配信日時 2021/12/02 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (350)】自衛隊とその他のUAV(3)

こんばんは、エンリケです。

「自衛隊とその他のUAV」の3回目です。

その前に、この連載は350回を迎えました!

それにしても、いやはやすごい数ですね!!
350ですよ!

それもこれも、
書いてくださる渡邉さんと読んでくださるあなたが
いるからできたことです。

ほんとうにありがとうございます。

なかでも渡邉さんは、ここ最近の大変な日々の中、変わらず
連載くださいました。感謝の気持ちでいっぱいという
か、感謝しかありません。ありがとうございます。

毎回読んでいただいているあなたにも感謝です。
ありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いします!!


さっそくどうぞ


エンリケ


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『ライター・渡邉陽子のコラム (350)』

 自衛隊とその他のUAV(3)

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こんばんは。渡邉陽子です。
先週、出張で広島県福山市に行ってきました。20年前から行って
みたかった鞆の浦も念願叶って訪問できました。福山市の繁華街、
月末金曜夜の店はどこも満席で、ダメもとで入った店は運よく席が
空いていて、料理もおいしくて大当たり。しかも店主が元潜水艦乗
りのOBという偶然! 当然ながらめちゃくちゃ話が盛り上がりま
した。潜水艦の前は掃海艇でなんとペルシャ湾にも行かれた方で、
ペルシャ湾掃海派遣部隊指揮官の落合畯氏にインタビューした身と
しては、ますます感慨深いものがありました。
コロナ禍、仕事的には暗黒の2年間を過ごしているような錯覚に陥
りがちでしたが、自衛隊の取材でも楽しいことが山のようにあった
し、「正論」で女性自衛官の連載も始められたし、思い込みで自分
を追い込むのはいちばんダメだなと改めて思えた取材でした。


雑誌記事のお知らせです。

「丸」12月号に「北の機動戦闘車1 第3普通科連隊MCV入魂式ル
ポ」と「世界の軍備」コーナーで「東京オリンピック2020&1964支
援」が掲載されました。
https://amzn.to/3vFdKVs

「正論」12月号「われらの女性自衛官」、今回は陸上自衛隊の1佐
です。見出しが「陸上自衛官史上初、高卒2士から1佐へ」。私か
ら「ぜひ彼女を」とお願いし、登場していただきました。
https://amzn.to/2ZeIXTc

『PANZER』10月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱
芳文の半生」最終回が掲載されました。被災地への6度の視察を終え
てから退官までの約2カ月間も、怒涛の日々でした。
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■自衛隊とその他のUAV(3)

先週、陸上自衛隊のUAV、スキャンイーグルのご紹介を途中まで
したところでしたが、11月23日、令和3年度自衛隊統合演習に
参加している陸上自衛隊のスキャンイーグルが種子島沖で通信途絶
し海上に墜落したと見られ捜索中です。リアルタイムな話題にびっ
くりしました。

さて、自律型無人偵察機であるスキャンイーグルの説明の続きです

ボーイングの100%子会社であるインシツ社によって開発され、
2004年に米海兵隊が、2005年には米海軍で運用を開始。
低コストで滞空時間は30時間以上、目視では確認できない高度5
000mから地上や海上を撮影でき、昼夜を通した情報収集、偵察
、監視活動を行なえます。
長時間の滞空が可能ということは、災害発生時の情報収集を行なう
際に威力を発揮するだけでなく、ほかの回転翼機よりも高い高度で
飛行可能なのでそれらの飛行を邪魔することもありません。
飛行は事前に入力されたプログラム、あるいはGPSと搭載された
フライトコンピュータを利用したオペレータの操作によって行なわ
れます。
空圧式のカタパルトから発射し、帰還の際はスカイフックと称する
高さ15mのタワーから吊るしたケーブルで機体の主翼端に付いた
フックを引っ掛けて捕捉することから離発着用の滑走路を必要とせ
ず、航空母艦以外の艦船からの運用も可能です。

低コストなうえに大がかりなインフラを必要としないため、東南ア
ジア各国でも広く利用されています。
インドネシアは14機を導入予定、マレーシアは12機の供与を、
フィリピンは8機、ベトナムは6機、いずれも2022年3月まで
に受領する予定となっています。盛況ですね。

陸自では試験導入を経て、第8師団(北熊本)隷下に2019年3
月に新設された第8情報隊(北熊本、約50人)で本格的に導入さ
れました。
また、スキャンイーグルの運用教育などに当たる情報教導隊も情報
学校(富士)隷下に新編された。現在は第6師団(神町)隷下の6
情報隊、第15旅団(那覇)隷下に新編された第15情報隊でもス
キャンイーグルを運用しています。

陸自が運用するその他の無人機としては、カナダ・エリヨン社製の
スカイレンジャーが挙げられます。
折りたたんで専用バッグに入れれば隊員が背負って運べるコンパク
トなサイズで、邦人輸送任務に当たる誘導輸送隊が偵察用に装備し
ているほか、2019年に米国で行なわれた米陸軍との実動訓練「
ライジング・サンダー」では、スカイレンジャーを用いた市街地想
定の戦闘射撃訓練を実施。市街地は建物が密集して隠れている敵を
見つけにくいため、機動および火力を連携させた市街地を含む戦闘
射撃で、上空からの情報提供など支援に活用しました。


(つづく)



(わたなべ・ようこ)



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□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
 
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。


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