こんばんは、エンリケです。
「ライター・渡邉陽子のコラム」
「第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ」の三回目。
UAVの登場に、目を惹かれました。
さっそくどうぞ
エンリケ
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『ライター・渡邉陽子のコラム (364)』
第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(3)
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こんばんは。渡邉陽子です。
これまでにTwitter発信している『神は賽子を振らない』の
紹介文をご紹介させていただきます。
★陸幕長は「陸上自衛隊のいちばんえらい人」ですが、これを企業
に当てはめると約14万人の従業員がいる会社の社長ということに
なります。国内でもっとも従業員が多いトヨタ自動車で約7万人。
背負うものの重さが数字だけでもわかります。
★書籍を読んだ方から「面白い」と言っていただけて大変うれしい
です。火箱氏の半生をひたすら追った本ですが、ビジネス書でもあ
り伝記でもあり教本でもありエンタメ本でもあることを意識して書
いたので。自衛隊に詳しくない方でも楽しく読んでいただけます。
★書籍の元となったPANZERでの連載時、火箱氏にはいつも結果的に
無茶ぶりばかりしていました。「もっと現場の写真はないですか」
「今週末までに赤字を戻してください」。火箱氏が「この話も載せ
たい」と依頼されても「今月号はもう文字数がいっぱいです」と、
ばっさりとか…よくぞ最後までブチ切れずお付き合いくださったと
思います。この本は火箱さんの忍耐からできています。
★火箱氏は防大時代、学業と柔道に明け暮れましたが、たまに高校
時代の友人に誘われて合コンにも参加しました。ところが自分の日
常と華やかな飲み会とのギャップが「ものすごすぎた」。で、あま
り楽しめなかったそうです。
★幹部候補生学校に入校する直前、火箱氏はまさかの「骨肉腫疑惑」
に襲われます。幹候行ってる場合じゃない! その後の顛末は書籍
で。なお、幹候名物の高良山登山走、当時のコースは25分以内にゴ
ールするとされていました。幹部候補生時代の円谷幸吉が残した18
分9秒というタイムはぶっちぎりの速さで、今もこの記録は塗り替
えられていません。
まだ続きますので、また来週お付き合いくださいませ。
「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」
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◆最新刊のお知らせです!
月刊『PANZER』に2021年10月号まで連載していた「神は賽子を振ら
ない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」が書籍化され発売の運び
となりました。火箱さんと名刺交換したのが2013年、取材を始めた
のは2014年。何十時間もインタビューを重ね、「えらい人の俺様自
伝」とは一線を画す1冊になったと自負しております。陸曹を目指
す陸士、陸曹を極めたい陸曹、幹部を目指す陸曹、若い幹部、そし
てなによりも一般企業に勤める方々に読んでいただきたい内容です。
福岡の田舎でのびのび育った少年が防大に進学して迷い悩みながら
進んだ半生、包み隠さず話してくださった火箱氏の懐の深さあって
こその1冊となりました。ぜひ! ご一読いただければ幸いです!
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(ただし該当ページには著者&書籍情報が一切掲載されていません…)
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◆雑誌記事のお知らせです。
『丸』5月号に「第3普通科連隊密着ルポ(3)令和3年度第2次MCV
射撃訓練」が掲載されました。
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「正論」3月号の連載「われらの女性自衛官」、今回
は入間基地の第4高射隊所属の3曹です。小さな体からは「PAC3で
日本を守る」という気概が感じられました。新婚さんですが幹部の
夫は九州に異動、独身なのに営内暮らしの彼女です。なお、4月号
の連載はまん防による取材延期で休載です(泣)。
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■第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(3)
前年12月から準備してこの第4次師団訓練検閲に臨んだという3連
隊長の山崎1佐。コロナ禍ということもあり、従来の検閲にはない
気苦労もあったことでしょう。
「もしも作戦中にひとりでも感染し、周囲の全員が濃厚接触者とし
て指定された場合、そこに穴が空いて機能が失われてしまいます。
感染することの影響の大きさを各隊員が意識する、それがもっとも
重要でした」
今回の訓練検閲では偵察にUAV、スカイレンジャーが使用されま
した。
「UAVを使った検閲は自分も初めての経験でしたが、戦闘の要領が
一変すると感じました。気象条件に影響を受けるので飛べないこと
もありますから、UAVばかりあてにした作戦は組めませんが、従来
の偵察との圧倒的な違いを見せつけられました。まだどの部隊も手
探りでやっている状態ですが、幸い第2師団は先進師団でほかの師
旅団よりも早くUAVが導入されたので、操作している隊員の練度
も高いです」
「検閲終了後に行なわれた講評では、統裁官から『第3戦闘団がい
かに工夫して戦って任務を達成しようとしているかという意志は感
じられた』と言われ、『いい部隊だと思う』とほめていただいきま
した。もちろんいたらないところ、足りていないところもあり、そ
の指導も受けました。私自身、自分の指揮や幕僚活動、基本的な行
動や基礎動作に課題を感じましたが、バトラーに出た数字はとても
満足のいくものでした」
「強い部隊とは、私の言った通りに動く部隊ではなく、隊員1人ひ
とりが考え行動できる部隊だと思っています。今回はそれを実践で
きているところも確認できました。私の命令を彼らなりに考え、私
とビジョンを共有しつつも、達成の仕方はいい意味で違う形になっ
ていました。ですから今後も必要に応じて指導はしますが、基本的
に各中隊長にはのびのびとやりたいように中隊を統率してもらいた
いですね。中隊は不均質でいい、個癖はだめだけど個性はあってい
いというのが私の思いです」
第3普通科連隊は第3戦闘団訓練検閲後、引き続き上富良野演習場至
近距離射場にて連隊小銃射撃競技会(冬季の部)を実施しました。気
力体力が限界に近づいているタイミングでの競技会です。
山崎連隊長は休みなしで競技会を開催することについて、「訓練検
閲に続いての競技会はきついですが、普通科の戦闘は楽ではないか
らこそ、あえてこのタイミングにしました。また、競技会に向けて
小銃の整備もしなければなりません。作戦行動中の疲労困憊してい
るときは、つい手入れがおろそかになりがちです。しかし訓練検閲
直後に競技会があることで、『いかなるときも弾を出せる状態にし
ておかなければならない』という気持ちも養われます」と話しまし
た。
競技会の目的は積雪寒冷地における射撃能力の向上を図ること。昼
間の部は小銃装備者全員、夜間の部は各中隊から抽選で選出された
20名が射撃を実施しました。
昨年6月に実施された夏季の部では1位第3中隊、2位重迫中隊という
結果で、今回の冬季の部の成績を加えて総合優勝の中隊を決めます。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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