配信日時 2022/05/14 15:17

(再送)【加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編】ロシア軍将官戦死の舞台裏(2)──「任務の委任」 加藤喬(元米陸軍大尉)

※昨日配信した「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」の題名
に誤りがありました。
ここにお詫びいたしますとともに、訂正のうえ再送いたします。

(誤)「ロシア軍将官戦士の舞台裏(2)──「任務の委任」」
(正)「ロシア軍将官戦死の舞台裏(2)──「任務の委任」」


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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応
予備自衛官でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽に
どうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp

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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が
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の1つであり、生産停止後も独自の存在感を発揮し
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『MP38&MP40サブマシンガン』
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特におススメです。


冒頭文は必読です。

ロシアのウクライナ侵攻では将官の戦死が目立って
ますが、本文では、その背景事情の1つに切り込ん
でます。

さっそくどうぞ


エンリケ


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加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編 Takashi Kato  

ロシア軍将官戦死の舞台裏(2)──「任務の委任」

加藤喬(元米陸軍大尉)

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□「プーチン悪、ゼレンスキー善」の先にある世界
滅亡

 1950年代末から60年代前半にかけ、世界滅亡をテ
ーマにしたSF映画が次々に公開されました。アメ
リカの『渚にて』(1959年)、『未知への飛行/フ
ァイルセイフ』(1964年)、『博士の異常な愛情』
(1964年)、そして日本の『世界大戦争』(1961年)
が広く知られています。
いずれも「冷」戦がいつなんどき「熱」核戦争に発
展するか分からなかった時代、市井の人々が潜在的
に感じていた「終末観」に訴え平和の尊さを考えさ
せる秀作でした。
 
 なかでも『渚にて』は、わたしの脳裏に核戦争へ
の深い恐れを植え付けました。半世紀以上経ちます
が、それは今も変わっていません。(ご興味のある
方は参考リストに同映画を無料鑑賞できるサイトを
添付しましたので、ぜひご覧になってみてください)
 
『渚にて』の設定は1964年。全面核戦争が勃発し米
国を含む北半球はすでに壊滅。核の直撃を免れたオ
ーストラリアのメルボルンにも致死性の放射能が刻
々と近づいています。そこに入港してきたのが戦禍
を免れた米海軍原潜「ソーフィッシュ」(ノコギリ
エイ)。カメラは艦長のタワーズ中佐と妙齢のオー
ストラリア人モイラ、そして迫りくる死の灰を前に
彼女の友人知人らが繰り広げる人間模様を淡々と追
っていきます。
 
 生後まもない赤ん坊の世話をする若い豪海軍大尉
ホームズと妻の間でも、軍関係者らが集うパーティ
でも「将来の計画」を語ることが暗黙のタブーにな
っており、「明日を奪われた者たち」の悲哀を浮き
彫りにします。
 
「北極圏は汚染度が低いかもしれない」。この仮説
に一縷の望みをつなぎ、タワーズ艦長とホームズ大
尉らはソーフィッシュでアラスカへと向かいます。
しかし同州最北端のポイント・バロウ沖でも致死レ
ベルの放射能が検出され、失意のうちに帰路につき
ます。
 
 途中立ち寄ったサンフランシスコとサンディエゴ
は破壊を免れていたものの、人っ子一人いないゴー
ストタウンと化していました。この間、オーストラ
リアでは政府が放射能病による苦悶を軽減するため、
市民に安楽死用の錠剤を配給し始めます。
 
 メルボルン帰港後、タワーズとモイラは互いに愛
を告白し残された日々を共に過ごそうとします。し
かし母国の地で死にたいという乗組員の総意を知っ
たタワーズは、艦長最後の責務を果たすため愛する
モイラを残し出港する決意を固めます。この頃、ホ
ームズと妻は赤ん坊と共に「錠剤」で人生に終止符
を打ちます。
 
「とても怖い」。そう漏らすモイラを最後に抱きし
めるタワーズ。後ろ髪を引かれる思いを振り切り
「キミを愛している」と告げ、艦長はメルボルンを
後にします。岬に立ってソーフィッシュを見送るモ
イラの後ろ姿から、画面はゴーストタウンとなった
メルボルンに移り・・・そして、祈りの集会で使わ
れた横断幕のアップになります。
 
