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「青天を衝け」渋沢栄一は何をしたのか?
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戦争、選挙、金融…
世界中のあらゆる事件をネタに…
常に裏で利益をむさぼるある集団がいた…
国際情勢のあらゆる事象の背後には、
常に彼らの存在が見え隠れすると
国際関係学者の藤井厳喜先生は言います。
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こんばんは。エンリケです。
加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が
出ました。
今回は、
WW2でドイツ国防軍が使用。WW2で最も知られた兵器
の1つであり、生産停止後も独自の存在感を発揮し
続けた伝説の名銃・MP38&MP40サブマシンガンです。
『MP38&MP40サブマシンガン』
アルハンドロ・デ・ケサダ (著), 床井 雅美 (監修),
加藤喬 (翻訳)
2022/5/12 発行
https://amzn.to/3yvXWrj
武器オンチの日本人に
特におススメです。
加藤さんのご指摘と全く同じ点に非常な違和感を覚
えています。
米の自動車産業とEVの関係に何か違和感を覚えます。
内燃機関への感覚が異様に鈍い点に、自動車専門家で
はとても考えられない異常な何かを感じます。
さて本編。
拝読しながら、
Imperial Army
Imperial Navy
Imperial Air Force
ということばが頭の中に浮かびました。
いつの日か、ふたたびこう名乗れる日が来ればいい
な、と思っています。
では今日の記事、さっそくどうぞ。
エンリケ
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加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編
Takashi Kato
トマホーク巡航ミサイル(3)──トマホーク搭載
潜水艦
加藤喬(元米陸軍大尉)
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□アメリカの車文化が変わる──EV車で市民監視
の時代
「カナダのユーコン準州を北上するにつれ、景色
に優しさを与えていた木々と地衣類が見えなくなっ
た。剥き出しの岩肌が迫る。屏風のような巨岩が人
の視線を超然とはねのける。反対側には深くえぐら
れた大峡谷が口を開け、はるか下方には何十にも枝
分かれした泥流がどこへともなく流れていくばかり。
大きさの分かる人工物がないので距離感が掴めな
い。対岸まで300メートルなのか数キロなのか判
然としない。ことによると、人類が生まれてからさ
ほど変っていない光景だ。
周囲10数キロに自分のほか誰もいない。こんなと
ころでパンクしたりエンストを起こしたりしたら・
・・浮き足立つ感覚が股間にわき起こるのと、唐突
に大地に降り立ってみたくなるのが同時だった。路
肩に車を寄せて止め、エンジンを切る。車外に出る
と、痛いような静寂が押し寄せる。無音の状態が
「痛い」というのはいかにも妙だが、野生の空間を
充たす静けさは、都会の喧噪に慣れた耳には圧迫と
感じられるせいかもしれない。差し込むような寂寥
が背中を貫く。そして、周囲の自然がことごとくわ
たしを無視していることに気づく。牙を剥いて迫る
凶暴さではない。さりとて慈しみ溢れる優しさでも
ない。言ってみれば、人間の存在と営みに対する究
極の、聳え立つ無関心だ」
1980年代初頭、カリフォルニアからアラスカを目指
した時の体験です。当時、全長2200キロ強のアラス
カ・カナディアン・ハイウェイには未舗装区間も残
っており、ガソリンスタンドはまばら。地図には載
っていても廃業しているホテルがかなりあり、燃料
計の針が「空」に傾くにつれ、「冒険は良いが道端
で野宿か」と心細くなったものです。
この時、車は単なる移動手段を超えた「ヒトに自由
を与える道具だ」と納得しました。今どこを走って
いるかを知るのは自分だけ。誘(いざな)われれば、
どこに至るともしれない小路にハンドルを切るの
も自分次第です。むろん、監視されることも指示さ
れることもなく、ひたすら走っていける究極の自由
の裏側は自己責任。車が具現する自主独立の精神が
「アメリカをアメリカにしてきた原動力だ」と気づ
いた瞬間でもあります。
あれから40数年。アメリカの車文化が変わろうと
しています。変革の震源地はスイスのダボス。各国
指導者や著名な企業経営者、大富豪、学者などが集
(つど)って未来のあるべき姿を議論する「世界経
済フォーラム」(WEF)です。
WEFが「グレートリセット」によって従来の社会
や経済の仕組みを刷新し、より公平な社会を目指す
善意のロビー組織なのか、それとも、支配欲に駆ら
れた金持ちが増益に都合の良い「国境なき世界」を
喧伝するグローバリスト集団なのかは意見の分かれ
るところでしょう。
いずれにせよ、地球温暖化防止のためグリーン社会
実現を提唱するWEFが、環境政策や自動車産業界
に大きな影響力を与えているのは事実。例えば、性
急に脱炭素化を推進するカリフォルニア州、ワシン
トン州、オレゴン州などでは、2035年までにガ
ソリン車とディーゼル車の販売が禁止されます。不
思議なのは、EV車の走行距離と充電時間に問題が
あるうえ、EV車を支える社会基盤が未発達である
にもかかわらず、米大手自動車メーカー自らがEV
車に前のめりで、内燃機関禁止令に全く異議を唱え
ていないことです。
慧眼ある経営者なら、先行き不透明なEV車のみに
社運をかける愚は避けるはず。いきおい、時の政府
におもねる二流経営陣が「脱炭素に逆行するガソリ
ン車を見限る事が免罪符になる」と盲信しているか
の印象です。
20世紀初頭、モデルTを大量生産して車社会を確
立したフォード社にしてからが、EV車のバッテリ
ー確保のため世界屈指の電気自動車用電池メーカー
