配信日時 2023/05/24 05:08

【本の紹介】『米国を巡る地政学と戦略ースパイクマンの勢力均衡論ー』ニコラス・J・スパイクマン著 小野圭司 訳

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そして、そんな状況を
なんとかしたいと思っているなら、

この本はあなたの会社を変える
一冊になるかも知れません。

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『米国を巡る地政学と戦略
ースパイクマンの勢力均衡論ー』
ニコラス・J・スパイクマン 著
小野圭司 訳
出版年月日:2021/07/17
判型・ページ数  A5・510ページ
発行:芙蓉書房出版
https://amzn.to/3qDcpMu

おはようございます、エンリケです。

『米国を巡る地政学と戦略ースパイクマンの勢力均
衡論』は、地政学者ニコラス・J・スパイクマンの
著作であり、米国の地政学的位置づけや外交戦略に
ついて分析された書籍です。

スパイクマンが提唱した勢力均衡論に基づき、米国
の世界的な影響力と地政学的地位の変化について考
察されています。膨大な史料や資料を用いて書かれ
ており、丁寧な分析と論理的な展開がなされていま
す。特に、アジア太平洋地域についての詳細な調査
や、米国の対外政策の歴史的背景についての考察が
興味深く、読んでいて非常に勉強になりました。

現代の国際情勢に興味がある方や、米国の地政学的
位置づけに興味がある方にはぜひおすすめしたい
一冊です。

地政学の始祖として有名なスパイクマンの主著の
「日本語完訳版」が初めて出ました!抄訳ではなく
全訳です。待ってました!という感じです。

スパイクマン地政学の真髄を学ぶには必読です。今
すぐ手に入れてください!

◆著者略歴
ニコラス・J・スパイクマン(1893-1943) 
Nicholas John Spykman
オランダ出身の元ジャーナリスト/イエール大学教
授。20世紀のアメリカを代表する外交戦略家および
地政学者。カリフォルニア大学で博士号取得後、
イエール大学の国際学部主任教授、国際研究部の初
代所長などを歴任。地政学ではユーラシア大陸の周
縁部の重要性を説く「リムランド論」を主張したこ
とで有名。第二次大戦勃発直後に地理学の分析を元
にして「将来は日・独との同盟が必要になる」と主
張して、当時の米国内で激論を巻き起こす。アメリ
カの冷戦期の「封じ込め政策」の創始者と言われ、
現在のアメリカの世界戦略理論の基礎を作る。
1943年にガンのために49歳の若さで死去。

◆訳者略歴
小野 圭司 (おの けいし) 防衛省防衛研究所 特別
研究官
1988年3月京都大学経済学部卒業、住友銀行(88~9
6年)を経て、97年1月に防衛庁防衛研究所に入所、
社会・経済研究室長などを経て2020年4月より現職。
この間、青山学院大学大学院修士課程、ロンドン大
学大学院(SOAS)修士課程修了。専門は戦争・軍事の
経済学。
著作に『日本 戦争経済史』(日経BP日本経済新聞出
版本部、2021年)、共著書に「20世紀と日本」研究
会編『もうひとつの戦後史――第一次世界大戦後の
日本・アジア・太平洋』(千倉書房、2019年)、
David Wolff, et. al. eds., Russia's Great War 
and Revolution in the Far East: Re-imagining 
the Northeast Asian Theater, 1914-22
 (Bloomington, IN: Slavica Publishers, Indiana 
University, 2018)、Oliviero Frattolillo and 
Antony Best eds., Japan and the Great War
 (London: Palgrave Macmillan, 2015)、三宅正樹
他編『検証 太平洋戦争とその戦略1 総力戦とその
時代』(中央公論新社、2013年)など。


地政学といえば必ず取り上げられるのが、
マッキンダー、ハウスホーファー、スパイクマン
の三者です。

中でもスパイクマンの地政学は、今のアメリカの対
外思考の基礎を成しているといって過言でなく、現
実の世界を動かしている土台を生み出した人物とし
て、もっと注目を集めてもいいと思いますが、若く
して亡くなったこと、地政学の主著が一冊しかない
ことなどからか、価値のわりに注目度が低い気がし
ます。

なぜ日米同盟の盟邦であるわが国で、この本の全訳
がもっと早く出なかったのだろう?
という違和感と不思議な気持ちはありますが、今回
全訳版が出たことを素直に喜びたいです。


地政学の始祖として有名なスパイクマンの主著の初
めての日本語完訳版です。

1942年に書かれたこの本、
America's Strategy in World Politics: 
The United States and the balance of powerは、
WW2初期の米国を巡る国際環境を網羅的に記述して
いるものですが、

たとえば、

●大陸勢力のソ連・中国・ドイツと、海洋勢力の米
国・英国・日本という戦後世界の枠組みを予見

●米国が西太平洋の覇権を争う相手は、日本ではな
く中国である

といった点で、現代の国際政治への優れた先見性が
随所に見られる名著、として評価が定着しています。


地政学を学びたい、使いたい、知りたい人、地政学
に興味がある人は必ず読む必要と価値があります。

ひと昔前と違い、「地政学」をめぐるはなしは百家
争鳴、玉石混交状態です。そんないまこそ、スパイ
クマン地政学の真髄を学んでおく必要があると強く
感じます。地政学のしっかりした物差しを自分の中
に培う必要があるからです。

今のわが国の生き筋を考え、未来のわが国の軸を打
ち立てるうえで欠かせぬ必読書といってよいでしょ
う。この種の感覚が自分の中に入っているかいない
かで、現実を見る目は180度変わります。

では、國語で読めるようになった地政学の名著の内
容を見ていきましょう。

◆目次

序 章

◎第1部 米国を巡る勢力均衡
第1章 権力政治(パワー・ポリティクス)と戦争
第2章 西半球に於ける米国
第3章 モンロー主義から西半球防衛へ
第4章 米国と大西洋対岸地域
第5章 米国と太平洋対岸地域
第6章 世界の中の米国

◎第2部 中南米を巡る争い
第7章 2つのアメリカ
第8章 宣伝工作(プロパガンダ)と対宣伝工作
第9章 新世界経済の様相
第10章 天然資源の確保
第11章 米州の経済統合
第12章 新世界政治の様相
第13章 新世界対旧世界
第14章 軍事戦線
第15章 西半球防衛
終 章 結 論

【訳者解題】創成期の地政学とスパイクマン(小野
圭司)


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いかがでしょうか?

ちなみに私は三読中ですが、一読目につけた線引き
が実に多く、ノートに抽出記録するための再読、
再々読でも一冊丸々読みみとほとんど変わりません。
自らの愚鈍さとともに本著の古典としての確かさを
覚えています。

ノートをとるに値する地政学の基本書、古典、教科
書です。

今年は、この本で地政学の世界に乗り出しませんか?


今回ご紹介したのは、

『米国を巡る地政学と戦略
 ースパイクマンの勢力均衡論ー』
ニコラス・J・スパイクマン 著
小野圭司 訳
出版年月日:2021/07/17
判型・ページ数  A5・510ページ
発行:芙蓉書房出版
https://amzn.to/3qDcpMu

でした。


エンリケ

追伸

地政学で考え、地政学を感じ、
世界と日本の現在と未来を考えるなら、
本著を読まない選択肢はありません。

『米国を巡る地政学と戦略
 ースパイクマンの勢力均衡論ー』
ニコラス・J・スパイクマン 著
小野圭司 訳
出版年月日:2021/07/17
判型・ページ数  A5・510ページ
発行:芙蓉書房出版
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