 そこには「兄弟たちよ、まだ時間はある」と記さ
れており、エンドマークが現れます。小学校高学年
だったわたしは核戦争の現実味に震え上がり、ほど
なく「核廃絶」を訴える壁新聞を学校に張り出した
ものです。
 
「人間が自分自身を地球上から消し去ってしまうほ
ど愚かだとは……」。劇中、核開発に携わった自責
の念に苦しむ豪物理学者オズボーンがしばしば口に
するセリフです。このつぶやきが昨今、現実とダブ
って仕方ありません。
 
 欧米の首脳らが反プーチンで結束。ロシアと本格
対峙する道を突き進んでいるからです。「プーチン
を無制限に追い詰めるのは無謀だ」としてウクライ
ナへの重火器供与を拒み続けてきたドイツのシュル
ツ首相ですら、国内外の圧力に屈しゲパルト自走対
空砲の提供に舵を切ったうえ、スェーデンとフィン
ランドのNATO加盟支持を公言しました。
 
 当初から反プーチン政策を主導する英米は「ウク
ライナの勝利は戦略上の必須事項だ」として、これ
までの自衛用兵器を超える榴弾砲や装甲車両を、歴
史的に反露感情が強いポーランドは旧ソ連製T-72戦
車を200両あまりウクライナに移送しています。
 
 また4月25日、ウクライナを訪問したロイド・オ
ースチン米国防長官は、記者団から「ウクライナ戦
争におけるアメリカのゴールは何か?」と問われ、
「ロシア軍を弱体化することだ。適切な武器があれ
ば、ウクライナは勝てると思う。露軍に戦力立て直
しの機会を与えてはいけない」と返答。ロシアとの
対決姿勢をこれまでになく鮮明にしています。
 
 事程左様に「プーチン悪、ゼレンスキー善」の世
相が定着した欧米日では、「アゾフ大隊の出自には
目をつぶり、今はウクライナに味方することが正義
であり、民主主義を守ることだ」との意見が主流。
露軍撃破が唯一の戦争終結手段とされ「あえてプー
チンに退路を残す出口戦略」は口にするのも憚(は
ばか)られる空気を感じます。
 
 戦場における残虐行為の例にもれず、ブチャ、キ
エフ、マルオポリで起きた戦争犯罪は惨(むご)た
らしいものです。非道に直接手を染めた者だけでな
く、指揮した者も犯行を止めなかった者も含め、そ
の場にいた全員が厳正に処罰されるべきです。法治
国家が尊ぶ「推定無罪」の原則に従い、客観的な真
相究明を粛々と進めるのが正道でしょう。
 
 もちろんプーチン大統領の所業を憎み、露軍を懲
らしめたいという気持ちは理解できます。しかしな
がら「弔い合戦」を誓い対露攻勢を不用意に強める
と、いずれプーチン氏のレッドラインを踏み越えま
す。
 
 翻意前のシュルツ首相が言及したように、核大国
ロシアを相手にチキンレースを続けるのは無謀の極
み。プーチン大統領とラブロフ外相の核戦争示唆を
軽視しロシアを追い詰める振る舞いは、『渚にて』
でオズボーン博士が繰り返した「愚かしさ」につな
がります。
 
 グレコローマン文明の根底をなす「善悪」「真偽」
「正邪」といった二元論とは、勝つか負けるか、全
部を得るか失うかの「ゼロサムゲーム」に他なりま
せん。ウクライナ、ロシア、そして米欧諸国の指導
者も無意識下でこの大前提を共有しています。突き
詰めれば、自らの正義が唯一絶対だとし、一切の妥
協を拒む「ゼロサム心理」が停戦合意を阻んでいる
のです。
 
 しかし日本は違います。八百万の神に象徴される
多元的宇宙観を持つ日本人には、自分とは異なる真
理や正義を受け入れる柔軟性があります。当事者全
員が損をして問題を解決する「三方一両損」の視点
などは、日本が産み出した「人類の宝」。技術文明
の危険な通過儀礼「核との共存」を生き抜く鍵とい
ってもよい。
 
ウクライナ戦争がどちらか一方の完全勝利で終われ
ば、次の争い、そして恐らくは核戦争の火種を残し
ましょう。人類の危機を回避するためには、「ゼロ
サム心理」に基づいた経済制裁や軍事介入とは異な
る解決策が必要です。
 