である中国のCATLと提携しました。アメ車の代
名詞であるピックアップ・トラックや「ムスタング」
のEV車化を加速させるためです。しかし、電気
トラックやスポーツカーでは、広大な北米大陸を縦
横に走り抜けることは叶いません。かつてフォード
社は大衆に手の届く価格で自動車を製造、アメリカ
人に移動の自由を与えた「米自動車産業の神髄」と
言える会社だったのですが・・・
ちなみにバイデン政権は、2025年以降生産され
るすべての車に「飲酒検知器」の取り付けを義務付
けました。ドライバーの飲酒が疑われると走行を不
可能にする仕組みです。消費者の反対をしり目に、
政府は「速度制限装置」の義務化も検討しています。
この分では早晩「ネットで集中管理されたEV車は事
故防止や渋滞回避に役立つ」との理屈で、すべての
車が「一元管理された車輪付きコンピューター」と
化すことでしょう。そうなれば、現在もスマホで位
置情報が把握できるように、EV車に装備される顔認
証システムを通じ人々の行動追跡が常態化するのは
必至。『1984』や『すばらしい新世界』が警告し、
すでに中国で具現化された監視社会の到来です。
「たかが車」と言うなかれ。モータリゼーションの
国アメリカでは、自動車は「プライバシー」「個人
の判断」「自主独立の精神」そして「自由と責任」
の代名詞だったのです。その車が、事もあろうか市
民の監視に使われるようになれば、アメリカはもう
アメリカではありません。迫りくる見知らぬ明日を
前に、「これも時代」では済まされません。
▼トマホーク巡航ミサイル(3)トマホーク搭載潜
水艦
兵器は人が生存をかけて使う道具。生き延びるため
には相手より優れた武器を持たねばなりません。兵
器開発競争が文明の黎明から今日まで途切れなく続
いているのはこのためです。よく指摘される武器の
効用に「抑止力」(deterrence)があります。
刀を抜かずとも相手を委縮させ対峙を防ぐ「鞘の内
の勝ち」の如く、敵に攻撃を思いとどまらせる圧倒
的な破壊力のことです。「平和を望むがゆえに兵器
を手放せない」。人類が陥って久しいこのジレンマ
の裏面が「抑止力」なのです。
「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」では、それぞ
れの武器が持つ抑止力に着目。兵器と平和の関係を
考えていくことにします。
ウクライナ戦争を機に露中が接近し、世界は民主主
義圏と権威主義圏に二分された感があります。この
新たな力関係を背景に、台湾侵攻の可能性が取り沙
汰されています。
最悪の事態を想定し備えるのが平和の基本ですから、
防衛努力は粛々と進める必要があります。同時に、
勢いを増す「好戦的世相」に飲み込まれない冷静な
状況判断も求められます。
トマホーク巡航ミサイルは水上艦艇のみならず潜
水艦からも発射することができ、米海軍の攻撃型原
潜はすべてトマホーク運用能力を付加されています。
英国海軍の潜水艦もトマホーク運用可能で、英国
潜水艦として初めて同ミサイルを実戦投入したのは
スプレンディド攻撃原潜。1999年のコソボ紛争
でセルビアの地上目標を攻撃しました。
昨年10月の日本における報道では、海自イージ
ス艦の迎撃ミサイル垂直発射装置を改修しトマホー
クを運用可能にする計画だとのことです。
敵基地攻撃能力を「抑止力」と捉えるなら、水上
艦艇より隠密性と生存性が格段に優れた潜水艦によ
る運用も必須。トマホーク搭載潜水艦を敵国の近傍
海域で遊弋(ゆうよく)させれば目標到達時間の短
縮が可能になり、自ずと「相手に撃つことを躊躇
(ためら)わせる」心理的圧迫感がいや増します。
トマホークは魚雷発射管から打ち出せるので、現用
の潜水艦に最低限度の改修を施せば搭載可能でしょ
う。
しかしながら、トマホークが究極の抑止手段かと
問われれば答えは否。理由は「独裁者は何を恐れる
か」を考えれば分かります。イラクのフセイン大統
領やリビアのカダフィ大佐は、穴倉や排水管に潜ん
でいるところを捕えられたと伝えられています。豪
奢な宮殿、地位、権力は投げ出しても、独裁者は命
にだけはとことん執着するということです。
とすれば、トマホークは独裁者を震え上がらせて
戦意を挫く「一撃必殺の兵器」には成り得ません。
スピードが旅客機並みの時速880キロと遅いうえ、
発見された場合、回避行動がとれないからです。
つまり、敵側の早期警戒機が地表すれすれに飛ぶト
マホークを探知すれば、並みいる迎撃機や地対空ミ
サイルを動員し撃ち落とすことができる訳です。
「我が身が大事」の独裁者らに一定の防御手段があ
る限りトマホークの抑止力には限りがあり、したが
って日本侵攻を完全に思いとどまらせるには不十分
だと考えられます。
教材ビデオ: (1) How Do Tomahawk Cruise Missile Work? - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=qjVIupG1XGQ
(本エピソードは7:32から始まります)
基本語彙(カタカナ表記は大雑把なものです)
Royal Navy(ロイヤル ネイビー)英国海軍
fleet(フリート)艦隊
capable(ケイパブル)…する能力がある
シナリオ(カウンターを7:44に合わせてくださ
い)
All Royal Navy fleet submarines are now Tomaha
wk capable including the Astute class.
(英国海軍の潜水艦はアステュート級も含め、
現在、全艦トマホーク運用可能である)
(今回のエピソードは8:19まで続きます)
英語一言アドバイス:
royalは「国王の」「女王の」「王室の」を表しま
す。大文字のRにすると「英国の」となり、Royal
Navyは英国海軍、Royal Marineは英国海兵隊、
Royal Armyは英国陸軍、Royal Air Forceは英国空
軍を指します。loyalはカタカナ表記では同じロイ
ヤルですが、意味は「忠実な」「忠誠心のある」に
なりますから注意してください。
発音サイト:
