い日、
少し時間があったので、駐車場に停めた自分の車の
キズに「キズ隠し」を塗っていたら、同じ駐車場に
車を入れたカップルが「手伝いますよ」と言って来
てくれて、その男性はキズが分からなくなるまで処
置をしてくれたのでした。

聞けば、車関係の仕事をしていて、こういうことが
好きなんですということでしたが、それにしても、
炎天下で噴き出す汗を拭きながら作業をしてくれる
なんて、恐縮するばかりでした。

単に時間を潰すために、そうだ車のケアでもしよう
かなーという思い付きでしかなかったことや、実は
キズはそこだけではなく、反対側にもっと大きいの
があり、それを見られたらどうしようとハラハラし、
実は私も冷汗をかいておりました。

恐らく、その方は、私ではなく、私の車が可哀想だ
と思ったに違いありません。まるで虐待されている
子供を助けるかのような面持ちだったことが印象的
でした。

朝日新聞『序破急』にも次のように書いてあります。

「愛車が壊れてしまった時に修理を頼む整備工場は、
愛犬がケガをした時の動物病院に当たる。今回の不
正は、病院に預けたペットを、獣医師が治療代欲し
さにさらに傷つけるようなものだ。車に対する愛情
が少しでもあれば、とてもできることではない」と。

さらに「車の販売、修理を手がけながら、車への愛
がない。それが今回の不正への強い拒否感につなが
っている気がする」と結んでいます。

悉く同感です。車が好きでこの仕事を選んだのでし
ょうに、なんでこんなことになってしまったのか、
車体のキズだけでなく関係者の心のキズも気になり
ます。

この出来事は、国産装備品や日本人のモノとの向き
合い方、その価値観の変化などを研究する上でも非
常に示唆的だと感じています。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
今週が皆さまにとって素敵な1週間となりますよう
に！



＜おしらせ＞
●新潮社フォーサイトに陸上自衛隊の制服について
書きました。JBpressにも転載されています！
https://www.fsight.jp/articles/-/49828
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75568

●スタッフが英語圏の方たちでコミュニケーション
に苦労しているYouTube企画『Boei Cafe』慶応大学
教授で元内閣官房参与の谷口智彦さん、元国家安全
保障局次長の兼原信克さんに続き、最新版は松川る
い参議院議員が登場しています。
そして、私がお相手しているのですが、収録時に通
信が乱れてしまい音声だけになっています。とほほ
・・。
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る日本の防衛産業』（産経NF文庫）発売中です。
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シアのウクライナ侵攻」の書籍版も、ワニブックスから
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そして、第二弾も！
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（さくらばやし・みさ）


桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このＵＲＬからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐（さくらばやし・みさ）
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業［改訂版］』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
（いずれも並木書房）、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』（P
HP研究所）、『日本に自衛隊がいてよかった』（産
経新聞出版）、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』（ワニブックス）。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』（産経ＮＦ文庫）、
「陸海空　軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
（ワニブックス）





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