おはようございます、エンリケです。
162回目の美佐日記です。
記事を拝読し、
さすが桜林さん!
と拍手してしまいました!!
さっそくどうぞ
エンリケ
桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
という名で出ました!
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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」(162)
いま日本ができること──北海道で日米大演習を!
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和4年2月の今回
は162回目となります。
前回の感想を頂戴しました。
「『美佐日記』161号を拝読し、まさにおっしゃる
通りだと思いました。学生運動が安田講堂事件であ
る程度鎮圧され、その後先鋭化された『連合赤軍』
が誕生したのですが、基本彼らは疑心暗鬼の世界に
生きていたため、いたずらに『総括』を重ね、同志
を信用できず殺害していったのです。確か、クロー
ズアップ現代に出ていた人も、兄を総括し殺害した
のです。正直小生には彼らの行動は唾棄すべきもの
であります。
それに対し、本当に国の行く末を案じ、市谷で『檄
を飛ばした』三島先生に対する自衛官の狂乱ぶりは
いまだに真意が知れず、本当に親三島派の自衛官を
市谷から排除した結果がそうだったのか、ぜひ知り
たいと思います」
Yさんありがとうございました。私もそのあたりの
経緯は存じていませんが、事実だとすればまことに
残念ですね・・・。
さて、ウクライナの人々が案じられます。ロシアと
の停戦協議では、人道回廊を確保するということに
なったようですが、そもそも軍事施設のみ攻撃する
としていたはずだったものが、もはや民間人の犠牲
を出すことは当たり前だという前提になってしまっ
ています。
プーチンほどの人がなぜ19万人ほどの兵力で約
26万人兵力のウクライナへの侵攻に着手したのか、
攻める側は3倍の兵力という定説はもはや彼にとっ
ては無意味なのか。
これで短期決戦を予定していたのなら、あまりに
も甘い見込みですよね。これまで投入されていなか
った航空戦力などでこれから増援という形にするの
でしょうか。セオリーが破綻している気がします。
一方ウクライナ側は、圧倒的に劣勢だと言われな
がらも強く抵抗し、欧米の兵器がこれを支えていま
す。
とりわけ携帯型対空ミサイル「スティンガー」や対
戦車・対空携帯ミサイル「ジャベリン」が大いに力
になっていると言われます。
ヘルメットしか渡していなかったドイツも一転し
て「スティンガー」の提供を決めていて、ますます
増強されるでしょう。ウクライナ国内では「ジャベ
リン」を持ったマリア様の絵がSNSなどから拡散
されていて「ジャベリン」は「St.ジャベリン」つ
まり「聖ジャベリン」と呼ばれ象徴的な存在になっ
ています。
そして何より、妻や子を逃がし祖国を守るために
残って戦っている人たち、必死になって火炎瓶を作
る市民、命の危険の中にありながら逃げずに国民と
ともにいるゼレンスキー大統領、それらの姿こそが
欧米諸国の心を動かす大きな要因になっているので
はないでしょうか。
「国のために戦わなくてはならないんだ!」とい
うウクライナの男性たちとその横で「離れたくない」
と泣きじゃくる子供、そんな光景がBBC放送などで
報じられています。本当に、胸が張り裂ける思いで
す。
日本として然るべき支援と制裁を決めることがも
ちろん重要であるとともに、私が提案したいのは、
それとは別に国内でも行動を起こすことです。
自衛隊の北方領土への進出、とまでは言いませんが、
北海道において日米大演習を実施することはできな
いでしょうか。
総合火力演習を今年は北海道で行なってもいいので
はないでしょうか。
ロシアは極東部隊を引き抜いてウクライナ戦に投
入していると言います。「今」こそが、わが国の行
動できる時ではないでしょうか。そして、その姿を
中国も必ず見ているはず。
それにしても、これまで「冷戦は幻だった」とか
「大規模着上陸侵攻などあり得ない」とか、また「
中国も沖縄までは手を出さない」として、陸上兵力
などまるで無意味かのように評していた人たちは今
回の事態をどう考えているのでしょうか。
島国日本はウクライナとは違いますが、「あらゆ
る事態への準備」がいかに意義深いか、それをいみ
じくもプーチン氏に教えられている図式です。
日本国内ではつい1週間ほど前までは、戦車など
陸上火力の必要性など言ったら一笑に付されていた
のではないですか。
これまで、それを訴えるどれほどの人たちが足蹴
にされ、聞く耳を持ってもらえなかったか!
それを思うと、改めて、どんなに馬鹿にされても、
どんなに笑われても、防衛基盤維持を怠ってはなら
ないと強く思います。
北海道での日米共同軍事演習の実現を求めます
(津軽海峡の現状は分かりませんが)。ウクライナ、
そしてロシアの平和を強く祈りながら。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございま
した!皆様にとって穏やかな1週間となりますよう
に!
●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。
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●YouTubeチャンネルくらら「国防ニュース
最前線」はウクライナ危機により、特別番組に変更
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(さくらばやし・みさ)
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)
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