193回の美佐日記。
桜林さんの新番組がYoutubeで始まっています。
くわしくはさいごの<おしらせ>でどうぞ!
考えさせられるところ多い内容ですね。
インテリジェンス的解決策はないものか?
ない頭を絞っていますw
さっそくどうぞ。
エンリケ
◆220825、桜林さんの新刊が出ました!
「危機迫る日本の防衛産業 (産経NF文庫)」
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◆日ごろの楽しみのひとつ
桜林さん司会のyoutube番組、チャンネルくらら
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
がなんと本になりました!
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おめでとうございます!!
くわしくは文末<おしらせ>でどうぞ。
◆桜林さんの「自衛官の心意気」(PHP)が文庫化さ
れ「本音の自衛隊」(産経NF文庫)として再出版
されてます! 桜林さんならではの、他では得難い
「何か」が手に入る名著です。
未読の方はこれを機会にぜひどうぞ!
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「心意気」を読んだ方は、文庫でもう一冊!
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◆桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」(193)
残留婦人と残留孤児。忘れないことしかできない
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和4年10月の今
回は193回目となります。
先日、知人と話していてちょっと驚いたのは、そ
の方の家でBBQをし、招かれたとある省庁の人た
ちが、職場ではまだコロナ感染予防のため宴席は禁
止されているからと一切、飲み食いせずに過ごした
のだとか。
えええっ・・・・っ!???
なにそれ?そんなことするなら、行かなければいい
のに・・・と私は呆れましたが、招いた方は「ルー
ルだから仕方ないのね」と大人の対応をしたようで
、なんだか非常に気の毒でした。
奥様はご主人の仕事の相手だからと、とても気を
遣ったことでしょう。そういう迎える側の心情を想
像できないのでしょうね。あるいは、招待されて行
かないより、とにかく行くだけマシだと考えたのか。
よく分かりませんが・・・。主催者と客人とどち
らが心情的に辛いと思うのでしょう。とにかく、た
め息が出る話でした。
「飲食しないBBQ」も常識外れですが、こんな
事件もありました。「歓迎パーティで大乱闘」です
。
池袋サンシャインのフレンチレストラン準暴力団
に指定されている「チャイニーズ・ドラゴン」の1
00人が、仲間の「出所祝い」パーティで大乱闘に
なったという事件がありました。
しかし、この事件で思い起こすことになったのは
、日本の戦後のある種の「闇」です。
チャイニーズ・ドラゴンは、1980年代に中国残
留孤児の2世や3世が中心になって結成された組織
といわれています。
最近は、中国の反社会的グループもそこに流入して
いるといい、実態は複雑になっているようです。
私の子供の頃には中国残留孤児の帰国が進められて
いて、よくニュースで観ていましたが、そういえば
「その後」というのはなかなか知る機会がありませ
んでした。
彼らにとっては母国でありながら生きにくい「異国
」の地での暮らしが始まったことになり、そうした
観点での長期的なケアというのは日本は苦手なとこ
ろです。差別を受けるなどで不良化してしまった人
が多いとみられます。
こうした孤児だけではなく「残留婦人」という人々
の問題があることもその後、知りました。
旧満洲からの引き揚げの混乱の中で、何らかの理由
で現地に残った女性たちです。敗戦当時13歳以上
の女性が「残留婦人」、12歳以下「残留孤児」と
整理されています。
子供を養うため、生きるために中国人男性と結婚し
ても「自分の意志で残った」と判断され、孤児に比
べて支援を受けることは難しかったようですが、次
第に日本民間団体などが動き、希望者は帰国できる
ようになりました。
4千人以上が日本に帰国したものの、中国ですでに
家庭を築いているということもあり、現地に残らざ
るを得なかった人もいたようです。
現地で結婚といっても、元々、妻がいる人に嫁ぎ、
子供だけ産んで本妻と同居していたとか「家庭に落
ち着いた」とは言い難い境遇も多かったようです。
こうした人たちがいる背景には、国策「満蒙開拓団
」で中国に渡った日本人が多くいたことがあります
。そしてその人たちが終戦時にソ連の侵攻を受け命
からがら逃れ、多くが命を落としたわけです。
また、フィリピンにも日本兵の子が多く残されたよ
うで、その人たちは戦後の反日感情の高まりから日
本人であることを隠して生きてきたといいます。
教育を受ける機会がなく、フィリピンの貧困層に属
しているといい、小学校しか出ていないというケー
スも稀ではないようです。
つまり、文字も書けず当然日本語も分からない状況
ですので、現在でも身元の分からない残留2世が8
00人以上いるといいますが、身元が分からなけれ
ば帰国は叶わず、このまま何も手だてがない状態で
時が過ぎてしまう可能性が濃厚なようです。
戦争の影響というのは、まだまだ続いていると言え
ます。まさか、パーティ会場での乱闘騒ぎが、日本
の戦後問題に関係していたとは改めて驚き、また、
戦後に思い致すことになりました。しかし、結局、
私たち世代ができることがなかなか見いだせないだ
けに、とにかくこうした人々のことを忘れないこと
しかできないと感じています。
今日も最後まで読んで下さりありがとうございます
!どうぞ良い1週間をお過ごし下さい!
<おしらせ>
●私がなかなかヤル気を出さず、スタートまでに時
間がかかりましたが、YouTube企画『Bouei Cafe』
が始まりました!製作スタッフが英語圏の方々の
ため、YouTubeで「防衛カフェ」と日本語で検索し
ても見つからないのが玉にキズです(涙)。
1回~4回は内閣官房参与で安倍元首相のスピー
チライターを務められた谷口智彦さんがお客様です。
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る日本の防衛産業』(産経NF文庫)発売中です。
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から見たロシアのウクライナ侵攻」の書籍版も、ワ
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業」連載中です。
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(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)、
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
(ワニブックス)
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