配信日時 2023/04/21 20:00

【加藤大尉の軍隊式英会話:世界の秘密兵器編】日本版究極の抑止兵器(6)極超音速ミサイル 加藤喬(元米陸軍大尉)

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「青天を衝け」渋沢栄一は何をしたのか?
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戦争、選挙、金融…
世界中のあらゆる事件をネタに…
常に裏で利益をむさぼるある集団がいた…

国際情勢のあらゆる事象の背後には、
常に彼らの存在が見え隠れすると
国際関係学者の藤井厳喜先生は言います。


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こんばんは!エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が
出ました。

今回は、
WW2でドイツ国防軍が使用。WW2で最も知られた兵器
の1つであり、生産停止後も独自の存在感を発揮し
続けた伝説の名銃・MP38&MP40サブマシンガンです。

『MP38&MP40サブマシンガン』
アルハンドロ・デ・ケサダ (著), 床井 雅美 (監修),
 加藤喬 (翻訳)
2022/5/12 発行
https://amzn.to/3yvXWrj

武器オンチの日本人に
特におススメです。

冒頭文。
加藤さんの確固たる信念の裏付けがよくわかるエピ
ソードです。自立自律の見本のような姿ですね。
まさにアメリカのサムライです。

ではさっそくどうぞ。


エンリケ

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加藤大尉の軍隊式英会話:世界の秘密兵器編   
  Takashi Kato

日本版究極の抑止兵器(6)極超音速ミサイル


加藤喬(元米陸軍大尉)

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□警察の庇護がなくても無防備ではない──自分の
身は自分で守る

 わたしはアリゾナ州南端の片田舎に住んでいます。
メキシコまで直線距離で4キロ強。自宅から国境の
侵入防止柵が見えます。不法入国者を取り締まる検
問や係留気球とヘリによる空からの監視は日常風景。
しかし、先日の捕り物騒ぎは異例でした。

 国境警備隊のヘリが近隣の荒野を舐めるように旋
回する様子から、侵入者らがいつもより近くに潜ん
でいるらしいことが分かりました。愛犬と朝の散歩
に出かけると、郡保安官のパトカーに加え普段は見
かけないパークレンジャー(国立公園保護官)の車
両まで行き来しています。途中、犬が沢に向かって
唸るので目を凝らすと、緑色の制服に防弾チョッキ
や無線機をつけた武装ボーダーパトロール隊員が徒
歩巡回中でした。胸騒ぎはしましたが、それでも日
課を変更するのが億劫でいつもの道を歩き続けまし
た。1キロばかり行ったところで出勤中の隣人が車
を止め、


「タカシ、不法入国者が20人ぐらいうろついてい
るらしいわ。なかにコヨーテもいるっていうから、
一人歩きはやめた方が良いんじゃないかしら」
と声をかけてくれました。

 コヨーテとは密入国あっせん人やその組織のこと。
法外な値段で移民志願者を募り、国境の壁が未整備
な砂漠や山岳地帯を抜けアリゾナやテキサス、カリ
フォルニアに連れてくるのです。酷暑の砂漠や積雪
の山間部で歩けなくなった女子供老人は置き去りに
されます。運よくアメリカ側に辿り着いても、都市
部に向かうコンテナの中で脱水症状を起こし息絶え
る者が後を絶ちません。近年はコヨーテが麻薬カル
テルと手を組み、不法移民をドラッグの「運び屋」
に仕立てることも多くなったといいます。いずれに
せよコヨーテは他人の命など歯牙にもかけないギャ
ングに他ならず、米側住人にとっても不用意に遭遇
すれば危険だといわれています。

 彼女が走り去りふと気づくと周りに人影は皆無。
先ほどまで聞こえていたヘリの爆音も聞こえません。
一瞬心細さを覚えたもののすぐ治まりました。腰に
吊るした拳銃のお陰です。鍛えられた鋼鉄の重みが
「警察の庇護がなくても無防備ではない」と思い出
させてくれたのです。平常心を取り戻し、わたしは
愛犬と散歩を再開しました。

 平穏な日々に慣れてしまうと、つい「世はなべて
ことも無し」と油断するのが人の性(さが)。だか
らこそこの一件は、「自分の身を守るのは自分しか
ない」と再認識する貴重な機会でした。自衛は自己
責任・・・この鉄則は世界中に共通もので、個人に
も国家にも等しく当てはまります。