たとえば「三方一両損」の心を持つ日本の主導で「
ロシアは即時撤退しウクライナの領土保全を宣する
」「ウクライナはNATO加盟を放棄し中立宣言する」
「米英はNATOの東方拡大を公式に否定する」という
「損」を三者に飲ませ「引き分け」を図るのです。
 
しかし、憲法九条と専守防衛に自縛されたままの日
本では、米露中仏英といった核保有国は歯牙にもか
けないでしょう。世界が無視できない発言力は、日
本が自前の核抑止力を配備して初めて得られるもの
です。
 
 読者諸氏は「『渚にて』を見て核廃絶論者になっ
た筆者が、日本の核武装を奨励するのは筋が通らな
い」と感じるでしょう。もっともな疑問です。以下、
翻意の訳を説明します。
 
1つには、核というパンドラの箱を開けてしまった
以上、我々には後戻りができない現実があります。
つい先日、広島出身の岸田首相とローマ法王が「核
なき世界を引き続き目指すことで合意した」と報道
されましたが、そこに至る具体的な道筋は提案しま
せんでした。いや、できなかったというのが本当の
ところでしょう。
 
米英露仏中など核保有国は核拡散を防ごうと試みま
したが、「非核保有国には勇んで武力介入し、核保
有国との対峙は忌諱(きい)する」という日和見主
義が、逆に北朝鮮やイランの核兵器開発を後押しす
る結果となりました。米国の「政権変更リスト」に
載ったその他の反米諸国は、早晩「核さえあればア
メリカ恐れるに足らず」と自前の核兵器開発を貫徹
するでしょう。核拡散が飽和状態に至るのはそう先
のことではありません。
 
 戦争は起きてしまったら全員が敗者。したがって
あらゆる手段を講じ未然に防がなくてはなりません。
しかし、多くの国々がハリネズミのように核武装
して対峙する世界では、通常兵器しか持たない国は
丸腰同然。他国の侵略を未然に防ぐことは不可能で
す。ということは、最も有効な戦争回避策は侵攻を
目論む国をたじろがせ開戦を躊躇(ためら)わせる
火力、すなわち核を持つことなのです。
 
人類史上まれな「非対立の思想」を持ち、戦争を忌
諱し、核の恐怖と惨さを身をもって体験した日本こ
そ、核武装という選択肢をあえて選び、世界を説得
できる大国として今後の戦争を防いでいくべきだと
思います。それはアメリカ主導のゼロサム外交から
距離を置き、日本の国益を重視することでもありま
す。
 
「核を厭うがゆえに核を持つ」。一見すると矛盾で
すが、これが核拡散飽和時代の「毒をもって毒を制
す」なのです。
 
 2つ目は、そしてこれが最も重要な点ですが、同
盟であれ条約であれ、極言すれば一片の紙切れに過
ぎない「約束」に自国の安全を任せるのは愚かだと
いうことです。日米安保条約が「約束」する核の傘
も、その抑止力が本番で機能するかどうかは、プー
チン大統領、習国家主席そして金総書記が米国の本
気度をどう値踏みするかにかかっています。軍人と
して武装市民として「自らの安全は身を挺して守る
ものだ」と学んだ私の目には、日米安保はいかにも
心もとない構図に映ります。
 
以上、日本が核武装によって自力本願の安全保障を
実現すべきだと結論した経緯です。読者の方々はど
うお考えでしょうか?
 
 
▼ロシア軍将官戦死の舞台裏(2)「任務の委任」

兵器は人が生存をかけて使う道具。生き延びるため
には相手より優れた武器を持たねばなりません。兵
器開発競争が文明の黎明から今日まで途切れなく続
いているのはこのためです。よく指摘される武器の
効用に「抑止力」(deterrence)があります。刀を抜
かずとも相手を委縮させ対峙を防ぐ「鞘の内の勝ち」
の如く、敵に攻撃を思いとどまらせる圧倒的な破壊
力のことです。「平和を望むがゆえに兵器を手放せ
ない」。人類が陥って久しいこのジレンマの裏面が
「抑止力」なのです。
「加藤大尉の軍隊式英会話:兵器編」では、それぞ
れの武器が持つ抑止力に着目。兵器と平和の関係を
考えていくことにします。