royalの発音 royal pronounce - Google 検索
http://okigunnji.com/url/172/
Loyalの発音 loyal pronounce - Google 検索
http://okigunnji.com/url/171/
参考サイト: トマホーク巡航ミサイル トマホー
ク (ミサイル) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
アスチュート級攻撃潜水艦 アスチュート級原子力
潜水艦 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E7%B4%9A%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
WEF(イメージ写真)
https://assets.weforum.org/article/image/responsive_big_webp_SFD0nvhc89UOSKV6odshLYkcIB-UwzowetOuqOyyqn0.webp
(かとう・たかし)
●著者略歴
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。
アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年
空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省
外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―あ
る“日本製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、
『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』
『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢う
まで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』
『M16ライフル』『AK―47ライフル』『MP5サブ
マシンガン』『ミニミ機関銃』『MP38/40
サブマシンガン』(いずれも並木書房)がある。
追記
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『チューズデーに逢うまで』発売中
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320
オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
きょうの記事への感想はこちらから
⇒
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ブックレビューの投稿はこちらから
http://okigunnji.com/url/73/
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専
門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日
本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。
「我が部隊は1300時に米軍と超越交代 (passage of
lines) を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、
超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言
われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」
は "Repeat" ではなく "Say again" です。な
ぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに
使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍
では建物の「階」は日常会話と同じく "floor"です
が、海軍では船にちなんで "deck"と呼びます。
また軍隊で 「食堂」は "mess hall"、「トイレ」
は "latrine"、「野営・キャンプする」は "to bivouac"
と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取
りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指して
います。
加藤 喬
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三井・三菱財閥をわずか一代で超えた男の経営學
↓↓
http://okigunnji.com/url/80/
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PS
弊マガジンへのご意見、投稿は、投稿者氏名等の個
人情報を伏せたうえで、メルマガ誌上及びメールマ
ガジン「軍事情報」が主催運営するインターネット
上のサービス(携帯サイトを含む)で紹介させて頂
くことがございます。あらかじめご了承ください。
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝し
ています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感
謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、
心から感謝しています。ありがとうございました。
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