配信日時 2021/11/15 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(149)】桜林美佐って芸名?──名前に関するお話

おはようございます、エンリケです。

今週もどうぞよろしくお願いします!

149回目の美佐日記。


桜林さんの告白を

聴いてください。


桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
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ではさっそく、
本日の「美佐日記」をお楽しみください。


エンリケ

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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
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桜林美佐の「美佐日記」(149)

桜林美佐って芸名?──名前に関するお話


桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和3年11月の今
回は149回目となります。

 「夫婦別姓」が、選挙戦でも争点になっていまし
た。

といっても、私自身はこの論争を特段チェックして
いませんので、実際、詳しくは知りません。・・と
いうことを予めお詫びしつつ、今日は名前に関する
お話をしたいと思っております。

 というのは、最近、リモートでのミーティングや
講演などをする機会があると、そこに登録している
名前を見た方が、私の氏名が「桜林美佐」とは違う
名も一緒に表記されているので驚かれ、なぜ?どう
して?と聞かれるからです。

 外国の方とのリモート会話機会もあるかなあと、
パスポートに記載されている戸籍名も表示されるよ
うにしたのですが、それが混乱を招くことになりま
した。

 そしてこの混乱は、巷の「夫婦別姓」議論とは全
くかけ離れたところから始まっているのです。

 また「桜林美佐って芸名?」「いえ、本名です」
という会話をこれまでの人生でうんざりするほどし
てきて、やっぱり嘘だったのか!と思われるのもと
てもイヤなので早く多くの方にお伝えしたかったの
ですが、そもそもそんなことに皆さん関心がないだ
ろうと思い月日が過ぎていました。

 しかし、何度か尋ねられたのを好機と捉え、いよ
いよここで真相を発表したいと思いします(引っ張
るなあ・・・・)!

 話の始まりは、50年前にさかのぼります。実は、
私が生まれてすぐに親たちは「ちえり」という名
前で出生届を出したのです。

 しかし!その直後に事件は起こります。

 父親が飲みに行った店で、たまたま隣に座ったお
客さんと会話が始まり、子供が生まれた話をしたと
ころ、「名前を教えて」ということになり、箸袋か
なんかに書くと(イメージです)、予想外の言葉が
返ってきたといいます。

「それはいけない!」

 聞けば、その人は姓名判断を生業としていて、母
親の名前も告げると、このままでは身の危険がある
かもしれない、良くないことが起きるかもといった
ことを言われ、結局、家族3人共に改名することに
したのです。

 しかし、戸籍は簡単には変えられませんので、戸
籍名はそのままでした。長年使用していれば、家庭
裁判所で手続きを踏めば完全改名できるものの、各
種身分証明はすでに戸籍名で作ってしまっていたた
め、それらを変更するのも厄介で、結局、戸籍と使
用名が違う状態のままになっていたのでした。

 そして、結婚して姓も変わったため、とうとう私
は、全く違う人になってしまったのです。

 例えば、何らかの集まりで、この戸籍名の名札な
んか付けて歩いている姿を想像してみて下さい。顔
は桜林美佐なのに名札は山田花子みたいなのだった
ら、ひどく戸惑わせますよね??

 その混乱を避けるためにも旧姓名を使うしかあり
ません。なので、巷の夫婦別姓論議とはかけ離れた
理由なのです。

 ただ、思うのは、この論争って、とかく家族の
「あり方」に焦点があてられるようですが、おそら
く多くの女性が感じているのは「不便を失くして欲
しい」ということがほとんどではないでしょうか。

 とにかく私が最も感じる不便は「銀行」です。戸
籍名でしか新規の口座は作れませんから!

安全な運用のためには仕方がないのかもしれません
が、これが、実に、ものすごく、スーパー、不便な
んです!

 私の場合は、前述した事情があり「夫婦別姓」だ
けでなく、安易に改名した父親のせいなのですが、
夫婦同姓の制度によって銀行口座や振込みなど各種
手続きが煩雑になり、煩わしい思いをしている人は
きっとたくさんいると思われます。

 旧姓でも色々な手続きが可能ですよ・・・などと
いった謳い文句をよく聞きますが、それに至るまで
には、たくさん書類を作成したり足を運んだり、ま
だまだ手間がかかるようです。

 そんな面倒をさせるんだったら、そう言うあなた
が無料で代行サービスしたら?と私はいつも思いま
す。人生の貴重な時間をそんな作業に使いたくない
んだよ!と。

 翻って考えれば、デジタル化が進み生体認証や顔
認証が活用されるなどで、そうした事務手続きなど
の面倒が一切いらなくなれば、夫婦別姓議論はイデ
オロギーにもとづくものに集約され、自然に萎んで
いく可能性があるのではないでしょうか。

 日本の家族制度を崩壊させてもいい、なんて思っ
ている人は大多数になり得ないと私は思います。

 とにかく、役所や銀行の手続きが面倒なままだと
不満は解消されませんので、そこがどう改善される
かが鍵になるような気がします。

 まあ、いずれの制度に落ち着いても、私は不便な
まま・・・なんですけどね。

 で、その「美佐」という名前を考えてくれた姓名
判断の先生とわが家の関係はどうなったか。

当時、名前を軽く扱わないようにして欲しいという
ことで、1人あたり10万円の改名料を支払ったそ
うです。3人家族でしたので30万円!

 え!それって騙されたんじゃない?詐欺では?と、
よく言われますが、その後、その方は私の入学祝い
など事あるごとに御祝いとして10万円ずつ送って
下さったそうです。結果的に全て無料で引き受けて
くれたのです。

 しかし、その後、父親は仕事に失敗、家族は離散
し、その先生のお名前も分かりません。

 そこで、もし、このメルマガを読んで下さってい
たら、ぜひお伝えしたいです(かなり確率は低いと
思いますが)。色々ありましたが、おかげさまで私
はこうして無事に生きています!と。

今日も最後までお付き合い頂き(しかも、こんな話
に!)ありがとうございました!皆様にとって素晴
らしい1週間となりますように!


●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。
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いる「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・元
海将に解説をして頂きます。
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(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)



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