おはようございます、エンリケです。
今週もどうぞよろしくお願いします!
154回目の美佐日記。
『美佐日記』の年内の配信は今号が最後です。
年明けは10日からとなります。
桜林さんが構成台本を担当された
ラジオ番組の案内があります。
生がムリなら、Radikoでどうぞ!
エンリケ
桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
という名で出ました!
まだの方はぜひご一読を。
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すでに読んだ方も、文庫でもう一冊!
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※メチャメチャ売れてます!
ではさっそく、
本日の「美佐日記」をお楽しみください。
エンリケ
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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
官のリアルな体験記です。
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ご意見・ご感想はコチラから
↓
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桜林美佐の「美佐日記」(154)
プライバシー保護と国籍軽視
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和3年12月の今
回は154回目となります。
かれこれ4年ぶりでしょうか、もう行くことはな
いんだろうなあと思っていた防衛省に行ってきまし
た。
以前から、色々な方から「入門手続きの機器が使
いにくい」と聞いていたので、嫌な予感がし、かな
り早く到着したのですが、やはり、案の定、非常に
手こずりました。
タブレットに必要事項をペンで書き込むのですが、
何回も何回も「入力できません」となってしまい、
窓口の人に出てきてもらい手伝ってもらうこと3回、
いや4回だったか。
結局、全ての入力をその女性がしてくれたことに
なりました。
いったいなぜ?
私の文字は認識されないのか。焦るからなのでし
ょうか。同じようなタブレットにお絵描きをして友
人の子と遊んだ時は、猫やお魚の絵で喜んでもらえ
たのに(多分)!
著しく自信喪失し、やっとのことでパスをもらう
と、すでに約束の時間を過ぎようとしているではあ
りませんか。20分もかかってタブレットと格闘し
ていたのかと思うと、腹立たしいやら虚しいやら。
憤懣やるかたない思いで、目的の場所に着くと、
素敵な女性航空自衛官が笑顔で迎えて下さり、途端
に霧が晴れました。
さらに、私の書いた本の数々を読んでくれていた
のみならず、ラジオ局でニュースデスクをしていた
頃の私のニュースまで聴いていてくれていたとのこ
と!感激でした。
そういう方が存在するなんて驚き感謝するばかり
ですが、それだけでなく、かつて私が各所で紹介し
ていた渡辺和子さんの『置かれた場所で咲きなさい』
をちょうど読んでいたということで、その本にまこ
とに僭越ながら私の署名をさせて頂きました。
その時に私の脳裏にあったのは、ああ・・・正門
受付でブチ切れてタブレットを投げつけて破壊した
り暴れたりしなくてよかった・・・ということだっ
たことは、誰も気づいていないでしょう・・・。
こうして、危うく、防衛省で事件を起こしニュース
になるかもしれなかった私が、数分後に、このよう
な歓迎を受けるという、人生は紙一重だなあと、つ
くづく思いました。
ただ、その夜も夢の中でタブレットに襲われて、
わあ~っと叫んで起きたり、すっかりトラウマにな
ってしまい、もう二度と防衛省に行くのはやめよう
と思いました。
それにしても、米軍基地に入る際に厳格にされて
いるのは、まずは国籍になりますが、日本ではそこ
は問われることなく、ひたすら手続きが面倒くさい
だけです。
しかし、だからと言って「国籍によって米軍基地
に入れなかった。差別だ!」と訴えたなどという話
は、寡聞にして聞いたことがありません。
基地など重要施設への入場が、国籍によって振り
分けられることは世界の常識だからなのでしょう。
在日米軍基地に行くと分かりますが、入場を制限さ
れている国は驚くほどたくさんあります。
最近、加藤さんのメルマガからも感じたのは、国
籍の重みです。東京の武蔵野市が外国人への住民投
票権を認める条例案を提出していますが、すでに神
奈川県逗子市や大阪府豊中市で同様の条例があると
いい、こうした事例からも、わが国では国籍の意義
が軽んじられているのではないかと感じてしまいま
す。
日本の運転免許証は本籍地の表示がなくなりまし
たが、これは大きな理由が、出自を明らかにしたく
ないという声からきているようで、つまりプライバ
シー保護のためだといいます。
ワクチン接種でも多くの方が不便を感じていると
思いますが、マイナンバーで個人情報を管理するな
どのことが、日本では「プライバシー」保護の観点
が邪魔をしてなかなか進んでいないようです。
日本におけるこのプライバシー保護と国籍軽視と
言っていい感性は、日本の成長を著しく阻む障壁と
言ってもいいでしょう。
いずれにしても、この問題とは全く関係なく、日
本防衛の中枢施設に入れない人は、機器の操作が苦
手なおっちょこちょいだけ、ということですが・・・。
さて、今年も月曜の朝から、下らない私の身辺雑
記にお付き合い頂きましたことに、心より御礼申し
上げます。本当にありがとうございました!年末年
始はどのようにお過ごしですか? 最後に番組告知
を一つ。
<番組ご案内>
ニッポン放送報道スペシャル『あの日の「誓い」か
ら10年・始まった共生社会への挑戦」
放送日時:1月2日(日)26時~27時
内容:全盲の小椋汐里さんがこの春、中学校の英語
教師になった。健常者とのカベにぶつかりながらも、
周囲の先生や生徒たちに助けられ、小椋汐里さん
の成長する姿に光を当てるドキュメンタリーです。
私は構成台本を担当しました。ディレクターが小学
生の頃から取材を続けている汐里さんが大学を卒業
し、中学校の英語の先生になりました!私、台本に
着手する以前に、それだけでもう涙が出てしまいま
した。
Radikoの無料アプリを入れて頂けば、1週間以内で
したら何時でも好きな時間に聴くことができます。
もし、お時間がありましたら、お耳を傾けて頂けま
したら幸いです。
まもなく新しい年がスタートします。皆様にとって
笑顔溢れる毎日の始まりとなりますように、お祈り
申し上げます。どうぞ良いお年をお迎え下さい!!
●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。
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●YouTubeチャンネルくららで毎週末にアップして
いる「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・元
海将に解説をして頂きます。
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
↓
https://okigunnji.com/url/7/
【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)
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