おはようございます、エンリケです。

１７１回目の美佐日記です。

同じ思いをしている方は多いはずでしょう。

国防軍事防衛安保をめぐる論議が、最終的に政局パ
フォに収斂され、そのことを叱り、ただす人もいな
い。

今の我が国が抱える愚かしいガンの1つでは？


さっそくどうぞ


エンリケ

「自衛官の心意気」（PHP）が文庫化され
「本音の自衛隊」（産経NF文庫）として再出版
されてます！　桜林さんならではの、他では得
難い「何か」が手に入る名著です。

未読の方はこれを機会にぜひどうぞ！
https://amzn.to/3Kzuwvi
「心意気」を読んだ方は、文庫でもう一冊！
https://amzn.to/3Kzuwvi
※著名人も推薦！


桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
という名で出ました！

まだの方はぜひご一読を。
https://amzn.to/3avtwJe
すでに読んだ方も、文庫でもう一冊！
https://amzn.to/3avtwJe
※メチャメチャ売れてます！


----------------------------------
『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第２弾
『自衛官が語る海外活動の記録』（桜林美佐監修・
自衛隊家族会編）が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、２５人の自衛
官のリアルな体験記です。

https://amzn.to/38gvhr1
----------------------------------


ご意見・ご感想はコチラから
　↓
https://okigunnji.com/url/7

───────────────────────

桜林美佐の「美佐日記」（１７１）

初めに数字ありきの「ＧＤＰ２％」論議

桜林美佐（防衛問題研究家）

───────────────────────

おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和４年５月の今回
は１７１回目となります。

　連休はどのようにお過ごしだったでしょうか。私
は積み上がった資料などを片付けて（決して読んだ
わけではない）、色々なトレーニングをしたり（大
したものではありません）、洋服を入れ替えたり（
上に重ねていたのを下にするだけ）、そんなことを
していたら、あっという間に過ぎてしまいました。

　それと、最近、スマホで何でもできるから便利と
言われますが、私の場合、様々な作業にひどく時間
を取られています。

　例えば、次の出張のための切符を予約したり、ネ
ットバンク的なものに登録したり、あるいはスーパ
ーに行ってもアプリを入れるように言われたり・・・、
それらを行うことも私にとっては大変な労力を使い
ます。

　また、普段はＰＣに向かって仕事をする際に、ど
うしてもポテチやお煎餅を食べながらでないとでき
ないので、連休前にそれらを大量に摂取しすぎたこ
とを反省し、休みの間は添加物、農薬などを体に入
れないようにしました。そのために仕事ができなか
ったわけです（原稿を書くにはスナック類が必要な
ため）。

　何やらよく分からない理屈に聞こえるかもしれま
せんが、とにかく、お菓子も食べず仕事もせず、健
康的に過ごすことができました。

　こうして、デトックスといいますか、有害なもの
を入れないように数日でも心がけると、驚いたこと
に、日頃は平気で見ている情報も受け付けなくなっ
てしまいます。

　なんだか、バカバカしい話も多く、いつもはもう
感覚がマヒしているのですが、身体が浄化されてい
るためか、そんなものにまで拒絶反応を起こすので
す。

　例えば「防衛費をＧＤＰ２％にする」という話。
これについては、防衛産業についての連載をしてい
る月刊誌『丸』などで再三、私は書いているのです
が、初めに数字ありき、ではないでしょうと。

　バナナのたたき売りじゃないんだから「１か２か、
はたまた３か！」などという類のものではないと
私は思います。そのあたりは、このメルマガの筆者
の先生方は同じようなことを感じられていることが
見て取れます。
　
誤解なきように念押ししておきたいのは、決して
「２％」に上げることに反対するわけでもなんでも
ありません。