「ロシア軍将官戦死の舞台裏」の2回目は「任務の
委任」を取り上げます。

米陸軍では、部下の仕事を事細かく仕切るタイプの
指揮官を「マイクロ・マネージャー」といって嫌い
ます。新米少尉の初仕事である小隊長から熟練大佐
が任される旅団長まで、名指揮官と呼ばれる人たち
は「任務の目的と完了期日のみ指示し、達成方法は
部下に任せる」タイプです。

任務を委任することによって部下の判断力と作戦遂
行能力が育まれ、部隊全体の自立性が高まります。
簡単に言えば、「最終責任はわたしがとる。目的達
成のため思うようにやってみろ」と言えるリーダー
が米軍の理想なのです。

本ビデオによると、ロシア軍の場合は将軍自らが陣
頭指揮を執ることが多いようです。経験豊かな将官
が前線の状況を自らの目で把握し、問題があればそ
の場で作戦を延期したり変更したりする訳です。尉
官クラス(少尉から大尉まで)の判断力が重視され
ない上位下達(じょういかたつ)の軍隊では、それ
なりに有効なリーダーシップ・スタイルでしょう。

しかし、将軍自らが前線に赴けば、それだけ敵の攻
撃にさらされます。米軍によって露軍高級将校の動
向が逐一チェックされ、その情報がウクライナ軍に
提供されている本戦争の場合はなおさらです。ウク
ライナ軍の狙撃兵の餌食になったり、ドローンから
発射されたミサイルで掩蔽壕ごと吹き飛ばされてし
まったりした結果、5月3日現在すでに将官10名
が戦死しているとの報道があります。
 

教材ビデオ:
5 reasons #Russia has lost more generals in a
month than #US in 2 decades! - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=PA1PsY3drTc&list=PLk2kWhtlkeERNmHhjjwD0qbox5r9ZGvvh&index=249&t=10s
(本エピソードは2:41から始まります)
 
基本語彙(カタカナ表記は大雑把なものです)
Hands-on(ハンズオン)陣頭指揮をとる
Operate(オペレイト)作戦行動する
Front line(フロント ライン)前線

シナリオ(カウンターを2:41に合わせてくださ
い)

Russian commanders generally tend to take a ha
nds-on approach when compared to Western milit
ary leaders. They operated much closers to the
 front line.

(西側の軍首脳に比べ、ロシア軍の指揮官は陣頭指
揮をとる傾向がある。より前線近くで行動するのだ)

(今回のエピソードは3:34まで続きます)

英語一言アドバイス:
hands-onは文字通り「手で触れることができる」と
いうことで「実践的な」と訳します。本ビデオの場
合は「現場に出てくる」「陣頭指揮を執る」との意
味合いがあります。

発音サイト:
hands-onの発音 hands-on -Google Search

http://okigunnji.com/url/149/

参考サイト:
ウクライナ侵攻で戦死したロシア軍将官
2022年ロシアのウクライナ侵攻で死亡したロシ
ア軍高級将校の一覧 - Wikipedia

http://okigunnji.com/url/148/

『渚にて』On the Beach 1959| Gregory Peck, Ava
Gardner | Directed by Stanley Kramer | Drama,
Romance, Sci-Fi - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=O9tweuR450A&list=WL&index=77&t=145s


(かとう・たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。
アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年
空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省
外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―あ
る“日本製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、
『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』
『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢う
まで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』
『M16ライフル』『AK―47ライフル』『MP5サブ
マシンガン』『ミニミ機関銃』『MP38/40
サブマシンガン』(いずれも並木書房)がある。
 
 
追記

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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
『レックス 戦場をかける犬』発売中
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『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専
門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日
本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。
「我が部隊は1300時に米軍と超越交代 (passage of
lines) を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、
超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言
われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」
は "Repeat" ではなく "Say again" です。な
ぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに
使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍
では建物の「階」は日常会話と同じく "floor"です
が、海軍では船にちなんで "deck"と呼びます。 
また軍隊で 「食堂」は "mess hall"、「トイレ」
は "latrine"、「野営・キャンプする」は "to bivouac" 
と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取
りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指して
います。
 
加藤 喬
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