こんばんは、エンリケです。
「ライター・渡邉陽子のコラム」
きょうから
旭川3連隊のはなしが始まります。
題して
「第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ」
自衛隊ファンから国防に関心ある一般人まで楽しめ
る厚みある貴重なレポートです。
さっそくどうぞ
エンリケ
「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (362)』
第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(1)
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こんばんは。渡邊陽子です。
月刊『PANZER』に2021年10月号まで連載していた「神は賽子を振ら
ない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」が書籍化され発売の運び
となりました。火箱さんと名刺交換したのが2013年、取材を始めた
のは2014年。何十時間もインタビューを重ね、「えらい人の俺様自
伝」とは一線を画す1冊になったと自負しております。陸曹を目指
す陸士、陸曹を極めたい陸曹、幹部を目指す陸曹、若い幹部、そし
てなによりも一般企業に勤める方々に読んでいただきたい内容です。
福岡の田舎でのびのび育った少年が防大に進学して迷い悩みながら
進んだ半生、包み隠さず話してくださった火箱氏の懐の深さあって
こその1冊となりました。ぜひ! ご一読いただければ幸いです!
「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳文の半生」
https://amzn.to/3CL1aat
雑誌記事のお知らせです。
現在発売中の「正論」3月号の連載「われらの女性自衛官」、今回
は入間基地の第4高射隊所属の3曹です。小さな体からは「PAC3で
日本を守る」という気概が感じられました。新婚さんですが幹部の
夫は九州に異動、独身なのに営内暮らしの彼女です。なお、4月号
の連載はまん防による取材延期で休載です(泣)。
https://a.r10.to/ha3xGu
『丸』4月号に「陸自第3普通科連隊密着ルポ(1)」が掲載され
ました。今年3月に第3即応機動連隊に改編される第3普通科連隊
の、この1年の準備などをご紹介しています。
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『PANZER』2021年10月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕
僚長火箱芳文の半生」最終回が掲載されました。被災地への6度の
視察を終えてから退官までの約2カ月間も、怒涛の日々でした。
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■第3普通科連隊から第3即応機動連隊へ(1)
2021年冬から約1年間、折に触れて北海道名寄市の名寄駐屯地に所
在する陸上自衛隊第3普通科連隊を取材してきました。今週からは
その記事を時系列でご紹介します。最初は普通科連隊として迎えた
最後の訓練検閲のレポートからです。
演習場内で行なわれる訓練検閲は一般の人の目に触れることがない
ですから、「なにをやってるのだろう」と謎ですよね。今回は細か
くご紹介します。
2021年2月、第3普通科連隊を基幹とする第3戦闘団を受閲部隊とし
た令和2年度第4次師団訓練検閲が、上富良野演習場で行なわれまし
た。
受閲部隊の第3戦闘団の配属部隊は、第2戦車連隊(1個中隊)、第2
特科連隊(1個大隊)、第2後方支援連隊、第2施設大隊(1個中隊+)、
第2高射特科大隊(1個中隊)および第2対舟艇対戦車小隊。
検閲科目はスキー行進後、師団の陣地防御における先遣普通科戦闘
団の行動で、主要検閲項目は戦闘団長の状況判断および指揮、戦闘
団本部の幕僚活動、部隊の基本的行動および隊員の基礎動作です。
訓練部隊の人員・車両は人員約1000名、車両約300両。対抗部隊は
人員約600名、車両約200両、統裁部は人員約500名、車両約200両。
7日午後に訓練検閲開始式が行なわれ、戦闘団長訓示前の人員点検
では新型コロナウイルス対策として全隊員に検温を実施。
その後、第3戦闘団長の山崎潤1佐はWAPC(96式装輪装甲車)の上か
ら「第3戦闘団すべての隊員に要望する事項、そして心に刻むべき
言葉は『今、俺がやらなければ誰がやる』、この1点」、「改めて
みんなのことも頼もしく、かつ、誇りに思う。うちの連隊は最高だ。
今こそ日本最北朔北連隊の力を見せてやれ。終わりに『朔北の盾』
作戦を発動する現時点をもって、第3戦闘団内隊員相互の敬礼は禁
止する」と訓示し、隊員の士気を鼓舞しました。
夕方から8日朝にかけては約10時間のスキー行進を実施。一晩かけ
ての行進なので定期的に休止はしますが、動かないでいるとかえ
って寒さがこたえるそうです。
マイナス20度を記録する厳しい寒さのなか無事にスキー行進を終
了すると、引き続き防御準備を開始しました。第3中隊の鹿砦(雑
木で障害を強化したもの)や重迫撃砲中隊の木枠を使用したアイス
クリートの作成など、各部隊が創意と工夫を凝らした防御準備を進
めます。
第3戦闘団が防御準備を進めている間、対抗部隊もバトラーの初期
設定や戦闘準備、偵察活動を開始。
また、統裁部では統裁会議も定期的に開催され、その時点までの状
況を統裁官である富樫第2師団長に報告、次に戦闘団に出す状況に
ついての承認を受けました。同時に、訓練検閲終了後の講評のため
の資料を集めている補助官たちによる補助官会同も行なわれていま
す。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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