188回の美佐日記。
軽やかで幅広く、
落差に快を覚え、
状況のキモを確かにつかめた読後感を覚える
中身の濃い一文です。
さっそくお読みください
エンリケ
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桜林美佐の「美佐日記」(188)
コロナ以上の危機が目の前に迫っている
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和4年9月の今回
は188回目となります。
今年は「3年ぶり」のイベントが各地で開催され
ていると前にも書きましたが、私が講演をさせて頂
く会合も「3年ぶり」だというものがほとんどです。
最近は講演会に伴う懇親会に参加することはあま
りないのですが、たまに、そうした宴席に加わる機
会も出てきました。
とはいえ、非常に注意深い気遣いがなされていて、
前の席の方とはアクリル板で壁が作られている状
況になっています。
しかし、このことにより、相手の声も聞こえない
ですし、こちらも声を張り上げて喋らなくてはなら
ず、会話は非常にストレスになります。
それで、結局、アクリル板をずらしたり、ちょっ
とした隙間で会話したりして、声が大きく、飛沫も
飛ぶという状況に陥っています。
一方、名刺交換やお酒を注ぎ合うなどは、すぐそ
ばでしているわけですから、目の前のアクリル板の
セットはまるで意味がありません。
東京では、多くがもうすでにそのような神経質さ
はなくなっていて、ようやく外を歩く時はマスクを
しない人も増えてきましたが、まだまだ海外の開放
的な光景とは全く違います。
地方のホテルに宿泊した際に、体温や最近の海外
渡航歴などを記入しなければならなかったのですが、
実は私は海外には行っていないものの、このとこ
ろ外国人ばかりのパーティに参加することがしばし
ばあり、その際、誰一人マスクはしていません。
これは日本人は驚くかもしれませんが、その建物
が外国の施設で、現在マスク着用の要求が出ていな
いため、皆がそれに従っているだけのことです。
外務省や防衛省などで外交的な行事に携わる人は、
この日本と諸外国のギャップにどう対処している
のか、気になります。
因みにその時のパーティでも、帰る時は皆さんマ
スクを着けて建物の外に出て行っていました。
マスクの本来目的からすれば、人の集まっている
所で着けて、人がいなくて黙って歩く外では外して
いいはずなのですが、あべこべですよね。
そう考えると、日本人の集まりにとってのマスク
はネクタイのようなもので、自分だけネクタイをし
ておらず気後れするくらいならしていたほうがいい
という感覚になっているのかもしれません・・。
海外での会議などに出て帰って来た人は、日本人
以外は誰もマスクをしていないという環境を体験し
てくるため、このままでは日本人は取り残されてし
まうという思いを強めています。
これまでは、国が厳しく制限をしていないのに自
主的にケアをして感染を防ぐ日本人が好評価を得て
いましたが、ここにきて今度は、防ぎすぎて免疫が
できていない説も聞かれるようにもなり、段々と、
日本人の空気を読む行動形態への評価も過去のもの
になってきている今日この頃ではないでしょうか。
これまではとにかく着けていればよかったマスク
を巡る姿勢が、決断力を問われる次なるフェーズに
入っていると言えます。
感染への恐怖感もあり、かえって難しい段階にな
っているように思います。
フェーズが変わったと言えばこちらも。
日本時間の9月14日、浜田防衛大臣がワシント
ンでオースティン国防長官と会談しました。この様
子から私は情勢の緊張度を改めて感じさせられまし
た。
オースティン国防長官の言葉には社交辞令ではない、
本気のわが国への期待が窺えたからです。
ペロシ下院議長の訪台に反発した中国が弾道ミサ
イルを日本のEEZに着弾させたことによりフェー
ズが一段上がったと言っていいにも関わらず、日本
の対応は極めて抑制的でした。このあたり米側とは
どのようなコンセンサスがあるのか、ちょっと気に
なっています。
現地で行われた大臣の会見記録によれば、会談は
約95分間におよび「昼食を挟みつつ、対面で率直
な議論を行い、オースティン長官との信頼関係を築
くことができた手ごたえを感じております」してい
ます。
食事をしながら本音ベースで、という米側のこれ
まで以上の積極姿勢も鑑みると、もはや私たちもデ
ィスタンス重視のスタイルを改め、密接な距離感で
のお付き合いが必要になっていると言えそうです。
コロナ以上の危機が目の前に迫っているんだよと、
諭されたような気がしたのは私だけでしょうか。
また、議題の中には、年末にかけて策定されるい
わゆる戦略3文書における「日米のすり合わせ」が
あったとされ、これについても従来のような米国と
も距離を取って、中国を刺激しないという態度は許
されなくなっているのではないでしょうか。
今日も最後まで読んで下さりありがとうございます!
どうぞ良い1週間をお過ごし下さい!
<おしらせ>
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(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)、
「陸海空 軍人から見たロシアのウクライナ侵攻」
(ワニブックス)
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