おはようございます、エンリケです。
今週もどうぞよろしくお願いします!
145回目の美佐日記。
あのころの日本には、頭山さんとか内田さん、
相馬さんのような国士が、国士として生きて行ける
風土がありましたね。
中村屋といえばカレー、カレーといえばナイルさん。
銀座にあったナイルさんには若い頃よく行ったもの
です。にぎやかな大将が懐かしいです。
桜林さんの不朽の傑作
『誰も語らなかった防衛産業』の文庫版が、
潮書房光人新社から
『誰も語らなかったニッポンの防衛産業』
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ではさっそく、
本日の「美佐日記」をお楽しみください。
エンリケ
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『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾
『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・
自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
ーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行わ
れているこの時期にタイミングを合わせたような出
版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような
苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛
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桜林美佐の「美佐日記」(145)
もう1つの新宿戦後史探訪──孫文をかくまった新
宿中村屋
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和3年9月の今回
は145回目となります。
前回の「新宿戦後史探訪」に思いがけず多くの反
響を頂き、嬉しく思っております。
ただ、赤線だの闇市だのというのは、私自身が古い
映画をよく観ていたからイメージできるのであって、
同世代やもっと若い方にはちょっとよく分からな
かったようです。
戦後、GHQの指導によって日本における公娼制度
は廃止されたのですが、あくまで建前上で、遊郭や
売春婦は黙認されていたのでした。
その指定された地帯が地図上で赤い線で囲われて
いたことから「赤線」と呼ばれ、裏で隠れて行って
いた地帯は青い線で囲われた「青線」といいます。
溝口健二監督の映画『赤線地帯』など観て頂くと、
人間模様などを知ることができるかと思います。
若尾文子や京マチ子といった大映きれいどころメン
バーが例にもれずたくさん出てきます。
一方、代表的な(?)「青線」と言えば、やはり
「新宿ゴールデン街」でしょう。
スナックと見せかけて、上の階には部屋があって、
今でも当時と同じ建物を使っている店がたくさん
並んでいます。
ところで、話はとてつもなく飛ぶようですが、先
日、中国で「辛亥革命110周年」というのが行わ
れて、習近平氏が孫文の肖像画の前で演説していま
したね。
「辛亥革命」は1911年の10月10日、孫文(の
グループ)が清王朝を倒し、皇帝政治を終わらせた
ものでした。
習氏が自らを孫文の後継者と位置付けることには
異論だらけだと思われますが(国民党が引き継いだ
のであり)、日本のニュースではそのあたりはノー
タッチでただこの光景を流していました。
やっぱり、既成事実化というのはすごいです。
因みに、台湾は、1912年の元日に、孫文を臨時大
統領として「中華民国臨時政府」を立て、この年を
「民国元年」としています。
今年は「民国110年」であり、10月10日は「開国記
念日」にあたる「双十節」と呼ばれ、式典が行われ
ています。
で、話は新宿に戻ります。
そうなんです。あの孫文も日本にいたことは有名
ですよね。
新宿中村屋にインドカリーを伝えたラス・ビハリ・
ボースはインド独立を目指し、孫文の影響を受けて
いました(仲介したのはやはり頭山満翁であります)。
孫文もボースも中村屋にかくまわれ、中村屋の
「月餅」は孫文が伝えたと言われています。
「中村屋」のエピソードはあまりにも有名だと思
いますが、そういえば、NHKの朝ドラのモデルに
なっていたようで、そこではこのあたりの革命家潜
伏の話なんて、きっとなかったのでしょうねえ・・。
ともあれ、先日の中国、台湾関係のニュースを観
て、新宿の話をするのに「中村屋」を書かなかった!
と、おそらく読者の皆さまとは全く違う観点で焦
ってしまった私だったのでした。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
皆様にとって素晴らしい1週間となりますように!
●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。
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(さくらばやし・みさ)
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。新刊『誰も語
らなかったニッポンの防衛産業』(産経NF文庫)
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