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「青天を衝け」渋沢栄一は何をしたのか?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://okigunnji.com/url/80/
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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応
予備自衛官でもあります。
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こんばんは。エンリケです。
加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が
出ました。
今回は、
WW2でドイツ国防軍が使用。WW2で最も知られた兵器
の1つであり、生産停止後も独自の存在感を発揮し
続けた伝説の名銃・MP38&MP40サブマシンガンです。
『MP38&MP40サブマシンガン』
アルハンドロ・デ・ケサダ (著), 床井 雅美 (監修),
加藤喬 (翻訳)
2022/5/12 発行
https://amzn.to/3yvXWrj
武器オンチの日本人に
特におススメです。
ネットの誕生は、知恵ある人間とそうでない人間に
人類を二分化した。知恵なき人間はAIに淘汰され
取って代わられる、という話を聞きました。
ネットリテラシーはその代表格ですが、
「人間にしかできないもの、ことを見極め、知恵を
磨き上げてそれを十全に活かす大切さが極めて重要」
というのはその通りですね。
古典文学や哲学、国学など、人類の知的遺産をいま
こそわがものにし、イズムではなく確固たる価値観
知恵を身につける必要がある秋と思います。
時代の価値観は大転換している真っ最中です。
加藤さんがおっしゃる「危機」意識に共感します。
では今日の記事、さっそくどうぞ。
エンリケ
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加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編
Takashi Kato
トマホーク巡航ミサイル(1)──敵の射程外から
攻撃可能
加藤喬(元米陸軍大尉)
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□AI競争の先にある「危機」
「科学によってヒトは筋肉の代わりに機械を使い、
より重いものを持ち上げたり、より速く移動できる
ようになった。同様にもし人工知能(AI)が成功
すれば、機械がヒトのあらゆる精神作用に取って代
わり、人間をしのぐようになるだろう。AIには大
いなる恩恵をもたらす可能性があるのだ」
スウェーデン出身の理論物理学者、マックス・テ
グマーク博士の言葉です。マサチューセッツ工科大
学で教鞭をとるテグマーク教授は続けます。
「科学者らは大衆との会話を通じ、どのような未来
が人にとって望ましいのかを決め、そして、そこに
至る道程にある落とし穴を見つけ出し回避する手助
けをしなければならない」
数学を駆使した独自の宇宙論を展開する一方、著
作やメディアを通じ科学啓蒙家としても活躍するテ
グマーク博士の主張は「足が地についた」印象で説
得力があります。実際、人工知能研究で中国が米国
を抜き独走態勢に入りつつあるとされる昨今、AI
の「落とし穴」を避けるためには、今、科学者と大
衆が一丸となって努力を始める必要がありそうです。
火薬、飛行機、ロケット、原子力は言うまでもなく、
「大いなる恩恵」をもたらすはずだった画期的テク
ノロジーが「破壊と死」の使いとなった先例には事
欠かないからです。米中AI開発競争の結果、ヒトの
知力をしのぐ人工知能が戦術決定や兵器開発に活用
されるようになれば、戦いの激しさや兵器の殺傷力
が異次元の跳躍を遂げる恐れは十分ありましょう。
「いつスタンドアロンAIが実現するかは分からな
い」としながらも、同博士は機械学習能力を備えた
自立型人工知能の登場を確信しているようです。そ
の前提で「知恵の競争」を始めなければならないと
進言するのは「テクノロジーの開発には巨費を投じ
る一方、知恵の育成に金を惜しむ悪癖が続くと両者
のアンバランスはいや増し、AI技術の進歩に知恵
が追い付かない状態になる」からでしょう。
ヒトの知性を凌駕するAIが人類と対峙するSFと
言えば、古くはアイザック・アシモフの傑作アンソ
ロジー『われはロボット』があり、作家はロボット
の反乱を防ぐ目的で「人間に危害を加えてはならな
い」「人間の命令には服従しなければならない」な
どの原則を考え出しています。
しかし、テグマーク博士の警句には「AIの反乱」
とは異なる怖さを感じます。あらゆる面で人間より
利口かつホモサピエンスとは全く別種の存在である
機械と「我々」が併存する社会では、「ヒトの役割
とは?」、極言すれば「ヒトは必要なのか?」が問
われるからです。全人類が二流市民になる状況は不
気味な「見知らぬ明日」であり、ヒトがこれまでに
体験したことのない実存的脅威にほかなりません。
AIの開発にはAI利用の倫理確立も含まれなけ
ればなりません。いかに機械学習が進歩しようと、
倫理だけは人間が為すべき仕事。ここを熟考するこ
となくAI競争にのめり込むことは、核による自滅
と並び、「今そこにある危機」と言えるのではない
かと思います。読者諸氏はどうお考えでしょうか?
