こんばんは、エンリケです。
ことしはじめの「ライター・渡邉陽子のコラム」です。
「自衛隊とその他のUAV」の7回目です。
ことしも本連載をよろしくお願いします!
さっそくどうぞ
エンリケ
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『ライター・渡邉陽子のコラム (354)』
自衛隊とその他のUAV(7)
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あけましておめでとうございます。2022年最初のメルマガです
。
先月は仰向けでiPadを見ているとき寝落ちしかけてiPadを
顔面に落とし唇を切り、数日後には前方不注意で顔面を強打、顔の
骨にヒビが入ってしまいました(今はだいぶ回復し見た目も戻りま
した)。いずれも自損100%なので、恥ずかしいやら情けないや
ら。「二度あることは三度ある」にならないよう、年明けまで慎重
に過ごしていました。今年は病気だけでなくケガにも気をつけつつ
、ひとつひとつの仕事に感謝しながら全力で取り組みたいと思いま
す。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
雑誌記事のお知らせです。
「正論」2月号の「われらの女性自衛官」、今回は陸上自衛隊野戦
特科部隊の3尉です。若い幹部自衛官は今年、東工大へ国内留学し
博士号取得を目指します。カラーグラビアでの連載なので、自衛隊
好きの産経のカメラマンの写真も一緒にお楽しみください。
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「丸」1月号に「北の機動戦闘車(2) MCV初実射訓練密着ルポ」
が掲載されました。2022年3月末に即応機動連隊に新編される予定
の第3普通科連隊のMCV中隊準備隊にやってきたMCVの練成訓練を追
いました。佐々木譲カメラマン撮影の巻頭カラーグラビアページと
合わせてお楽しみください。
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『PANZER』10月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱
芳文の半生」最終回が掲載されました。被災地への6度の視察を終え
てから退官までの約2カ月間も、怒涛の日々でした。
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■自衛隊とその他のUAV(7)
昨年最後のメルマガで、空自が導入するグローバルホークのブロッ
ク30は、米空軍では退役させる方針であることや、防衛省がF2
戦闘機の後継となる次期戦闘機を支援する無人機を開発し、次期戦
闘機と同様に2035年ごろの運用開始を目指すことなどをご紹介
しました。
今回は令和3年度の防衛省における無人機関連経費についてご紹介
します。
現在、無人機の開発技術などは米国を抑えて中国が世界のトップで
す。
それに比べれば日本はようやくスタートラインに立ったというとこ
ろですが、限りある人材を最大限に有効活用するためにも、無人機
の開発ならびに装備は歩みを止めてはなりません。自衛官の職業訓
練で無人機操縦士に関する資格取得の科目が新設されたことからも
、自衛隊での無人機活用は今後ますます期待されます。
米国や中国などは「戦場の無人化」を究極の目標とした無人機開発
が進められているという見方もできますが、日本においては災害時
に情報収集を担うアセットとしても、無人機の役割は重要です。
2018年9月に発生した北海道胆振東部地震では、陸上自衛隊の
災害用ドローンが全国で初めて投入されました。年間を通して自然
災害に見舞われる機会の多い日本で、人が足を踏み入れられない場
所の被害状況を確認したり、土砂崩れを起こしている場所を把握し
たりと、的確な情報を収集することが迅速な人命救助や孤立地帯へ
の救援へとつながります。
これまで災害発生時はヘリが偵察を行なっていましたが、ヘリは広
域、無人機は狭域と、担当するエリアをその特性に応じてわけるこ
とも効果的といえるでしょう。
最後に、令和3年度概算要求におけるおもな無人機関連経費を記し
ておきます。
陸上自衛隊
UAV(中域用/スキャンイーグル)の取得 約16億円:師団お
よび旅団における情報収集を行なうための無人機を取得。
UAV(狭域用/スカイレンジャー)の取得 約1億円:普通科連
隊などにおける情報収集を行なうための無人機を取得。
海上自衛隊
機雷捜索用水中無人機OZZ-5の整備 約24億円:護衛艦の装
備品である無人機雷排除システムの水中航走式機雷探知器について
整備。
水中防衛用小型UUVに関する研究(試験用治具の取得等)約2億
円:UUVの試験に必要な試験用治具を取得し仮装備する。
航空自衛隊
滑走路被害復旧器材の取得(被害調査用ドローン)約2億円:空自
の滑走路被害復旧能力を強化するため非該当の情報を収集する器材
を取得。
防衛装備庁
遠隔操作型支援機技術の研究 約16億円:有人機からの遠隔操作
により、複数で飛行する無人機を実現するための基礎技術に関する
研究。
水中監視用無人機構成要素の性能確認試験 約1億円:UUVに用
いる環境情報等を取得する小型センサおよびセンサ情報から自動で
行動判断する技術に関する研究。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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