▼日本版究極の抑止兵器(6)情報収集能力

兵器は人が生存をかけて使う道具。生き延びるため
には相手より優れた武器を持たねばなりません。兵
器開発競争が文明の黎明から今日まで途切れなく続
いているのはこのためです。よく指摘される武器の
効用に「抑止力」(deterrence)があります。刀を抜
かずとも相手を委縮させ対峙を防ぐ「鞘の内の勝ち」
の如く、敵に攻撃を思いとどまらせる圧倒的な破壊
力のことです。「平和を望むがゆえに兵器を手放せ
ない」。人類が陥って久しいこのジレンマの裏面が
「抑止力」なのです。
加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」では、それぞれ
の武器が持つ抑止力に着目。兵器と平和の関係を考
えていくことにします。「日本版究極の抑止兵器」
の最終回は情報収集能力です。

 前回、日本版究極の抑止兵器は核バンカーバスタ
ー付極超音速ミサイルだと述べました。しかし、ハ
ードウェアだけでは話になりません。斬首兵器が抑
止力を持つためには、独裁者の居場所を常に特定し
致命的一撃を加えることが必須。敵首脳の動きを逐
一把握する情報収集能力が不可欠なのです。

 この目的を達成するには、スパイや捕虜尋問など
から得られる情報であるヒューミント(humint)、外
国の情報システムを監視し通信・電子情報などを傍
受するシギント(sigint)、そして偵察衛星の映像か
ら敵の行動を解析する諜報活動ジオイント(geoint)
を組み合わせる必要があると思われます。

アメリカの中央情報局(CIA)、国家安全保障局(N
SA)、そして国家偵察局(NRO)を統合したような機
関が理想的です。日本に害をなす敵国首脳の動向把
握に特化するため、現在防諜を担当している内閣情
報調査室や防衛省情報保全隊とは別個の組織とする
のがよいかもしれません。

 ちなみに13日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に伴い
「日本領土に落下する可能性あり」とのJアラートが
発令されたと聞いています。幸いそのような事態に
はなりませんでしたが、野党政治家らは「Jアラート
のオオカミ少年化」を憂いて見せました。今さらな
がら、危機感ゼロには唖然とします。

 ならば有権者が率先して「斬首兵器と情報組織」
の必要を訴え、「民意を映す鏡」たる政治家諸氏を
動かすほかありません。読者の方々を含む我が同胞
の奮起を切に願います。

教材ビデオ:
 America's intelligence community, explained -
 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OFIG6k4B3zg
(本エピソードは0:00から始まります)
 

基本語彙(カタカナ表記は大雑把なものです)
collect(コレクト)収集する 集める
monitor(モニター)監視する
intelligence(インテリジェンス)情報
CIA(シーアイエー)米中央情報局
NSA(エヌエスエイ)米国家安全保障局

シナリオ(カウンターを1:04に合わせてくださ
い)
 
The CIA which collects and analyzes foreign in
telligence to inform policymakers.

 (中央情報局は外国に関する情報を収集分析し、施
政者に提供する。)

The NSA which mostly monitors foreign informat
ion systems for signal intelligence collecting
 data including cell phone and e-mail traffic.

(国家安全保障局は携帯電話や電子メールを含む、
外国の情報システムを監視し、通信・電子情報など
を収集する)

(今回のビデオは1:18までです)

英語一言アドバイス:
日本語になっているインテリジェンスは「知性」を
意味します。軍事用語の場合は「情報」「諜報」で
す。情報収集、通信傍受、盗聴、スパイ活動などを
総じて intelligence activityと呼び、日本語では
「情報活動」または「諜報活動」になります。

発音サイト:
intelligenceの発音 intelligence - Google Search
https://onl.la/WvDT1yk

参考サイト:
情報機関 情報機関 - Wikipedia (米国の項を参
照してください)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%A9%9F%E9%96%A2

(かとう・たかし)



●著者略歴

加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。
アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年
空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省
外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT─あ
る“日本製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、
『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』
『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢う
まで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』
『M16ライフル』『AK─47ライフル』『MP5サブ
マシンガン』『ミニミ機関銃』『MP38/40
サブマシンガン』(いずれも並木書房)がある。


追記

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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm

『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X 

『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share



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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専
門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日
本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。
「我が部隊は1300時に米軍と超越交代 (passage of
lines) を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、
超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言
われても意味が判然としないでしょう。

 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」
は "Repeat" ではなく "Say again" です。な
ぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに
使う言葉だからです。

 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍
では建物の「階」は日常会話と同じく "floor"です
が、海軍では船にちなんで "deck"と呼びます。 
また軍隊で 「食堂」は "mess hall"、「トイレ」
は "latrine"、「野営・キャンプする」は "to bivouac" 
と表現します。

 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取
りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指して
います。

加藤 喬
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