こんばんは、エンリケです。
「ライター・渡邉陽子のコラム」第379号は、
「第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ」の十八回目。
安全係幹部の言葉が身に沁みました。
早速ご覧ください。
エンリケ
追伸
次週(8/11)の配信は、お盆休みのためお休みです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ライター・渡邉陽子のコラム (378)』
第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(18)
渡邉陽子(ライター)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんばんは。渡邉陽子です。
出版されたばかりの『青の空 ブルーインパルス』(並木書房)を
読みました。
『蘇る翼 F-2B』『永遠の翼 F-4ファントム』『鷲の翼 F-15戦
闘機』につぐ航空自衛隊『翼』シリーズ第4弾とのこと。このシ
リーズは東日本大震災で水没したF-2Bの本しか読んだことがありま
せんでしたが、今回は拙本『オリンピックと自衛隊 1964-2020』で
も触れた1964年の東京五輪開会式におけるブルーインパルスの展示
飛行につながる、2020-2021年の展示飛行のバックグラウンドが惜
しげもなく紹介されています。
どれほど多くの人が関わり、縁の下の力持ちとして東京五輪におけ
るブルーインパルスの勇姿を支えたのか、わかっているつもりでわ
かっていなかったと気づかせてもらった1冊になりました。
『青の空 ブルーインパルス』
https://amzn.to/3Se3MVL
◆最新刊です!
『神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生』が刊行
されました。Amazonだと送料がかかってしまいますが楽天ブックス
なら無料です。発送も楽天のほうが早いです。また、Amazon Kindle
から電子版も発売中です。
「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」
https://amzn.to/3CL1aat (単行本 アマゾン)
https://amzn.to/3O2riTI (電子本 アマゾンkindle)
https://a.r10.to/ha0qvt (単行本 楽天ブックス 送料無料)
◆雑誌記事のお知らせです。
『正論』9月号「われらの女性自衛官」、今回は航空自衛隊の輸送
機C-1のロードマスターです。もともとは高射部隊でしたが、機
内でロードマスターの仕事ぶりを目の当たりにして感激、試験を突
破し厳しい教育を経て、念願の職種で頑張っています。
https://amzn.to/3zqMHj3
『丸』9月号に3年ぶりに開催された陸上自衛隊第7師団記念行事
の記事が掲載されました。機甲師団の観閲行進や訓練展示の紹介の
ほか、北海道に位置する7師団がなぜ現在に至るまで機甲師団たる
のか、その事情もご紹介しています。
https://amzn.to/3biPRgK
■第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(18)
2022年2月、北海道上富良野演習場にて、第2師団隷下第3普通科連
隊の令和3年度第2次MCV射撃訓練が行なわれましたレポートの続
きです。この訓練は2021年秋の第1次MCV射撃訓練に引き続き、
MCV中隊準備隊(以下、準備隊)が段階的に練成射撃を実施して
射撃練度の向上を図るとともに、新たに納入された車両の初度射撃
を実施するのが目的です。
午後の射撃開始前には、安全係幹部が隊員たちへ次のようなことを
伝達していました。
「まず、目の前の完全管理をしっかり行なってください。少しでも
危険だと思ったら、年齢・階級関係なくすぐ止めてください。円滑
に射撃するのも大事ですが、不安事項を取り除いて次につなげるの
も訓練です。また、積み重ねの安全管理についても着意してくださ
い。たとえば分隊の場合、陣地構築にかかった人・時間を掌握して
いますか? 射撃前後の陣地の写真を撮って記録していますか?
弾薬点検では開梱にかかった人・時間を掌握していますか? 本部
は正しい用語を使用していますか? それらの理解、認識の統一は
できていますか?」
「なにが言いたいかというと、今回の訓練はじ後の訓練、またはこ
こにいない人に伝えていく必要があるということです。それを積み
重ねることで『前回はこれやっていないけれど、今回はやっている
っておかしくない?』など違和感の発見、そして不安全事項などの
事故を未然に防げることにつながっていくと思います」
射撃訓練だからといって「迅速に射撃し命中させる」ことだけが訓
練の目的ではないことを、改めて感じさせるコメントでした。
齋藤MCV準備隊長からは「冬季射撃は防寒具で動きにくいので、
一つひとつの動作を焦らなくていい。確実に行なうことを徹底し、
みんなけがなく無事に帰ろう」。
確かにMCV乗員は防寒戦闘服、防寒靴、装甲帽(下車時は鉄帽着
用)、弾帯、個人携行救急品、防寒服と、一様にもこもこしている
のでかなり動きにくいはず。これも寒冷地ならではの特性です。
この日は重迫中隊の射撃も行なわれていました。
即応機動連隊新編時に火力支援中隊となるため、すでに新規部隊の
隊員で構成されています。
特科出身の隊員は初めて扱う120mm迫撃砲です。
普通科と特科では射撃要領も異なるので(細かく言えば演習場内で
使用する射場も違います)、戦力化へ向けての訓練は準備隊同様き
わめて重要です。
今回は砲癖を検証するため、特科から器材を借りてきて初速の計測
なども行ないました。昨秋実施した拉縄はせずすべて手籠めで、関
係弾道癖射撃や地域射撃などを実施しました。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
https://okigunnji.com/watanabe/
ご意見・ご感想はコチラから
↓
http://okigunnji.com/url/7/
□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
2022年
https://amzn.to/3ar7IBq
「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」
を刊行。
https://amzn.to/3nQiCE2
PS
弊マガジンへのご意見、投稿は、投稿者氏名等の個人情報を伏せ
たうえで、メルマガ誌上及びメールマガジン「軍事情報」が主催
運営するインターネット上のサービス(携帯サイトを含む)で紹
介させて頂くことがございます。あらかじめご了承ください。
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。
------------------------------
メールマガジン「軍事情報」
発行:おきらく軍事研究会
(代表・エンリケ航海王子)
メインサイト:
https://okigunnji.com/
問い合わせはこちら:
http://okigunnji.com/url/7/
メールアドレス:
okirakumagmag■■gmail.com(■■を@に置き換えてください)
------------------------------
●配信停止はこちらから
https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com
<丸谷 元人の講演録&電子書籍>
謀略・洗脳・支配 世界的企業のテロ対策のプロが明かす…
知ってはいけない「世界の裏側」を見る
http://okigunnji.com/url/13/
---------------------
投稿文の著作権は各投稿者に帰属します。
その他すべての文章・記事の著作権は
メールマガジン「軍事情報」発行人に帰
属します。
Copyright(c) 2000-2022 Gunjijouhou.All rights reserved.