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230529 【本の紹介】 『アーノルド元帥と米陸軍航空軍』 源田孝 芙蓉書房出版
アーノルド元帥の人生は、アメリカ陸軍航空ひいて
は米空軍の軌跡そのものでした。戦略爆撃の先駆者
として知られ、空軍独立を強く主張しました。この
本は、彼の足跡をたどりながら、空軍の成立までの
歴史を描いています。
ミッチェル、アーノルド、ルメイという空軍戦略の
巨人たちがどのような役割を果たし、どのような戦
略を展開したのかを紐解いています。彼らの活躍は、
現代のエアパワー理論や米空軍の発展にも大きな影
響を与えました。
さらに、本書では戦後の米空軍の展開や冷戦時代の
航空戦力充実にも触れられています。空軍戦略の変
化が軍事の変化をもたらし、空軍がどのように進化
してきたのか、その背景や成立過程を明らかにして
います。
また、空軍に興味のある方々には、戦闘機、爆撃機
の写真や詳細データも豊富に収録されています。航
空戦略の歴史を知るだけでなく、戦闘機、爆撃機の
進化も楽しむことができるでしょう。
この本は、空軍戦略の進化と空軍部隊の展開を通じ
て、航空戦の重要性やエアパワーの本質について深
く考えさせられる一冊です。理論書とは異なる視点
から、空軍戦略の核心に迫る手引き書としておすす
めです。
空軍独立に尽力したことで有名なアーノルドの軍人
人生は、まさにアメリカ陸軍航空の軌跡そのもので
した。アーノルド元帥一代記といって差し支えない
本著は、航空戦略の発展と航空部隊の進化を垣間見
ることのできる一冊です。
アーノルドが示した情熱と功績は、現代の空軍戦略
にも大きな影響を与えています。ぜひ、本書を手に
取り、米空軍だけでは収まらない空軍戦略の核心に
迫ってください。著者の源田孝さんは、元空将補。
空軍に関する書を多数出されています。
『アーノルド元帥と米陸軍航空軍』
著者:源田 孝
ISBN 9784829508626
発行日:2023/05/20
本体価格:本体2,700円+税
発行:芙蓉書房出版
https://amzn.to/459OibW
おはようございます、エンリケです。
本日は、アメリカ陸軍航空の歴史を彩ったヘンリー・
アーノルド元帥の一代記をご紹介します。この本
を通じてあなたは、20世紀初めに誕生した米航空部
隊が空軍として独立するまでの歴史を概観できるだ
けでなく、戦略爆撃思想の系譜も理解できます。
この本では、空軍戦略の巨人たちであるミッチェル、
アーノルド、ルメイの功績や彼らが展開した戦略に
迫ります。彼らの足跡は、エアパワー理論や米空軍
の創設発展に大きな影響を与えました。
また、軍用機の進化や航空産業の発展にも触れられ
ています。20世紀のアメリカ航空産業が他国と比較
してどのような段階にあったのかを知ることで、歴
史の解釈に新たな視点を与えてくれます。
航空ファンやミリタリーファンにとっては、本書に
収録された戦闘機や爆撃機の写真や詳細データが非
常に魅力的です。さらに、著者である源田孝さんは
元空将補であり、豊富な知識と経験を持っています。
◆著者略歴
源田 孝(げんだ・たかし)
1951年生まれ。元防衛大学校教授、元空将補。戦略
研究学会監事、軍事史学会監事。 防衛大学校航空工
学科卒業、早稲田大学大学院公共経営研究科公共経
営修士(専門職)修了。 著書に『アメリカ空軍の歴
史と戦略』(芙蓉書房出版)。訳書に『戦略論大系
(11)ミッチェル』(芙蓉書房出版)、『エア・パ
ワーの時代』(芙蓉書房出版)、『ノモンハン航空
戦全史』(芙蓉書房出版)、『ワイルド・ブルー 米
爆撃隊 死の蒼穹』(早川書房)、『ロシア戦闘機S
UKHOI』、(ニュートンプレス)等がある。
それでは、アーノルド元帥一代記の内容を見ていき
ましょう。
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◆目次
■第1部 アメリカ陸軍航空の創生
第1章 陸軍の草分けパイロット
第2章 第一次世界大戦の勃発
第3章 ミッチェルの啓蒙活動
■第2部 戦間期のアメリカ陸軍航空
第4章 戦間期の陸軍航空隊とアーノルド
第5章 ヨーロッパでの危機の高まり
第6章 アメリカの重点正面はヨーロッパか太平洋か
第7章 戦略爆撃の道徳的問題
第8章 陸軍航空軍の戦争準備
第9章 航空機の開発
■第3部 第二次世界大戦の航空戦
第10章 シェンノートとアメリカ義勇航空隊
第11章 真珠湾攻撃への道
第12章 真珠湾攻撃
第13章 太平洋航空戦、1942年
第14章 ヨーロッパ航空戦、1942年
第15章 地中海航空戦
