配信日時 2023/04/06 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (405)】第6戦車大隊最後の訓練検閲(3)   渡邉陽子(ライター)

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こんばんは、エンリケです。

「ライター・渡邉陽子のコラム」。
こんかいは第405号です。

「第6戦車大隊最後の訓練検閲」の3回目。

戦術に関する興味深い指摘があります。

では今日の記事さっそくどうぞ。


エンリケ


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『ライター・渡邉陽子のコラム (405)』

 第6戦車大隊最後の訓練検閲(3)

  渡邉陽子(ライター)

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こんばんは。渡邉陽子です。
10数年ぶりに、仕事が絡まない純粋な一人旅に行くことにしました。
たった1泊ですが、それすら「この予算で取材に行ける」と思うと、
行きたくても行けなかったのです。でも、ちょうど仕事が暇な今な
ら行ける、かつ、自分がそれを必要としていると強く感じたので、
思い切って行くことにしました。現地では10年ぶりくらいに会える
友人もいるので今から楽しみです。


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■第6戦車大隊最後の訓練検閲(3)

ところで、戦闘の場で指揮官を務める幹部自衛官は、戦術の教育も
受けます。しかしそれはあくまでも戦術の基礎となる部分であり、
実際の戦い方は指揮官ごとに異なります。
戦術には各人のセンスや個性が表れるので、まさに千差万別。だか
ら「そんな考え方で大丈夫なのだろうか」と周囲から不安に思われ
たとしても、それが作戦上成功し目標を達成できれば下馬評は一変、
「いいセンス、いい判断だった」ということになります。
戦術が正当化され認められるのは、目標を達成したときしかありま
せん。その戦闘の目的を達成するための方法をいかに案出できて、
さらにその状況にあった最良のものを選べるかというのが指揮官の
腕の見せどころなのです。
戦術には正解がないからこそ多様な発想ができます。そのためには
さまざまなことを学び、自らの糧としていく必要があります。

第44戦闘団のCP(指揮所)地域に足を運びました。
戦闘団とは、上級部隊から離れて独立的に行動する場合、特科部隊、
機甲科部隊、施設科部隊などが普通科連隊のもとにチームとなるこ
とをいいます(ちなみに現在陸自で続々と新編されている即応機動
連隊は、この戦闘団を連隊にして編成できます)。

CPには通信や特科部隊の火力を調整する所などが集まっています。
演習場の制約などもあるのである程度固まっていますが、本来は広
範囲の地域に点在させて一撃で全滅といったリスクを回避します。
CPの近傍にある本部管理中隊の通信所も、正式には隔離されたと
ころに設置されます。
このCPは天幕が建てられ擬装も施されていますが、どんどん状況
が進展しているような場合は、高機動車などを活用した指揮所を作
成しその中で戦闘団長が指揮をして、前進しつつ作戦地域に入って
いきます。
実際、今回の検閲でも第44普通科連隊の前に第6戦車大隊が先行した
ので、第6戦車大隊のCPには天幕が設置されていませんでした。し
かしその後状況が停滞したため、戦闘団長の指示により、CPとし
て天幕を張ったのです。
一方、状況によっては、「CPは3t半トラック2台の後ろをくっつ
けた形」「82式指揮通信車の中で」など、天幕を用いた構築にこだ
わることなく、行なう作戦の内容・戦況を推測して機動性を重視す
る場合もあります。

さて、ここまでの戦闘は、第6特科連隊の攻撃準備射撃により始まっ
た攻撃に連携した第44戦闘団が敵に切迫。これを逐次撃破しつつ、
戦車部隊による敵戦車の駆逐及び施設部隊による各種機動支援を行
ない、その衝撃力を持続させ攻撃目標に前進しました。
そして各級指揮官の適時・的確な命令及び号令により火力は効果的
に発揮され、部隊は現地現物を活用した機動により前進。それぞれ
の任務を完遂し、最終的には師団の攻撃目標を奪取に成功しました。



(つづく)


(わたなべ・ようこ)



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□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
 
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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2022年、
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