▼トマホーク巡航ミサイル(1)敵の射程外から攻
撃可能
兵器は人が生存をかけて使う道具。生き延びるため
には相手より優れた武器を持たねばなりません。兵
器開発競争が文明の黎明から今日まで途切れなく続
いているのはこのためです。よく指摘される武器の
効用に「抑止力」(deterrence)があります。
刀を抜かずとも相手を委縮させ対峙を防ぐ「鞘の内
の勝ち」の如く、敵に攻撃を思いとどまらせる圧倒
的な破壊力のことです。「平和を望むがゆえに兵器
を手放せない」。人類が陥って久しいこのジレンマ
の裏面が「抑止力」なのです。
「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」では、それぞ
れの武器が持つ抑止力に着目。兵器と平和の関係を
考えていくことにします。
ウクライナ戦争を機に露中が接近し、世界は民主主
義圏と権威主義圏に二分された感があります。この
新たな力関係を背景に、台湾侵攻の可能性が取り沙
汰されています。
最悪の事態を想定し備えるのが平和の基本ですから、
防衛努力は粛々と進める必要があります。同時に、
勢いを増す「好戦的世相」に飲み込まれない冷静な
状況判断も求められます。
昨年末、岸田内閣は抑止力としての反撃能力保有を
閣議決定。12式地対艦誘導弾の射程延長や高速滑
空弾開発を進める一方、中継ぎとして米国製トマホ
ーク巡航ミサイルを購入する意向です。
トマホークと言えば、1991年の湾岸戦争や2003年の
イラク攻撃で真っ先に使用されたことで知られてい
ます。いずれの場合もイラク軍に大打撃を与え、最
終的にフセイン政権崩壊につながる武勲を立てまし
た。
今回から数回にわたり、トマホークとはどのよう
な兵器なのかを探ります。初回は概要です。
トマホークは亜音速で飛ぶ有翼ミサイルで、水爆
弾頭を搭載した対地攻撃型と通常弾頭の対水上艦型
が米海軍の水上艦艇と潜水艦に1983年から実戦配備
されました。
前もって入力された地図情報と高度計から得られ
る高度を照合しつつ、敵レーダーを避け超低空で地
形を這うように飛行します。しかし、速度が毎時8
80キロと遅いうえ自立回避運動能力はないので、昼
間に目視されてしまうと迎撃される可能性が高くな
ります。したがって、探知がより困難な夜間攻撃が
定石です。
射程はタイプによって1200キロ強から3000キロあ
り、発射母艦の乗員を危険にさらすことなく敵の射
程外から攻撃することが可能です。自衛隊にとって、
このスタンドオフ能力は特に重要だと思われます。
核弾頭搭載型は中距離核戦力全廃条約によってす
でに退役しており、弾頭そのものは保管状態にあり
ます。
通常弾頭には敵の地下施設を破壊する徹甲弾や、人
員や非装甲車両など脆弱な目標を攻撃する空中炸裂
型、そして、子爆弾の雨を降らせるクラスター弾が
あります。いずれも半数命中半径は10メートルだ
と言われており、敵にとっては「厄介な長槍」だと
言えましょう。
教材ビデオ:
(1) How Do Tomahawk Cruise Missile Work? - Yo
uTube
https://www.youtube.com/watch?v=qjVIupG1XGQ
(本エピソードは0:00から始まります)
基本語彙(カタカナ表記は大雑把なものです)
tomahawk (トマホーク)北米先住民が使う斧
detect(ディテクト)探知する
intercept(インターセプト)迎撃する
シナリオ(カウンターを1:10に合わせてくださ
い)
The Tomahawk is smaller and flying lower than
other missiles making them harder to detect an
d intercept.
(トマホークはほかのミサイルより小さく低高度を
飛ぶので、探知と迎撃がより困難だ)
(今回のエピソードは1:19まで続きます)
英語一言アドバイス:
detectには「見抜く」「気づく」「探知する」と
いうような意味があります。ちなみに、犯罪を見破
り犯人を見つけ出す刑事のことをdetectiveと呼び
ます。
発音サイト:
detectの発音 detect - Google Search
http://okigunnji.com/url/169/
参考サイト:
トマホーク巡航ミサイル トマホーク (ミサイ
ル) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
人工知能のイメージ図
Importance-of-Artificial-Intelligence.jpeg (16
00×890) (srimax.com)
https://www.srimax.com/wp-content/uploads/2020/01/Importance-of-Artificial-Intelligence.jpeg
(かとう・たかし)
●著者略歴
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。
アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年
空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省
外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―あ
る“日本製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、
『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』
『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢う
まで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』
『M16ライフル』『AK―47ライフル』『MP5サブ
マシンガン』『ミニミ機関銃』『MP38/40
サブマシンガン』(いずれも並木書房)がある。
追記
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『チューズデーに逢うまで』発売中
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320
オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
きょうの記事への感想はこちらから
⇒
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ブックレビューの投稿はこちらから
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専
門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日
本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。
「我が部隊は1300時に米軍と超越交代 (passage of
lines) を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、
超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言
われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」
は "Repeat" ではなく "Say again" です。な
ぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに
使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍
では建物の「階」は日常会話と同じく "floor"です
が、海軍では船にちなんで "deck"と呼びます。
また軍隊で 「食堂」は "mess hall"、「トイレ」
は "latrine"、「野営・キャンプする」は "to bivouac"
と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取
りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指して
います。
加藤 喬
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三井・三菱財閥をわずか一代で超えた男の経営學
↓↓
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PS
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