第16章 第15航空軍の航空戦
第17章 太平洋航空戦、1943年
第18章 ヨーロッパ航空戦、1943年
■第4部 勝利を決定した戦略爆撃
第19章 B-29の開発、生産、配備
第20章 太平洋航空戦、1944年
第21章 第21爆撃軍の対日戦略爆撃
第22章 ヨーロッパ航空戦、1944年から1945年
第23章 太平洋航空戦、1945年
■第5部 戦後を見据えて
第24章 グローブスとマンハッタン計画
第25章 第二次世界大戦での航空戦の評価
第26章 カルマンの貢献
第27章 アメリカ空軍の独立
第28章 最 期
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空軍戦略の根源となった信念と決断に触れ、エア・
パワーの力とその重要性を再認識する──それが本
著を読むことで得られる醍醐味です。空軍の独立と
いう歴史的な節目を追体験しながら、私たちは彼ら
の偉業に敬意を払い、空軍戦略の進化を知ることが
できるのです。
アーノルドの空軍組織建設には、徹底したマニュア
ル化による要員育成や、民間産業やアカデミズムと
の連携といった要素が取り入れられています。彼の
創造的なアプローチと試行錯誤が見事に発揮された
空軍戦略の進化を、本書を通じて肌で感じることが
できます。
また、アメリカという国の核に宿るダイナミズムと
同時に、既存勢力からの排除粛清の試みに立ち向か
うための戦い方についての示唆も見出せるでしょう。
どの国においても、強烈な圧力に立ち向かう勇気と
戦略が求められます。本書は、そのヒントを提供し
てくれるでしょう。
20世紀の航空部隊の興隆とその軌跡は、まさに勢い
に満ちた壮大な物語です。この物語を紐解くのは、
空軍戦略の巨人たちが刻んだ足跡を辿る旅です。彼
らこそが、ミッチェル、アーノルド、ルメイという
偉大なる航空戦略家たちです。
本書は、戦略爆撃思想の系譜をたどることで、彼ら
がどのような役割を果たし、空軍戦略に何を残した
のかを明らかにしてくれます。なぜウィリアム・ミ
ッチェルは空軍独立を熱く主張したのか? アーノル
ドは「ミッチェル・スクール」のリーダーとして、
どのようにしてエア・パワーの強化と空軍の建設を
成し遂げたのか? そして、カーチス・ルメイは夢見
た空軍独立を果たし、対日戦略爆撃をいかに実現し
たのか? さらに、陸軍航空軍の航空戦略思想は、戦
後の米空軍のドクトリンにどのような影響を与えた
のか? これらの謎が解けていくのです。
本書を読むことで、私たちは空軍戦略の発展と航空
部隊の進化を垣間見ることができるでしょう。ミッ
チェルの情熱、アーノルドの貢献、ルメイの実践が
紡いだ航空戦略は、その後の米空軍の発展に大きな
影響を与えました。彼らの偉業に触れ、空軍戦略の
軌跡をたどることで、私たちは航空部隊の栄光とエ
ア・パワーの力強さを実感することでしょう。
まさに、空軍戦略の頂点への一歩を踏み出す準備は
整いました。本書と共に、空軍戦略の未知の領域へ
飛び立ちましょう。偉大なる空軍戦略家たちの物語
が、あなたの心を鷲づかみにすること間違いありま
せん。
空軍戦略の興奮と知識の世界に飛び込む準備はでき
ましたか?本著を手に取り、アーノルド元帥の素晴
らしい歴史を追体験してみてください。きっと、あ
なたの空軍戦略への洞察が深まることでしょう。そ
れでは、さあ、新たな航空戦略の旅に出発しましょ
う!
『アーノルド元帥と米陸軍航空軍』
著者:源田 孝
ISBN 9784829508626
発行日:2023/05/20
本体価格:本体2,700円+税
発行:芙蓉書房出版
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エンリケ
追伸
米空軍(陸軍航空軍)の指導者たちに共通する特有の
精神構造は「工学的戦争観」に由来している、と
「あとがき」で源田さんは指摘しています。このこ
とばで、読了後のなんとも言えない違和感がある程
度解消したのはなぜでしょうか?源田さんの指摘が
正鵠を得ているからでしょうか?何も米空軍だけの
特徴ではないからでしょうか?
あなたにもぜひ考えてほしいです。
さて、空軍独立ときくと、空自高橋2佐の「空軍創
設と組織のイノベーション―旧軍ではなぜ独立でき
なかったのか」を思い起こします。合わせ読むと、
より立体的に「空軍独立」に関する叡智を養えるこ
とでしょう。
『アーノルド元帥と米陸軍航空軍』
著者:源田 孝
ISBN 9784829508626
発行日:2023/05/20
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