こんばんは、エンリケです。
「ライター・渡邉陽子のコラム」第379号は、
「第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ」の十九回目。
お母様のパワフルさにビックリです!
健やかなご長寿を願ってやみません!!
では今日の記事、早速ご覧ください。
エンリケ
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『ライター・渡邉陽子のコラム (379)』
第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(19)
渡邉陽子(ライター)
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こんばんは。渡邉陽子です。
83歳の母から「トップガンマーヴェリックがあまりに面白かったか
ら(※すでに吹き替えと字幕の2回観ています)、もう一度観てき
た。またアマゾンプライムで前作を観てから行ったから、いろいろ
違いがはっきりして面白いわね」とLINEが届きました。猛暑で夏バ
テ気味と聞いていましたが、これなら大丈夫そうです。ちなみに今
週は一緒にMX4Dで観てきます。私は5回目の鑑賞になりますが、高
校の部活の先輩(航空部)が7回観ていることを知ったので安心し
て(笑)観てきます。
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■第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(19)
2022年2月、北海道上富良野演習場にて、第2師団隷下第3普通科連
隊の令和3年度第2次MCV射撃訓練が行なわれましたレポートの最
終回です。
射撃2日目も天候に恵まれ、絶好の射撃日和となりました。朝の気
温もマイナス7度と、昨日よりぐっと暖かく感じます。
この日は今回の射撃訓練のメインともいえる、小隊戦闘射撃が行な
われます。第2師団長の冨樫勇一陸将も視察に訪れました。
105mm砲躍進射撃、105mm砲行進射撃、連装銃行進射撃を一連の状況
で実施する小隊戦闘射撃は、準備隊にとって初めての訓練内容です。
4両のMCVがA~Dレーンに並びました。
まず第1状況として、MCV4両がそろって前進後、ふいに現出する
目標に対する105mm砲停止射撃(HEAT)が行なわれました。
射撃での一連の要領についてだけでなく、小隊長は正確な火力の分
火・集中と正確な撃破管理ができているか、車長は迅速な目標補足
およびオーバーライドによる目標授受、確実な射距離確認後におけ
る射撃開始の統制などができているか、砲手は確実な弾種選択・装
填および射距離確認、確実な直眼による砲口前の安全確認、操縦手
は果敢なブレーキによる停止、装填手は停止直後の迅速な装填など
も指導内容であり、これらは次の状況でも同様です。
第2状況では、ふいに現出するに目標に対する105mm砲行進射撃
(TP)が行なわれました。車両を停止させることなく射撃する
ので、第1状況よりも難易度が上がっています。また、この射撃の
最大の目的はあくまでも「4両が並んで行進射撃する練度を上げる」
ことであり、「うちの分隊がいちばん早く射撃し、命中させる」こ
とではないので、足並みをそろえるという点も大事になります。
目標現出後は速やかに射撃号令を発唱し、射撃後も速やかなじ後の
企図を含めた報告することが求められます。また、砲手は行進間の
果敢な撃発(追尾射撃・安定射撃)や正確な射弾の観測・修正など
、操縦手は行進間の装填の際は速度を一定に保てているか、装填手
は1発目の行進射撃後、2発目は停止再装填して再度行進射撃練成で
きているかなどが指導のポイントとなります。
そして第3状況としてさらに前進後、ホップアップにより現出する
目標に対して7.62mm車載機関銃による迅速な射撃を実施、状況終
了となりました。
小隊戦闘射撃を終えて、齋藤MCV準備隊長にここまでの訓練を振
り返ってもらいました。
「初めての小隊戦闘射撃でしたが、初弾が予想していたよりも早く
出ており、しかも命中弾も得られていたのでよかったと思います。
初度射撃ではいろいろな問題が発生したものの、こうして無事に小
隊戦闘射撃まで終えることができてほっとしていますし、来年度に
つながるいい訓練になりました。今後は普通科部隊との協同や10
ネットワークをどう使って戦っていくかというところを組み合わせ
た訓練を詰めていくことになるでしょう」
「MCV中隊新編時、部隊に装備されているMCVはまだ予定数に
達していません。配備されたMCVを順番に乗っている状態ですが
、全車両揃ったときは各乗員に固定の車両を当てて、『俺の車』と
いう意識で大事にしてもらいたいですね。僕も戦車部隊の小隊長だ
ったときの車番は今でも覚えています。この1年、隊員たちを見て
きて大きな成長を感じます。最初は動かし方もわからなかった隊員
たちがこうして小隊戦闘射撃までできるようになって、感無量です
。ただし練度としてはまだまだだと思っているので、これからより
早く、より当たるように、そして3即機連に貢献できる部隊に成長
していきたいです」
最後に、山崎潤3連隊長から。
「われわれは改編のためにさまざまな準備をしてきました。改編後
に言い訳は許されません。与えられた任務はかならず完遂できるよ
う、また、第3即応機動連隊として期待に応え続けられるよう、現
在も、改編後も鍛錬します。改編は終わりではなく始まりだと思っ
ています」
(おわり)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
2022年
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