もちろん増額に賛成です。というか、これも各所で
申し上げているように、すでに既定路線だと考えて
います。

菅前首相は「防衛力強化」を日米首脳会談の場で公
言したわけですから「強化」するのにお金を付けな
いなんてあり得ません。

　ただし、それが２％なのかどうなのかというとこ
ろが論点になっているのですが、これが政治パフォ
ーマンス化されることを私は懸念しています。

　野党も世論も反発して、結果的にダメでしたなん
てことは許されないのが今の日本の現状だからです。

　だいたい、ウクライナ危機により世の中の物価が
上がっていると報じられ、生活が大変だと言われま
すが、これは自衛隊にも言えることでしょう。これ
から燃料費などが高騰することを考慮すれば、補正
予算でどれくらい補てんされるか分かりませんが、
現状の規模でいいわけがありません。

　とりわけ後方予算が足りていないことはつとに言
われていて、もはや悲鳴のようになっている中で、
それら不足分を積み上げていけば「２％増」で収ま
るかどうかも分かりません。だから、あえて「２％」
という縛りにしているのかもしれませんが。

　このような数字を世間に躍らせるのではなく、年
末までにしっかりと日本の防衛に必要な数字を率直
に割り出して、その数字が妥当かどうかという議論
になることが健全だと私は思いますが・・・。なに
しろ、これまではずっと与えられた範囲内での検討
になっていたわけですから。

　繰り返しになりますが「２％」というインパクト
を示すことは、国としての意志を示す上では大変意
味深いことだと思います。

　それができれば一番いいですが、とにかく案じて
いるのは、これを大々的に打ち上げて、かえって攻
撃の的になることです。その挙句に政治的に妥協す
るなんてことは絶対に避けて欲しい、その一念です
。

　やはり日本は諸手続きに時間がかかりますからね。
私のスマホアプリ手続きと同じ！ほんとに時間の
ムダです。少しでもスムーズにできるようにみんな
頑張ろう！（私だけか！？）

　今日も最後まで読んで頂きありがとうございまし
た！今週が皆様にとって素晴らしい1週間となりま
すように！


＜おしらせ＞
●「自衛官の心意気」（PHP）が文庫化し「本音
の自衛隊」（産経NF文庫）として再出版されまし
た！こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
https://amzn.to/3Kzuwvi


●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。
https://amzn.to/2XnvrIy

●YouTubeチャンネルくらら「国防ニュース
最前線」はウクライナ危機により、特別番組に変更
となっています。「陸海空　軍人から見たロシアの
ウクライナ侵攻」3回目がアップされました。
https://www.youtube.com/watch?v=M_LGjbV5QB8

●「むすび大学」というYouTube番組に出演
し、防衛産業や自衛隊についてお話しています。ナ
ビゲーターの小田さんは防衛大学校出身とのこと。
3回目がアップされました。
https://www.youtube.com/watch?v=TVeR7z2doeE



（さくらばやし・みさ）



桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このＵＲＬからお知らせください。
↓
https://okigunnji.com/url/7/

 
【著者紹介】
桜林美佐（さくらばやし・みさ）
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業［改訂版］』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
（いずれも並木書房）、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』（P
HP研究所）、『日本に自衛隊がいてよかった』（産
経新聞出版）、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』（ワニブックス）。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』（産経ＮＦ文庫）



PS
弊マガジンへのご意見、投稿は、投稿者氏名等の個
人情報を伏せたうえで、メルマガ誌上及びメールマ
ガジン「軍事情報」が主催運営するインターネット
上のサービス（携帯サイトを含む）で紹介させて頂
くことがございます。あらかじめご了承ください。
 
PPS
投稿文の著作権は各投稿者に帰属します。その他す
べての文章・記事の著作権はメールマガジン「軍事
情報」発行人に帰属します。
 
 
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝し
ています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感
謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国
に、心から感謝しています。

ありがとうございました。



 
●配信停止はこちらから
https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com
 
 
---------------------------------------
 
発行：
おきらく軍事研究会
（代表・エンリケ航海王子）
 
メインサイト
https://okigunnji.com/
 
問い合わせはこちら
https://okigunnji.com/url/7/
 
 
Copyright(c) 2000-2022 Gunjijouhou.All rightsreserved.