こんばんは、エンリケです。
「自衛隊とその他のUAV」の2回目です。
いろいろな技術を知るのは楽しいですね。
とくに、最先端の科学技術に触れ、
その意味を体でつかむことはすごくおもしろいですね。
さっそくどうぞ
エンリケ
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『ライター・渡邉陽子のコラム (349)』
自衛隊とその他のUAV(2)
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こんばんは。渡邉陽子です。
近代五種、体育学校の岩元選手が引退しますね。
2度取材させていただきましたが本当に好青年で、一般隊員として
入隊したとあって、原隊への愛もある貴重な存在でした。「指導者
として体育学校に残れなかった場合は、原隊に戻って一自衛官とし
てやっていく」とさわやかな笑顔で語っていたのも印象的でした。
今後のご活躍も心から応援します!
雑誌記事のお知らせです。
「丸」12月号に「北の機動戦闘車1 第3普通科連隊MCV入魂式ル
ポ」と「世界の軍備」コーナーで「東京オリンピック2020&1964支
援」が掲載されました。
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「正論」12月号「われらの女性自衛官」、今回は陸上自衛隊の1佐
です。見出しが「陸上自衛官史上初、高卒2士から1佐へ」。私か
ら「ぜひ彼女を」とお願いし、登場していただきました。
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『PANZER』10月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱
芳文の半生」最終回が掲載されました。被災地への6度の視察を終え
てから退官までの約2カ月間も、怒涛の日々でした。
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■自衛隊とその他のUAV(2)
先週、「取材でドローンが撮影した映像に感動した」と言いました
が、ドローンは取材陣にとってもありがたい仕事をしてくれました。
演習場における訓練の取材では、しばしば「待ち時間」が発生しま
す。「おそらくこのルートで戦車がやってくるだろうから、ここか
ら坂を上ってくる戦車を撮ろう」など、部隊の動きを予想して先回
りするのですが、待てど暮らせどお目当てのものがやってこないこ
とも珍しくありません。
読みが外れたのか、あるいは予定より進行が遅れているのか、その
判断にも苦しみます。夏は炎天下、直射日光を全身に浴びて朦朧と
なり、冬はときに吹雪く中で全身氷状態となるなど、1枚の写真を
撮るために、結構苦労しているのです。
今冬の取材時も、1本道だからかならず戦車が来るという場所に待
機していたのになかなか姿を現さず凍えていたのですが、そのとき
カメラマンがドローンを飛ばして戦車がどこまで前進しているか見
てくれたのです。結果、「もうそこまで来てる!」と確認でき、取
材陣はみな息を吹き返したのでした(笑)。
今週は自衛隊における無人機事情を具体的にご紹介します。
まずは陸上自衛隊からです。
車両や火砲、火器より小さいというそもそものサイズ、そして駐屯
地での記念行事などで目にすることもなければ富士総合火力演習に
登場してもほとんどの人から見落とされてしまう、陸自の運用する
無人機。
しかし実際はJUXS-S1、フジ・インバックB2、パックボッ
ト(多目的ロボット)UAV(災害用I型)GDXS-11、UA
V(災害用II型)GDXS-12といった各種無人機を装備していま
す。
なかでもFFOS(遠隔操縦観測システム)とFFRS(無人偵察
機システム)は野戦特科部隊や情報隊で運用され、陸自の期待を一
身に背負った無人機システムともいえました(実際、FFRSは2
019年9月に行なわれた演習「オリエントシールド19」で日本
一の高高度飛行を達成しています)。
当然ながら災害時にも威力を発揮すると期待されていたのですが、
東日本大震災でFFOSとFFRSは一度も使用される機会があり
ませんでした。
あの惨事に出ずにどこに出るというのかと耳を疑いたくなりますが、
肝心のときに無人機が活用されなかったという苦い事実は、結果
としてもともと陸自に貼られていた「無人機で後れを取っている組
織」というレッテルをはがさんとする動きへとつながりました。
震災から1年経った2012年3月に防衛省で行なわれた東日本大
震災教訓成果発表会(君塚陸幕長、渡部東方総監、小林中央病院長
ら陸自約300人、内局約40人、統幕約20人、海空自計約30
人、米軍から大佐級3人が参加という大がかりなものでした。階級
は当時)で、原発対処で被害を局限するための無人装備、通信など
が不十分だったことが指摘され、平成23年度補正と24年度当初
予算に無人機などが計上されました。
皮肉にもこの迅速な動きが、いかに従来の無人機がいざというとき
に無力だったかをなによりもよく表しています。
無人機による情報収集能力の欠落を補うべく導入が決まった無人機、
それがスキャンイーグルです。
自律型無人偵察機のスキャンイーグルは、気象観測や魚群探査用に
開発された民間用UAVを軍事用途に転用したものです。
全幅3.11m、全長1.37m(電子光学センサー装備時1.5
5m)というサイズはグローバルホークのような無人機よりは小型
ではあるものの、これまで陸上自衛隊が装備してきた無人機と比較
すればかなりの大型化といえます。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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